マネタス

【初心者向け】不動産投資の仕組みとは?知っておきたい基礎知識をFPが解説

【初心者向け】不動産投資の仕組みとは?知っておきたい基礎知識をFPが解説

カテゴリー:

著者名

花 惠理

花 惠理

FP2級、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士

不動産会社や住宅メーカーに勤務し、不動産賃貸・売買契約(事業用含む)の他、社宅代行、宅地造成など、不動産の業務に携わっていました。現在は、不動産や金融関係の執筆をするWebライターとして大手メディアなどに多数寄稿。初心者にもわかりやすい言葉で解説しています。

この記事のポイント

  • 不動産投資では購入する物件の選定が大切。
  • 不動産投資の主な種類には、一棟投資・区分投資・戸建て投資がある。
  • 不動産投資のメリットには、安定した家賃収入が得られること、節税、年金対策などがある。
  • 不動産投資のデメリットには、空室リスク、滞納リスク、修繕リスクなどがある。

この記事は約7分で読めます。

子どもの教育資金や老後の生活費など、将来かかるお金に不安を感じている方がいるのではないでしょうか。会社員以外の収入を得る方法の1つとして、不動産投資があります。

不動産と聞くと敷居が高いと感じる人がいるかもしれませんが、きちんと仕組みを理解して投資を行えば、将来にも繋がる良い収入源となるはずです。そこで今回は、不動産の仕組みについて初心者にもわかりやすく解説します。

この記事を読むことで、不動産投資の基礎知識を知ることができるでしょう。

 

不動産投資の仕組み

不動産投資の仕組み

不動産投資とは、所有している物件を賃貸して家賃収入を得る手法の投資です。賃貸物件に住んだことのある人は、仕組みが想像しやすいかもしれません。ここでは、不動産投資の基本的な仕組みについて解説しましょう。

 

不動産投資の始め方

不動産は物件によって販売金額が違うのはもちろん、想定される家賃などの条件が異なります。不動産投資では、所有する物件が非常に重要です。不動産投資は、購入する不動産の選定から始まると言えるでしょう。条件の良い物件を手に入れるためには、不動産投資の知識を身に着けることが必須です。

初心者の方は、本を読む、セミナーに参加するなど、不動産投資の情報を取得することから始めると良いでしょう。

 

不動産投資の種類

冒頭に記載した通り、不動産投資の基本は「所有物件を賃貸して収入を得る」手法です。しかし、不動産投資には様々な種類があります。ここでは、不動産投資の主な種類についてご紹介します。

 

一棟投資

まるまる一棟のマンション・アパートを貸し出す投資方法です。数戸程度の建物から、100戸を超える大型のマンションまで規模は様々。一棟物件への投資の場合、規模が大きいので投資効率が良いというメリットがあります。

戸数が多いので収入がゼロになる可能性が低く空室リスクを抑えることができる、築年数が経過しても土地は資産価値が残りやすいなどもメリットに挙げられるでしょう。

一方で、規模が大きいということは初期投資が大きいということです。実績のない初心者の場合は金融機関からの融資が受けられない可能性が高いことがデメリットの1つです。また、リスクの分散がしにくいので、失敗した場合のリスクが大きいということもデメリットであると言えるでしょう。

 

区分投資

区分投資とは、分譲マンションへの投資のことを言います。分譲マンションでは、一棟の建物の中にある部屋を一部屋ずつ販売されているのが特徴です。一部屋単位なので他の投資方法と比較すると少額から始められる、複数購入によるリスク分散がしやすいというメリットがあります。

しかし、「一部屋」であれば空室になった場合に収入がゼロとなってしまいます。複数購入するとしても、一棟物件への投資と比較すると投資効率が落ちるというデメリットが挙げられるでしょう。

 

戸建て投資

戸建て投資は、主に中古の戸建てを賃貸して家賃収入を得る投資方法です。市場で販売されている戸建ては、投資用だけではありません。マイホームなど住宅用として販売されていることが多いでしょう。したがって、物件によっては「不動産投資の視点から見るとお得」ということがあり得るのです。

また、競争相手が少ないというメリットがあります。一方で、リフォーム費用などの維持費用が高くなりやすい、空室リスクが大きいというデメリットがあるのが特徴です。

 

利益を生み出す方法

不動産投資で利益を生み出す方法は主に2つ。ここでは、2種類の利益を生み出す方法について解説します。

 

所有物件からの賃貸収入

1つは冒頭から解説している通り、所有物件を賃貸して収入を得る方法です。「不動産投資」といえばこの手法が一般的でしょう。アパートやマンション、戸建て、テナントなどを借りている入居者からの家賃から経費を差し引いたものが利益となります。

入居者がいなければ収入はゼロですから、客付けのしやすい立地を選定するなど、購入時の物件選定が重要です。

 

所有物件を売却する方法

もう1つの方法は、所有物件を売却する方法です。「売却時の金額-購入時の金額」が利益となります。例えば、割安な価格で販売されている物件を購入して、高い金額で売却できれば利益になるということですね。場合によっては、賃貸収入と売却収入のどちらも得られることがあるでしょう。

 

不動産投資の運用方法とは

不動産投資の運用方法とは

不動産投資用の物件を購入した後は、収益を生み出すために運用していかなければなりません。不動産投資の運用方法というのは、主に管理方法のことを指します。管理形態には主に2種類あり、それぞれ異なる特徴があります。ここでは、2つの管理方法についてそれぞれ解説しましょう。

 

 

管理会社へ委託する

1つは、物件の管理業務を管理会社へ委託する方法です。委託する業務は、管理会社と締結する管理委託契約の内容によって様々です。すべての管理をお任せするケースもあれば、管理業務の一部のみを委託するケースもあります。

賃貸物件の管理業務は、家賃集金、クレーム応対、修繕、退去精算、契約業務など多岐に渡ります。日々忙しい会社員などが不動産投資を行う場合は、管理会社へ委託している人がほとんどでしょう。なお、管理会社へ委託する場合は、管理料が費用としてかかります。

 

自主管理

もう1つは、すべての管理業務をオーナー自ら行う方法です。管理会社に委託しないので管理費がかからないというメリットがありますが、入居者の募集やクレーム対応、退去精算など、すべての業務を自分でこなさなければならず、時間に余裕があって物件の近くに住んでいる人でなければ難しいでしょう。

ある程度賃貸経営のノウハウを持っていて、時間などに余裕のある人には良い管理方法であると言えます。一般的には、管理会社へ委託する人が多いでしょう。不動産投資では、管理業務を管理会社に委託することで、あまり投資に時間をかけなくていいという魅力があるのです。

 

不動産投資のメリット

不動産投資のメリット

不動産投資のメリットには、どのようなものがあるでしょうか。ここでは、以下のメリットについて解説していきます。

  • 安定した家賃収入
  • 生命保険代わりになる
  • 投資に拘束される時間が少ない
  • 節税効果がある
  • 年金代わりに活用できる

 

安定した家賃収入

不動産投資における魅力の1つは、安定した家賃収入です。入居者から毎月決まった家賃が入ることはメリットだと言えるでしょう。例えば、会社員が副業として不動産投資を行うことで、総合的な収入を上げることが可能となります。

また、安定した家賃収入という特徴から、今後のライフプランや資金計画が考えやすいというメリットも考えられるでしょう。

 

生命保険代わりになる

不動産投資では、物件を購入する際に金融機関などからローンを組んで購入するケースがほとんどでしょう。多くの金融機関などでは、ローンを組む場合に団体生命信用保険へ加入することができます。

団体生命信用保険とは、万が一契約者が死亡した場合に、ローンの残債が保険から支払われるというもの。つまり、契約者に万が一のことがあればローンの支払いがなくなり、収益のある物件を相続させることができるのです。不動産投資には、生命保険代わりになるというメリットもあります。

 

投資に拘束される時間が少ない

不動産投資をしている人は、物件の管理業務を管理会社に委託している人が多いでしょう。管理会社の行う業務は契約内容によって異なりますが、家賃回収・クレーム対応・退去精算など、手間のかかる業務を委託することで、投資に拘束される時間を少なくすることができます。

特に会社員であれば、日々の仕事だけでなく家庭や趣味などに時間を使いたいと考えている人がいるのではないでしょうか。拘束時間が少ないということも、不動産投資の魅力だと言えるでしょう。

ただし、管理会社に委託しないで運用する「自主管理」の場合は、すべての管理業務を行わなければならないので手間がかかります。

また、不動産投資では購入する物件の選定が非常に重要です。物件の選定をするための勉強時間や、購入時の不動産会社・金融機関などとのやり取りなどには時間を使うことになるでしょう。

 

節税効果がある

例えば、会社員の副業として不動産投資を始めた場合、本業の所得では使えない「経費計上」ができるようになります。不動産の所得は、家賃収入から経費を差し引いたもの。建物の減価償却費や固定資産税・都市計画税、ローンの金利などを経費として差し引くことができるのです。

また、他の所得と損益通算を行うことで、所得税・住民税の節税に繋がります。

 

年金対策になる

老後の生活資金に不安を抱えている人は多いのではないでしょうか?不動産投資は上記で解説した通り、長期で安定した家賃収入が魅力の1つです。定年後にローンの完済した物件があれば、入居者がいる限り家賃収入を生み出します。

公的年金に加えて副収入とすることができるでしょう。不動産投資は、年金対策としても活用することができるのです。

 

不動産投資のデメリット

不動産投資のデメリット

不動産投資には上記のようなメリットがある一方で、デメリットが存在します。ここでは、不動産投資のデメリットについて解説します。

  • 入居者が決まらないと収入ゼロ
  • 家賃滞納者の対応
  • 築年数経過により修繕が必要になる
  • すぐに現金化できない

 

 

入居者が決まらないと収入ゼロ

不動産投資における収入源は「入居者からの家賃」です。したがって、入居者がいなければ収入が入りません。そのため、なるべく空室期間を短くする工夫が必要だと言えるでしょう。

ちなみに、不動産会社などに一括借上してもらう「サブリース」という管理形態もあります。物件を不動産会社などが一括で借り上げて、入居者へ転貸するという仕組みです。

サブリースであれば空室時でも家賃が保証されるので、空室リスク対策として有効でしょう。しかし、サブリースの場合は家賃が満額手元に残るわけではありません。不動産会社などの手数料が差し引かれたものが収入となります。家賃の見直し時期など、契約内容を十分に確認することをおすすめします。

 

家賃滞納者の対応

入居者がいても、家賃を滞納されると収入がなくなってしまいます。家賃を滞納する入居者は、お金がないから払えないという人だけでなく、生活にルーズで支払いを忘れる人や、物件や管理方法などに不満があってあえて支払わない人など、事情は様々です。

単に空室であれば新しい入居者を募集することができますが、家賃滞納では「滞納者から家賃を回収する」「滞納者を退去させる」などの手間がかかります。家賃滞納リスクはデメリットの1つであると言えるでしょう。

 

築年数経過により修繕が必要になる

建物という特性上、築年数が経過すると傷んでいきます。建物が傷んだまま放置した状態では入居者が入りにくいので、設備の修理や入れ替え、修繕、リフォームなどが必要となります。

建物を長く快適に使用するためには、定期的なメンテナンスが大切です。外壁工事など大掛かりな工事は、あらかじめ計画を立てておくことをおすすめします。

 

すぐに現金化できない

不動産は高額となりがちであること、売却に手間がかかることなどから、すぐに現金化することができないというデメリットがあります。場合によっては、買い手が見つかるまでに数年かかってしまうことも。

不動産市場の相場が変わってしまい、思うような値段で売却できないかもしれないというリスクもあるのです。

 

初心者は特に不動産投資のリスクも知っておこう

初心者は特に不動産投資のリスクも知っておこう

不動産投資は入居者がいれば安定した家賃収入が得られるというメリットがある一方で、空室リスク、滞納リスク、修繕リスクなど様々なリスクがあります。

不動産会社は物件を販売すること、管理を受託することなどを仕事としています。ですから、不動産投資の持つリスクについて十分な説明がされないことがあるかもしれません。初心者の方は特に、不動産投資のリスクを十分に理解して、きちんと資金計画を立てた上で判断してください。

 

仕組みを理解して不動産投資に挑戦してみよう!

不動産投資は初心者には難しいと感じるかもしれません。しかし、今回解説したように、不動産投資には安定した家賃収入、生命保険の代わりになる、節税、年金対策など様々なメリットがあります。

不動産投資では最初の物件選びが非常に重要です。不動産投資に関する書籍を読んだり、不動産投資に関係するセミナーに参加したりすることで、まずは不動産投資の知識を身に着けることから始めましょう。そして、不動産投資の仕組みを理解して挑戦してみてください!

不動産投資に関する以下記事もおすすめ☆