- みんなの平均貯金額について。
- 貯金がない女性の見られ方、貯金するコツ。
- 年収が低い一人暮らしのかたでもできる対策・考え方とは。
公開日:2019年9月7日
こんにちは、婚活FP山本です。一人暮らしをしている女性の中には、「色々と物入りで中々貯金できない」と嘆く方が一定数います。
そういった女性が結婚を考えると、つい「男性に頼ればいいか」と考えてしまいがちですが、最近では男性も経済難の方が多いですから、その発想では結婚難民になりかねません。
そこで今回は、一人暮らしの方の平均貯金額とともに、結婚資金の貯め方や考え方をお伝えします。どうぞ、お役立て下さいませ。
目次
まずは一人暮らしの方の平均貯金額についてです。
知るぽると(金融広報中央委員会)の平成29年「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)」によると、20代の61.0%が「金融資産非保有者(無貯金)」となっています。
平均貯金額は142万円で、中央値は0円です。
また30代では40.4%が金融資産非保有者で、平均貯金額は589万円ながら、中央値は83万円となっています。
さらに40代では、45.9%が金融資産非保有者、平均貯蓄額は936万円、そして中央値は30万円というのが結果です。
いずれも中央値では厳しい結果ですね。
中央値とは、全員を順番に並べて真ん中(中央)の方がどうかを表しています。
平均は全員分を足して全員の数で割りますが、これだと金額の高い方に平均を吊り上げられるため、一般の方が考える「平均(または普通)」はむしろ中央値のことでしょう。
なお、それぞれの世代の「貯金をしている、できている方」を見てみると、500万円未満の方の割合は20代で30.6%、30代で28.8%、40代で19.8%です。
1000万円未満で見るなら20代で36.6%、30代で39.3%、40代で31.7%との結果になっています。
先ほどの統計でいうなら、およそ4~6割の方が「無貯金」ですから、一人暮らしなら「貯金できないのも普通」といえるのかもしれません。
しかし一方で、「皆ができてないから貯金ナシでも大丈夫」とはいえないのがリアルなところではないでしょうか。
とはいえ、それほどまでに一人暮らしでは「十分な貯金をするのが難しい」のもまた、一つのリアルなところかもしれません。
とりわけ女性の場合は、およそ6割が非正規雇用で働いており、純粋に年収が低いことも多いですから、なおさら難しいのが実情でしょうね。
次は「男性からの見られ方」です。
一昔前なら、女性は専業主婦も当たり前で、働くにしてもパート程度ということが多く、女性が経済力や金銭感覚を見られることはありませんでした。
むしろ、女性の年収を見る男性は「甲斐性ナシ」というレッテルを張られたほどです。
しかし今や女性の社会進出が目覚ましいとされる一方、男性でも稼げない時代となっています。
このため婚活中の男性は女性に経済力を求め、また節約・倹約思考についてどうかを厳しめに見ているのが実情です。
もはや現代の結婚は、女性が求めるばかりではありません。
そんな現代ですから、一人暮らしであっても貯金できない、できていない女性は経済力や金銭感覚の面で、男性から大幅なマイナスポイントがある女性として捉えられてしまいます。
まだまだ女性のほうが稼ぎにくいのが実情ですが、そんなことは考慮しないのが世の男性です。
女性に経済力や金銭感覚を求めるのは、なにも「年収が低く、経済力に不安がある男性」ばかりではありません。
貯金ができていない女性は、素直に「浪費癖があったり自己管理ができなかったりする女性」と見られやすく、年収の高い男性からも避けられる傾向にあります。
年収の高い男性だって、先々を見据えればそこまでの余裕はないと考えていることも多いですからね。
一人暮らしかどうかを問わず、貯金ができない女性には「安心して家計を任せられない」と男性は考えます。ぜひ貯金を通して、健全な金銭感覚を身につけましょう。
次は「貯金の仕方」についてです。そもそも人間というのは、理由や目標が分からないことは中々続きません。
あなたもそうだったかもしれませんが、学生時代、勉強する理由や将来的な目標が分からず、気合を入れて勉強しなかった時期もあったのではないでしょうか。
その一方で、例えば「一年後に入試が控えている」ような状況になれば、大抵は追いつめられて必死になるものです。
貯金も、実はこれと限りなく同じといえます。例えばあなただって彼氏ができて、「一年後に結婚式を挙げる」なら、必死になって貯金しませんか?
結婚したら、その後には子供を産むことも多いですが、そうしたら「教育費」や「住宅ローンの頭金」が必要になります。
最初から人生全体を見るのはハイレベルなことですから、まずは「結婚資金」などの具体的な目先の目標を作り、少しずつ先々に備えていきましょう。
最近では、あえて結婚しない人生を選ぶ方も増えてきましたが、それならなおさら貯金は大切です。
たとえどんなに窮地に陥っても、誰も助けてくれない訳ですからね。
一番分かりやすいのは「介護」かもしれませんが、いったい誰があなたの面倒を見てくれるのでしょう。
残念ながら、今は年収が簡単に上がる時代ではないため、いま貯金ができないなら、今後も貯金できない可能性が高いです。
つまり、耐えているだけでは何も状況は変わらず、どんどん追いつめられるだけといえます。
打つ手がなくなる前に、何か方法を考えましょう。
そして「一人暮らしの方の貯金方法」です。
最終的には自己管理して貯めていきたいところですが、中にはどうしても年収が低くて貯められない方もいるでしょう。
そんな方にお勧めしたい方法が「引っ越し」です。つまり、より割安な部屋へ引っ越しましょう。
仮に1万円家賃を下げることができれば、他の生活を変えることなく貯金を増やすことができます。
また、似たような手段に「生命保険を見直す」のもアリです。
直接の生活に関りが弱く、それでいて相応に高い支出を削ることが、一人暮らしでの貯金の第一歩といえます。
ちなみに女性の中には「見た目」を意識し、陳腐な住まいだと「恥ずかしくて彼氏ができても呼べない」と考える方もいますが、男性目線では誤りです。
一般的な男性は、豪華な住まいで貯金がない女性と、陳腐な住まいながら貯金がある女性なら、後者を取りますよ。
引っ越しを考える方の中には「実家への出戻り」をする方もいますが、いずれ婚活をするつもりならダメな選択になりかねません。
女性でも、実家暮らしの男性には色々と問題があるように思えるでしょうが、それは最近では女性であっても同様に見られますからね。
このため、あくまで引っ越しは一人暮らしを継続する前提で考えたいところです。
少し余談ですが、最近では「シェアハウスに住む」という選択をする方もいます。
実家に出戻るよりはマシですし、家賃のことも考えるならアリな選択かもしれません。
さらに「必要な貯金額を減らす方法」です。
先ほど、貯金には目標が大切とお伝えしましたが、シンプルに「目標や願望を下げる」と、必要な貯金額を減らすことができます。
例えば目先の目標で「結婚資金」を貯めるなら、結婚に対する願望を下げることが効果的です。
すでに結婚式は、昔とは違って何100万円もかける必要はなく、結婚式自体をしないカップルもいます。
新婚旅行もそうですし、結婚指輪もそうです。中には写真だけの「フォトウェディング」で済ます方もいます。あなたはどんな結婚式を挙げたいですか?
この方法は、他の目標でも同様です。
住みたい住宅の質を下げたり、結婚後や老後の生活水準を下げたりすることで、必要な貯金額を減らすことができます。
高い願望や目標は、そのまま高い貯金額を必要としますから、ぜひ「無いなりの願望」を持つようにしましょう。
よく女性からは「普通でいい」という言葉を聞きます。
しかし普通というのは意外なほどに個人差が大きく、きっとあなたも友人と「普通が違う」ことを感じたことがあるのではないでしょうか。
難しい女性もいるものですが、できるだけ貯金は数字で考えていきましょう。
また、残念ながら「普通だったら大丈夫」とも言い切れない時代です。先ほど「貯金できてないのが普通」でしたが、大丈夫と思えるでしょうか?
普通すら、時には「高望み」ということもありえるのが現代です。そのうえで、なるべく貯金に励んでいきましょう。
一人暮らしなら貯金がないのも普通ですが、あなたなら貯金がない男性と結婚したいと思うでしょうか。
仮に結婚しないのなら、なおさら貯金は大切になります。
一人暮らしでもできる方法はありますから、できる範囲から少しずつ実行し、貯金をしていきましょう。
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