- 保険会社が販売している医療保険には、大きく掛け捨て型の医療保険と貯蓄型(積立型)があり、それぞれメリットとデメリットがある。
- 本記事中で紹介している掛け捨て型の医療保険と貯蓄型(積立型)の医療保険のメリットやデメリットを踏まえると、掛け捨て型の医療保険がおすすめ。
- 医療保険に加入する前は、公的医療保険の仕組みと保障を知り、これらを加味した上で医療保険の保障設計をすることがとても大切。
公開日:2019年6月12日
保険会社が販売している医療保険には、大きく掛け捨て型の医療保険と貯蓄型(積立型)の医療保険があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
結婚や子供の誕生など、大きなライフイベントが発生した後に、医療保険の加入や見直しを検討される人も全体的に多いと思いますが、本記事では、医療保険に加入する際の選び方について、掛け捨て型の医療保険と貯蓄型(積立型)の医療保険の特徴を解説しながらポイントを紹介します。
目次
掛け捨て型の医療保険の主な特徴として、保険料が安い、種類が豊富、見直しが行いやすい、保険料が無駄になってしまう可能性が高いなどの特徴が挙げられます。
それぞれの特徴がどのようなものなのか、以下、それぞれ個別に解説を進めていきます。
掛け捨て型の医療保険は、契約内容や保障内容にもよるものの、基本的に負担するべき保険料が安いメリットがあります。
これは貯蓄型(積立型)の保険と異なり、将来保険会社が保険契約者に対して支払うことになるかもしれないお金(返戻金)を積み立てておく必要がないためであり、その分保険料が安くなっているという保険の仕組みが構築されているためです。
掛け捨て型の医療保険は、多くの保険会社で販売されており、種類が豊富です。
言うまでもなく、掛け捨ての医療保険は、それぞれの保険会社によって負担するべき保険料や保障内容が全く異なるため、ご自身が求めているニーズに沿った医療保険を見つけやすいメリットがあると言えます。
掛け捨て型の医療保険は、保険料が安く、種類が豊富であるため、仮に医療保険の見直しを行った結果、より良い商品が見つかった場合や現在加入している医療保険の保障内容が不十分な場合などに、見直しが行いやすいメリットが得られます。
この理由の1つとして、貯蓄型(積立型)の保険ではないため、解約返戻金について気にする必要もなく、見直しがしやすいといった人の心理も関係しているものと予測できます。
掛け捨て型の医療保険は、貯蓄型(積立型)の保険と異なり、保険契約を解約した場合に保険会社から支払われる解約返戻金が基本的に無く、あってもほんのわずかです。
そのため、病気やケガなどで保険を使わないことに越したことは無い一方で、拠出し続けてきた保険料が無駄になってしまう可能性が高くなるデメリットがあります。
貯蓄型(積立型)の医療保険の主な特徴として、解約返戻金がある、保険料が高い、種類があまりない、などの特徴が挙げられます。
それぞれの特徴がどのようなものなのか、以下、それぞれ個別に解説を進めていきます。
貯蓄型(積立型)の生命保険は、医療保険に限らず、これまで拠出した保険料が掛け捨てになることはなく、契約期間の途中で保険契約を解約したとしても、保険会社から解約返戻金が支払われます。
ただし、基本的に解約返戻金というのは、これまで拠出してきた保険料に比べて少ない金額が払い戻されることになるため、途中解約することによって、結果として元本割れが生じる可能性がある点にあらかじめ注意が必要です。
貯蓄型(積立型)の保険は、掛け捨て型の保険に比べて保険料が高いデメリットがあります。
この理由は、すでに解説しましたように、いつか保険契約者に対して支払わなければならない可能性のある解約返戻金や保険金を、保険会社が準備金として積立しておかなければならないためです。
現在、保険会社各社が販売している医療保険の大半は、掛け捨て型の医療保険が主流となっており、貯蓄型(積立型)の医療保険を探して加入する方が、時間や手間がかかると言い切っても良いと思われます。
また、種類があまりないということは、ご自身のニーズに沿った商品であるかどうかも限定的になるだけでなく、限られた狭い選択肢から商品を選ばなければならなくなるため、柔軟性に欠けてしまうデメリットも生じてしまいます。
ここまで掛け捨て型の医療保険と貯蓄型(積立型)の医療保険の主な特徴について、それぞれ紹介してきましたが、医療保険に加入するのであれば掛け捨て型の医療保険がおすすめと言えます。
ここでは、その理由について個別に解説を進めていきます。
通常、医療保険に加入する目的は、病気やケガなどで入院した場合の治療費や、それに伴うその他の出費を医療保険で補填するといった目的があります。
一方、貯蓄型(積立型)の生命保険は、将来の資産形成をするための目的があり、医療保険の加入目的と貯蓄型(積立型)の目的が合致していないことが理由の1つとしてあげられます。
貯蓄型(積立型)の生命保険は、終身保険や学資保険、個人年金保険など、満期まで保険料を払い込み続けた後に解約することによって、多くの解約返戻金を得る目的が、生命保険を活用して資産形成をするための一般的な方法です。
しかしながら、現状では生命保険を活用した資産形成に期待できる時代ではないほか、一生涯の医療保障を確保する目的があったとすると、途中解約をするわけではなく、こちらも加入目的から外れています。
前項の理由に重複する形となりますが、医療保険は、学資保険や個人年金保険のように満期まで掛け続けて差益を得る目的の生命保険ではなく、万が一の備えとして加入する生命保険です。
そのため、良い医療保険に加入することは一生涯のお守りになることにつながり、解約する前提で加入するものではないため、高い保険料を支払って解約返戻金が得られる医療保険に加入する大きなメリットは得られません。
掛け捨て型の医療保険であったとしても、貯蓄型(積立型)の医療保険であったとしても、共通して言えることは、保険加入する前に公的医療保険の保障や仕組みを知っておくことがとても大切だということがあります。
この理由は、医療保険には、公的医療保険で保障されるものの内、足りない部分だけを補填するのが、無駄のない効果的な医療保険の加入方法と言えるためです。
医療保険は、病気やケガなどによって入院した場合などの治療費を補填する目的がある生命保険で、特殊な事情がない限り、中高齢になる程、利用する頻度が高くなると考えられます。
そのため、目先の安い保険料に捉われて、保険期間が10年や55歳までなど、中途半端な契約をするのは避けるようにしたいものです。
いつでも保障を受けられる準備をしておくことが大切であるため、保険期間は、終身(一生涯)が望ましいでしょう。
医療保険を若い内に良い保険設計の下で加入できることは、保険料が掛け捨てであったとしても、一生涯のお守りになり、年齢を問わず、万が一の事態の備えとして役立つことは確かだと言えます。
公的医療保険を考慮することで、少ない保険料で良質な医療保険に加入することが十分可能ですので、新規加入や見直し時には、担当者へ適切なアドバイスを求めた上で、納得できる医療保険に加入されることをおすすめします。
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