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【2019】イマドキの専業主婦の割合は?専業主婦を待ち受ける厳しい未来をFPが解説

【2019】イマドキの専業主婦の割合は?専業主婦を待ち受ける厳しい未来をFPが解説

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婚活FP山本

婚活FP山本

CFP®、一級FP技能士

山本FPオフィス代表。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年8月、山本FPオフィスを設立し、同代表就任。 現在は日本初の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しながら婚活中の方や結婚直後の方など、主に比較的若い方のご相談を承っています。また「農業FP」としても活動をはじめ、独立10年を機に「後輩育成」にも力を入れています。詳細は「婚活FP」でご検索を。

この記事のポイント

  • 専業主婦は減少傾向ながら、未だに3割が該当。
  • 専業主婦の未来は家計破たんの可能性大!
  • 専業主婦の前に、結婚できない可能性が高まる。

こんにちは、婚活FP山本です。昨今では「専業主婦になるのは難しい」と言われているものの、実際には専業主婦になった友人もちらほらいるのではないでしょうか。

もしあなたも専業主婦希望なら、つい後に続きたくなりますよね。でも……先々を見据えるプロとして言えば、できれば専業主婦は控えたほうが無難かもしれませんよ。

今回は専業主婦の実際の割合と、その先に待ち受ける未来をお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。

 

専業主婦の割合と働く主婦の割合は反転傾向!

専業主婦と働く主婦の割合は反転傾向!

まずは実際の専業主婦の割合を、統計を通してお伝えします。厚生労働省の平成30年「厚生労働白書」等によると、専業主婦の世帯は約33%という結果です。また同調査によると、1980年頃は約65%であり、1995年頃を境に割合が反転している結果になっています。

33%という事は、およそ3人に1人が専業主婦です。逆に3人に2人が共働きですから、少なくとも現代は「共働きが普通」と言えるでしょうね。とはいえ、3人に1人というのも十分に多い数字ですから、たまたま周囲に専業主婦が多くいても不思議はないでしょう。

また、同調査の対象を20歳~64歳に絞ると、その数字は約25%にまで低下しています。そうすると4人に1人と言えますが、どちらにしても少数派……と言えるでしょうね。

 

年代以上に「全国的な地域格差」がある!?

総務省統計局の平成29年「就業構造基本調査」によると、都心部や近畿圏で共働き世帯が少なく、北陸など日本海側の県で共働き世帯が多い結果です。一概には言えないものの、統計上では都心部ほどに専業主婦になる、ならざるをえない方が多いのかもしれません。

代表例は、やはり「保活の影響」でしょうが、「周囲との関わり」も影響が強そうです。専業主婦になりたい人、なりたくない人も様々ですが、まずはこの事情を知っておきましょう。

 

専業主婦希望の割合は、20代30代で3割程度

20代30代の3割程度が専業主婦希望

次は、専業主婦になりたい女性の割合をお伝えします。諸々のアンケート等では、おおよそ婚活女性の3割程度が専業主婦を希望しているのが実情です。一方、専業主婦になってほしい男性は1割程度という結果があります。単純に夢が叶いそうな女性は3割程度ですね。

ただ、男性の専業主婦希望にも色々あり、実際には1%程度という結果もあります。どちらにせよ、9割以上の婚活男性が専業主婦を避けたがっているのが実情ですから、やはり厳しいのかもしれません。先ほどの統計と合わせ、専業主婦は衰退の一途でしょうね。

また専業主婦になれるか否かはともかく、高い年収を求める女性は多いですが、それに見合う男性はかなり限られているのが実情です。この乖離は知っておいた方が良いでしょう。

 

40代では両極端な人が多い……かも

最近では40歳を超えても独身で、婚活中の女性も増えてきました。この頃になると男性は低収入だから残っているか、高収入なのに残っているかどちらかです。そして女性も、専業主婦や高年収を狙いすぎて残ったか、狙ってないのに残ったかの両極端が多いといえます。

そして男女ともに、自他共にどちらのケースであっても相手から相手にされにくいのが実情です。できれば専業主婦になれなくても、その前に結婚したいところかもしれません。

独身の実情や40代の婚活について知りたい方は以下記事も参考にどうぞ。

 

子持ちの専業主婦は大変!ただし……

子持ちの専業主婦は大変!ただし……

今度は、専業主婦になりたい理由と欠点をお伝えします。一般的な女性の専業主婦になりたい理由は、建前上「しっかり夫を支えたい」「育児が大変」です。……が、ホンネは「もう働きたくない」でしょうか。少なくとも、夫に支えて欲しい気持ちは女性なら普通です。

ただ現在のお気持ちは分かるものの、残念ながらそれは「未来」を無視しているとさえ言えます。代表例は「教育費」です。現在の大学費用は一人あたり約700万円必要であり、しかもまだまだ上昇傾向になっています。旦那一人の収入で、準備できるでしょうか?

仮に教育費がどうにかなっても、今度は無貯金で定年する事も多く、専業主婦は年金も共働きに比べて少額です。共働きでも厳しい昨今の老後を、専業主婦で生き抜くのは極めて困難といえます。

なお、男性の年収要件が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。

 

親の貧困は最終的に子供に迷惑をかける

稀に「自分達はどうなってもいい」と考える夫婦もいます。それだけ子供のことを優先したいのでしょうが、残念ながら親が貧困状態に陥れば子供に迷惑をかけてしまうのが現実です。考えが追い付かず、簡単に考えたいことが多いのですが……世の中、厳しいですね。

あるいは、自分達が貧困状態に陥るとは考えてもいない事も多いでしょうか。専業主婦になってもきっと大丈夫……もうそんな時代ではない点を、強めに理解していきましょう。

 

専業主婦の割合と共に考える、大きな時代の変化とは?

専業主婦を取り巻く大きな時代の変化とは?

さらに、専業主婦を取り巻く時代の変化をお伝えします。そもそも、「女性は結婚したら家庭に入るもの」という価値観は、バブル時代の産物です。それから約40年経ったことで、特に「男性の年収が上がりにくくなった」「物価が上がった」という変化が起こりました。

特に前半の年収については、想像以上に年収の低い男性が多くて、驚いている女性も多いのではないでしょうか。また直接的な年収だけでなく、大手企業の正社員であっても簡単にクビになる時代にもなりました。もはや相応の男性と結婚すれば安泰ではない訳です。

さらに少子高齢化や長寿化も起こり、定年後の生活にも大きな悪影響が出ています。すでに高齢世帯の4割が破産状態です。こういった昔とは違う点を、しっかり理解しましょう。

 

変化を実感するのは「直前」かも

統計でもある通り、未だに約3割は専業主婦世帯です。そして専業主婦になった、なれたとしても、それで悪影響が出てくるのは「子供の大学入学時」や「定年後」になります。随分と先の話だからこそ変化に気付けず、未だ専業主婦になる方が後を絶たないのが実情です。

またそれだけの時間があっても、何も対策を取らないなら結果は同じといえます。変化を実感し、直前に「こんな風になるとは思わなかった」と後悔しても手遅れですから、強く注意しましょう。

 

 

専業主婦希望と実際の割合の現実

そもそも専業主婦希望は通らない現実

最後は、そもそもの専業主婦になれる可能性をお伝えします。先ほどの通り、男性の専業主婦を望む声と女性の専業主婦になりたい声は大きく違うのが実情です。そして、一般的な婚活では女性が男性に年収を求める反面、男性は女性に若さ(容姿)を求めがちといえます。

女性を専業主婦にしたい、できる程の年収に自信がある男性は市場価値トップクラスといえますから、おのずと女性も同列の市場価値が必要でしょう。このため、専業主婦になりたい願望のままでは、そもそも専業主婦になる前に結婚できない可能性が高いといえます。

むしろ、専業主婦になれる男性を探せば探すほどに年齢を重ね、ますます結婚できない可能性が高まる訳です。男性の夢で似たことが言われますが、諦めも大切かもしれませんよ。

なお、諦めというか妥協が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。

 

専業主婦になって欲しい男性もいるが……

専業主婦になって欲しい男性もいない訳ではないものの、仮にそういう男性と結婚できても、その実生活は想像と大きく違うことも多いです。よく言われるのは、以下の点でしょうか。

  • モテるため、不倫への心配が尽きない
  • 多忙のため、家事に非協力的で家にいない
  • 経済格差から、夫に逆らえない

そもそも専業主婦希望では結婚できず、仮に結婚できても様々な問題が発生し、しかも最終的には家計破たんの可能性も高い……これが現代の専業主婦の実体と知っておきましょう。

 

専業主婦の割合に関するまとめ

全ての未来を無視すれば、「専業主婦=働かなくていい」とラクに考えられるかもしれません。実際に今、専業主婦の方はそう捉えている事も多いです。しかし、未来を見据えれば高確率で後悔するだろうと確信的に言えます。改めて、結婚後の未来を見据えて婚活に励みましょう。

 

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