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結婚前に必要な貯金額はいくら?貯められない女性が取るべき方法とは

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婚活FP山本

婚活FP山本

山本FPオフィス代表。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年8月、山本FPオフィスを設立し、同代表就任。 現在は日本初の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しながら婚活中の方や結婚直後の方など、主に比較的若い方のご相談を承っています。また「農業FP」としても活動をはじめ、独立10年を機に「後輩育成」にも力を入れています。詳細は「婚活FP」でご検索を。

この記事のポイント

  • 皆の貯金事情と結婚前に必要な貯金額について
  • 男性に頼る危険度と結婚後の貯金事情について
  • お勧めの貯金方法について

こんにちは、婚活FP山本です。

最近では男性ほどではないにしても、女性も結婚にあたって年収や貯金を求められるようになりました。

しかし男性に比べて年収が低いことも多く、実際には貯金できていない女性も多いかもしれません。とはいえ、今からでも少しずつ貯金した方が賢明かもしれませんね。

そこで今回は、結婚前に必要な貯金額や貯め方などについてお伝えします。あなたの人生にお役立て下さいませ。

結婚適齢期でも「貯金なし」が普通!?

まずは統計で大局観についてお伝えします。

知るぽると(金融広報中央委員会)の平成29年「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)」によると、20代の61.0%、30代の40.4%が「金融資産非保有者(無貯金)」という結果となっています。ちなみに男女別の結果はありません。

また100万円未満の方が、それぞれ20代で12.2%、30代で9.4%となっているため、無貯金の数字と合わせれば、20代なら73.2%、30代でも49.8%が「ほぼ貯金ナシ」です。

半数程度以上が該当するわけですから、ある意味で「貯金ナシも普通」でしょうね。

ちなみに最近では結婚しない人生を選ぶ方も増えていますが、40代では45.9%が金融資産非保有者、6.4%が100万円未満です。合計すると52.3%の方が「ほぼ貯金ナシ」なので、貯金がないことが結婚しない、できない原因の一つと見ることもできるでしょう。

 

あなたなら貯金なしの男性を選ぶ?

あなたなら、貯金なしの男性を結婚相手として見ることはできるでしょうか。

おそらく、大半の女性なら見ることができませんね。そして時代は変わり、最近では男性も近いレベルで女性の貯金を見るようになった訳です。少しだけ、男性目線を考えてみましょう。

それほど、現代は男性でも稼げない時代になったのが実情です。

「女性は養われて当然」という時代は、とうの昔に過ぎ去りましたから、現代に合わせた感覚で結婚を捉えることが必要になります。親世代の常識は通じませんから、まずはしっかり現実を受け止めましょう。

 

結婚前に貯金はいくら必要?

次は、結婚前に必要な貯金額についてです。

一応の理屈としては「ある程に良い」のは当然ですが、「結婚費用の半額」を一つの目安に考えておくと良いでしょう。ここでいう結婚費用は、結婚式や新婚旅行などに必要なお金、そして新居への引っ越し費用が該当します。

ちなみに最近の結婚式は予算に合わせて様々な形式があり、格安での挙式もあれば、そもそも結婚式を挙げないカップルもいるのが実情です。新婚旅行も行かないカップルもいますし、指輪もナシということもあります。本当に「カップル次第」といえるのが実情です。

とはいえ、仮に当初の結婚費用を限りなく抑えられたとしても、その後はいつ子供が産まれるか分かりませんし、その先には住宅ローンの頭金も控えています。このため、やはり「なくても何とかなる」とは言えませんから、少しでも結婚前から貯金したほうが無難です。

 

願望が大きいほど必要額も増える!

お気づきになった方もいるかもしれませんが、必要な貯金額は「あなたの願望次第」で増えますし減ります。

豪華で盛大な結婚式を挙げたい、夫婦生活を贅沢に送りたいほどに増え、結婚できれば幸せ、質素倹約生活で十分というほどに必要な貯金額は下げられる訳です。

そして、基本的に貯金は長い年月をかけて少しずつ貯めるものですから、「結婚までの時間」に合わせた願望を持つことが大切といえます。未だに彼氏すらいない女性なら、むしろ結婚まで時間をかせげて得、とさえ考えることができますから、存分に貯金に励みましょう。

 

結婚に必要な貯金は男性に頼れない?

男性への経済的依存についても触れておきます。最近では女性の社会進出が目覚ましいと言われながらも、実際には女性の6割は非正規雇用です。このため、共働きが一般的になったと言われる現代でも、まだまだ「お金は男性に頼りたい」というホンネは頻繁に聞きます。

しかし現実問題として、現代は男性でも年収300万円、400万円という方が一番多いのが実情です。この年収では、十分な貯金ができないのも当たり前なのではないでしょうか。「年収が低いから貯金できない」のは、決して女性に限った話ではありません。

それに最近の雇用情勢は終身雇用も崩壊しており、大手企業の正社員でも「いつクビになってもおかしくない時代」です。少々の貯金があったとしても、結婚式ですべて使い果たす訳にもいきませんから、やはり男性に頼りきりになるのは控えたほうが無難でしょうね。

 

専業主婦の逃げられないリスクに注意!

少し余談ですが、現代でも結婚して専業主婦になる女性は一定数います。しかし結婚後に不仲になる夫婦も多く、経済面を男性に依存しているほどに逃げられなくなるのが現実です。何とか逃げられても、その先に待ち受けているのは過酷なシングルマザー生活かもしれません。

それに仮に夫婦仲は大丈夫でも、教育費や老後資金などに必要な貯金は、もはや男性一人では貯められないのが普通です。目先のことを考えるのも大切ですが、10年先、20年先に必要な貯金のこともしっかり考え、そこから逆算して「今使えるお金」を考えましょう。

 

結婚後には貯金できないもの?

そして「結婚後の貯金」についてです。総務省統計局の平成29年「家計調査報告」によると、既婚夫婦の貯金額平均は、40代で1074万円、50代で1699万円という結果です。しかし一方で、40代で1055万円、50代で617万円の負債がある結果もあります。

結婚したら住宅ローンを抱えることも多いですからね。これらを差し引いた「純資産額」で考えれば、40代で19万円、50代でも1082万円です。このため、「ちゃんとした貯金は結婚してからしよう」などと考えるのは、少し危険だと考えておいたほうが良いでしょう。

少し余談ですが、結婚後もバリバリ働こうと考えていたとしても、最近では保活(子供を保育所に入れるために保護者が行う活動)に失敗してキャリアを諦める女性もいますし、親の介護離職も社会問題になっています。

このため、貯金はいずれするのではなく、できるうちに一日でも早くから始めたほうが賢明です。

 

貯金がない程に余裕のない生活に……

独身であれば貯金がなくても自己責任ですし、お金の収支も自分でコントロールできますから、さほど不安を覚えないかもしれません。しかし結婚すれば「支えるべき旦那」ができる訳ですし、旦那や子供の欲求や不始末によって、突然にお金が必要になることもあります。

そんな時に貯金が無ければ、一体どのような生活が待ち受けているでしょうか……。特に最近の日本は自然災害が多発していますが、貯金がないほどに生活再建も困難になっているのが実情です。結婚の有無に関わらず、常に貯金への意識を大切にした方が良いでしょう。

 

結婚するまでの貯金方法は「同棲」が簡単!

さらに、結婚するまでの貯金方法についてです。貯金するための方法も色々ありますが、結婚前の女性なら恋人を作ったうえで「同棲」を始めるのがお勧めといえます。家賃も半分にできますし、光熱費も一緒です。それにデート代を貯金に回すことも可能になります。

また恋人ができる前であっても、「割安な家賃の部屋に引っ越す」方法もお勧めです。大抵の部屋は「住めば都」ですし、他の生活水準を下げることなく以前の家賃との差額を貯金に回せますからね。むしろ貯金できない部屋に住むのは、それこそ問題ともいえます。

あるいは純粋に「年収を上げる」ことも大切です。出世・転職・副業・投資……なにかできそうな事はないでしょうか。すぐには上がらなくても、将来を見越して行動を起こすことが大切です。千里の道も一歩からといいますし、少しずつ何かを始めていきましょう。

 

若いうちの努力は生涯役立つ!

先ほども触れた通り、現代は結婚しても男性に経済面を頼らないほうが賢明です。言い換えれば女性も生涯、節約したり年収を上げたりする努力が必須といえます。そしてそんな努力というのは、少しでも若いほうが成長度も高く、また結果も出やすいのが実情です。

人生を長く楽しみたいのは誰だって同じですが、長く楽しむためには「同じだけの努力や苦労」がどうしても必要になります。「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言いますが、あながち間違いでもありません。将来的に苦労するくらいなら、先に苦労してしまいましょう。

 

結婚前の貯金は「離婚資金」にも役立つ!

結婚前に必要な貯金額は、あなたの願望次第であり、貯金方法としては「同棲」が一番お勧めです。ちなみに結婚前の貯金は、「離婚資金」などにも役立ちます。結婚後に貯めたお金はすべて「夫婦の貯金」になりますから、その前にあなた個人の貯金を作っておきましょう。