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がん保険の必要性をFPが徹底解説!加入のメリット・デメリットをご紹介

がん保険の必要性をFPが徹底解説!加入のメリット・デメリットをご紹介

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田中祐介

田中祐介

住宅ローンアドバイザー、2級ファイナンシャルプランナー

大学卒業後、大手金融機関にて融資業務を担当。その後外資系生命保険会社にスカウトされ転職。 主にライフプランニングを中心に活動。以後、保険代理店へと移籍。移籍後は数多くの企業と提携し 個人向けマネーセミナーを開催中。金融業界で経験した知識、経験を基に「お金」にまつわる幅広い知識を 「いかに分かり易くお伝えするか?」をモットーに日々活動しています。

この記事のポイント

  • がんは罹患率の高い代表的な疾患。
  • がん保険は費用対効果の高い商品である。
  • 支払い要件が各社で異なる為、加入前にしっかり確認しておく。

この記事は約8分で読めます。

今回のテーマは「がん保険」について解説していきたいと思います。最近の話になってきましたが、がんは治る病気になってきています。但し早期発見すればという事になりますが。

以前はどうだったかというと、亡くなる確率が高い病気として怖いイメージがありました。そこで保険会社はがん保険を開発し販売を開始しましたが、今治る時代だと言われる中、がん保険は必要なのでしょうか?そんな疑問に今回はお答えしますので、最後までお付き合い下さいね。

 

医療保険とがん保険の違い①医療保険とは

医療保険とがん保険の違い①医療保険とは

始めに医療保険とがん保険の違いについて解説しておきたいと思います。ご相談に来る方の中にはこの違いが分からず、ごちゃまぜになっていらっしゃる方も少なくありません。早速違いに関して解説しましょう。

 

医療保険について

代表的な保険として医療保険というジャンルの商品になります。皆さんも馴染み深い商品ではありますが、主な特徴として、入院した際に支払われる保険商品です。

例えば入院日額というものを設定しますが、これは実際に入院した日数に応じて設定された日額という給付金額が保険会社より支払われます。

1日5,000円や10,000円といった様に設定する事ができ、10日入院すれば50,000円、100,000円といった入院給付金額が支払われます。そして入院するという事は、ひょっとしたら手術をしなくてはいけない場合もあります。

手術をしたら、手術給付金という金額が支払われる事になり、一般的には入院日額に対し倍率方式若しくは一律方式で設定される事が殆どです。

 

手術給付金の倍率方式、一律方式について

ここで手術給付金の倍率方式と一律方式について解説しておきます。

まず倍率方式ですが、先程の入院日額5,000円を例にとって解説すると、手術を受けた際に、入院日額の5倍(25,000円)、10倍(50,000円)、20倍(100,000円)といった様に入院日額を基準に、また受けた手術の内容によって倍率が変わる方法の事を言います。

一律方式に関しては、手術内容を外来なのか、日帰り手術なのかという事だけで区分し、2.5倍(12,500円)、10倍(50,000円)で区分しています。

この様に手術内容により支払われる給付金額も異なり、倍率方式よりも一律方式の方が掛け金が安くなる保険会社が多いです。

 

通院まで保証される場合も

また医療保険には通院保証特約(オプションになりますので付ける付けないを選べます)があり、基本的に治療を伴う入院を行う場合、退院後通院して治療を受ける際に1日いくらという形で通院日数分の給付金額を受け取れる保証内容です。

保険会社によっては入院をすると判明したそれ以前からの通院を保証してくれる商品や、日額ではなく一括で5万円など給付金額を支払う保険会社もあります。しかし医療保険の通院保証は通える数に限りがありますので、加入する前に確認しておきましょう。

 

先進医療特約について

最近の医療保険では一般的になりましたが、先進医療給付特約というオプションを付ける事も出来ます。

先進医療とは、保険適用外の治療の事で、厚生労働省の認可が下りる前段階の治療方法の事です。健康保険が適用されない為、治療を希望する場合は全額実費負担となりますので、金額を予め確認しておきましょう。

この先進医療に関しては非常に高額になります。特にがんに関する治療は最も高額なもので300万円する治療があり、中々金額を提示されても治療に踏み切れない方がいるでしょう。その時にこの特約が活躍します。

もし保険会社が認める治療であれば高額な治療費を保険会社が支払ってくれますので、安心して治療を受ける事が可能になります。但し保険会社が支払う先進医療に関しては該当する医療機関のみとなりますので、その医療機関が該当するのかしないのか確認が必要です。

 

医療保険のまとめ

医療保険は入院さえすればどんな病気でも怪我でも対象になる事が殆どです。保障内容によっては検査入院や糖尿病の教育入院も対象になる保険会社もあります。また先進医療特約は掛け金が非常に安く、月100円前後で付加する事ができますのでおすすめのオプションです。

 

医療保険とがん保険の違い②がん保険とは

医療保険とがん保険の違い②がん保険とは

 

 

がん保険について

ではがん保険について解説しておきます。医療保険とは対照的にあくまでも「がん」という特定された病気が対象になる保険です。ではがん保険の一般的な特徴について触れておきますね。

 

診断一時金

これはがんが発見された時に一時金として保険会社からお金を受け取るものになります。設定額は様々ですが、50万円や100万円、300万円など自由に設定する事ができます。

またがんという病気の特性上「再発」が考えられます。2度目、3度目の発見や転移する事が考えられるからです。この再発に備え、診断一時金も近年グレードが上がり、1年に1回の支払い対象の保険会社が増えました。

以前は1度支払ったら2度目の支払いがない保険もあったので、再発リスクに備えられなかったんですよね。

1年に1回の診断一時金も、治療が続いていても支払う保険会社もあれば、別の場所にできたがんが対象の保険会社、2回目を受け取る際は「入院」が必須の保険会社等、2度目の支払い要件は保険会社によって様々です。高額な治療や収入ダウンに備える為にはうってつけの保証でしょう。

 

抗がん剤治療特約

がんには3大治療と呼ばれる治療方法があります。1つ目は手術、2つ目は放射線治療、3つ目に化学療法です。化学療法とは抗がん剤治療の事を指し、保険会社の定義では「腫瘍用薬」なのか「ホルモン剤」なのかに分かれる事が多く、いずれの治療も対象になる保険会社もあります。

最近のがん治療は入院するよりも、通院しながら治療する患者さんが増加している傾向にあり、通院するとなると選択肢として放射線治療もしくは抗がん剤治療になります。

ひと月に1回ないし2回の頻度で抗がん剤を投与しながら、社会に戻り治療する方法ですが、毎月の負担は計り知れません。体の負担もそうですが、経済的な負担が重くのしかかります。

この抗がん剤も金額はピンキリで、薬剤が体に合う・合わないなど副作用も懸念されます。毎月お医者さんの治療方針で抗がん剤治療となると経済的な負担が強いられる事になる為、軽減する保険として開発されたのがこの抗がん剤治療特約です。

抗がん剤治療を受けた月毎に毎月5万円、10万円といった金額を保険会社が支払ってくれます。

 

入院給付金と手術給付金

がん保険にも入院給付金や手術給付金があり、考え方は先程の医療保険と全く同じです。但し支払いの条件としてがんで入院した場合、がんの手術をした場合のみ支払いの対象となりますのでこの違いは憶えておいて下さい。

尚、医療保険とがん保険に加入して、がんで入院・手術した場合には、医療保険とがん保険よりそれぞれ給付金が支払われますのでご安心下さい。

 

がん保険の先進医療特約

がん保険にも先進医療特約を付帯する事は可能です。しかし、あくまでがんの治療で且つ先進医療の場合にのみ支払われる事になりますので、他の先進医療には使えない場合があります。付帯するのであれば医療保険に付けておく事で広くカバーできます。

 

よくある質問「子供にがん保険は必要ですか?」

最近聞かれる事は少なくなりましたが、お子さんにがん保険は必要ですかという質問を過去にされた事があります。がんに罹る確率を考えると極めて低いのであまり加入する親御さんは少なくなっています。しかし、小児がんという言葉がある様に、「絶対」という言葉で否定はできません。

お子さんががんになった場合を想像したくはありませんが、もし罹っていたのであれば、大人と違って入院は必須になるでしょう。この時誰が付き添うでしょうか?

小さなお子さんだと母親が付き添う事が多いと思います。その際に仕事の関係もあって休めない、休むと給料が減る等経済的なダメージがあるでしょう。私は少額の掛け金で負担が小さいようであれば加入していても問題はないとアドバイスしています。

 

がん保険のまとめ

がん保険に関しては先程解説したように病気が限定されています。がんの場合でなければ支払われる事は無く、また随分以前のがん保険であれば今の治療行為に合わない事も多いです。

確かに年齢が若い頃のがん保険であれば破格でしょうが、使えなければ意味がありません。しっかりと今の治療を情報収集し必要に応じて見直しをしおいて下さい。

 

がん保険のメリットとデメリット

がん保険のメリットとデメリット

ここからはがん保険のメリットとデメリットについて解説します。がん保険をご検討されている方はご一読下さい。

 

 

がん保険のメリット①給付金が大きい

まずメリットからですが、何と言っても給付金が大きい事が挙げられます。がんに罹患したとき、まず治療費や生命の危機等思い思いの考えが頭をよぎると思います。特に仕事は続けられるのかどうなのかという事さえ考えてしまいます。

しっかりと治療を受けると考える場合、長い闘病となる事が多く、5年間は治療に費やす事が一般的です。5年間という治療期間を考えると、診断一時金や抗がん剤特約等の効果は非常に大きく、経済的なダメージを軽減してくれる役割がありますので心強いと思います。

 

20代、30代、40代、50代の罹患率は?

ここで少し余談を挟みますが、罹患率について触れておきますね。そもそもですが、保険は効果を発揮する為には保険事故に遭遇しなければ給付金は受け取る事ができません。今回のテーマであるがん保険の給付対象になる為には「がん」に罹らなければ受け取る事はないという事になります。

では一体どれ位の方が罹っているのでしょうか?年代別に見るというより、男女別でざっくり言うと男女共に「2人に1人」という割合でがんに罹る事が国立がんセンターの統計で分っています。

つまり罹る確率は極めて高く、国民的な病気の代表と言っても良いでしょう。しかし、自分はがんにならない、家計的にもがんになった方はいないなどのお考えをお持ちの方もいらっしゃるようです。

がんの発生原因は生活習慣からきます。お酒やタバコ、ストレスや食事等様々な原因が絡み程度の違いはありますが、がんが発見される事があります。罹らない為には日頃から生活習慣には気を付ける必要がありますので憶えておいて下さいね。

 

がん保険のメリット②費用対効果が高い

がん保険のメリットですが、2つ目には費用対効果としては高い事が挙げられます。高齢になるとどうしても掛け金が高くなりますが、それでも罹患の確率と、診断一時金などの給付金を天秤にかけた場合、受け取れる金額の方が大きくなるという事です。

これは医療保険とは違う性質でもあり、医療保険で支払った金額以上に給付金を受け取る事は全くと言って良いほどありません。しかしがん保険であれば支払った掛け金よりも大きな金額を受け取れる可能性があります。この点は効果が高いと私は思っています。

 

がん保険のデメリット①がんの場合のみが対象

次にがん保険のデメリットについて解説します。デメリットで言うと、がんの場合のみ対象になるという事がデメリットでしょう。範囲が限られた限定的な保険商品であるため、がんに罹らなければ支払われる事はありません。

 

がん保険のデメリット②皮膚がんが対象外になる保険会社もある

続いてのデメリットは皮膚がんについてです。確かに同じがんという部類に該当しますが、約款やパンフレット等に書かれていることがあるように、皮膚がんについては非該当になる保険会社が多い様です。

皮膚がんは他の部位にできるがんと異なり、発見し易く、また治療も早期に出来る可能性が高い事、皮膚という体を覆う部分で常に外気に晒されているためがんになり易い点から、給付金の対象から外すという事になります。ご加入する際にはしっかりとこの点は確認をしておきましょう。

 

がん保険が不要になる条件とは?

がん保険が不要になる条件とは?

最後にがん保険が必要か必要で無いかという事について私なりの見解を述べたいと思います。私個人的には必要だと思っていますので、逆に不要になる場合の条件に関しては次の様な方が該当すると考えます。

  • 保険に頼らなくても沢山の貯蓄がある、または資産をお持ちの方

これを言ってしまうと元も子も無いと言われるかもしれませんが、しかし保険を否定するのであれば、お金さえあれば保険に頼らなくても良いという事です。

がんは治療が長引きます。この治療費さえも貯蓄から捻出し、そして経済的に困窮しない方はがん保険は不要であると言えます。わざわざ掛け金を支払わなくても賄う事ができますので。

治療費もいくらかかるかはお医者さんの判断に委ねられます。高額な薬剤を使用するケースなど考えてもかなりの金額が手元にある方は不要になるのではないでしょうか。

 

がん保険の必要性に関するまとめ

今回はがん保険の必要性について解説してきました。がんという病気を考えてもしっかりと備えておくべき保険ではないかと思います。また保険会社によって支払いの基準が異なりますので、ご加入前に比較検討しておきましょう。

 

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