公開日:2019年5月5日
借金を返すことができないと、ついつい督促の連絡を無視してしまうなど逃げてしまう行為に走りたくなってしまうものです。しかし、借金を返済できないからと言って、逃げたところで何も問題は解決しません。
むしろ逃げてしまった場合には、粛々と回収行為が行われ、不動産や給与や預金などの財産の差し押さえが粛々と行われるだけです。
このような事態にならないように、借金を返済できない場合には以下の方法で解決することができないか、まずは検討してみましょう。
また、借金返済と家計の立て直しを目指す方は以下記事も参考にどうぞ。
どうしても自分のお金だけで返済することができない場合には、親や友人に返済するためのお金を借りるという方法があります。信頼関係が気づけている親子であれば、子供が借金に悩んでいる時に助けてくれる可能性があります。
しかし、いくら親子であったとしても借用書を作り、その後はしっかりと返済していかないと親子の信頼関係そのものが壊れてしまう可能性があります。
また、相続時にも影響することがありますので、親子と言えども借用書だけはきっちりと作った上で助けてもらうようにしてください。
友人から借りる場合には、多くのお金ではなく、1万円とか2万円程度の必要最低限の金額だけに留めるようにして、約束した期日には絶対に返済するようにしてください。返済期日に1日でも遅れてしまうと、友人関係はかなり高い確率で壊れてしまいます。
複数の借金返済に悩んでいる人には「おまとめ」という方法をおすすめします。おまとめとは、その中の通り、複数本の借入金を1本にまとめるという方法です。
借金が複数あれば、借入本数の分だけ返済金は多くなってしまいますので、1本化することによって毎月の返済額は少なくなり、返済が容易になります。
また、おまとめによって金利が下がる可能性もあります。利息制限法という法律では借入金額によって上限金利が以下のように定められているためです。
つまり、数十万円程度のカードローンが複数あり、その金利がそれぞれ18%であった場合に、これらをまとめて100万円を超えるのであれば、金利は15%以下に下がることになります。
また、毎月何度もあった返済日がおまとめによって月1回になるので、心理的にも楽になるというメリットもあります。
ただし、おまとめは完済まで期間が短いローンも長いローンも1つにまとめるので、完済まで期間が短いローンに関しては最終期限が延長されることになり、それによって利息負担が大きくなってしまうというデメリットもあります。
さらに、おまとめには審査があるので、そもそも複数のローンを抱えた審査に不利な人が審査に通過することは簡単ではなく、誰でも簡単に行うことができる方法ではありません。
借金の返済がどうしても難しい場合には、銀行や消費者金融などの債権者へ相談することで、返済条件を変更するリスケジュールを行なってくれる場合もあります。リスケジュールには主に以下の方法があります。
これらの方法によって、遅れなく返済ができるように、銀行や消費者金融は支援してくれることがあります。ただし、実際にリスケジュールに応じてくれるかどうかは、債務者の状況によっても異なります。
病気で仕事ができず無給になったとか、会社が倒産して収入がなくなってしまったというような止むを得ない事情がある場合にはリスケジュールに応じてくれることが一般的です。
会社の業況が悪く給料が減少したことから返済が難しくなった場合には、期限の延長に応じてくれますし、倒産によって無職になった場合には、利息のみの返済として、仕事が見つかるまでの時間的猶予をくれることもあります。
大手消費者金融の場合には、事情を伝え、止むを得ない事情であれば、1ヶ月程度は利息のみの支払いに切り替えてくれることもあります。
事情があって返済ができないのであれば、銀行も消費者金融も対応してくれることが一般的ですので、まずは真摯に事情を伝え、相談するようにしましょう。
リスケジュールは止むを得ない事情であれば認めてもらうことができます。しかし、ギャンブルなどでお金がないような場合には、認めてもらえないこともあります。借金をしてまでギャンブルをすることはやはりリスクが高いと言えるでしょう。
自力で借金問題を解決する方法としてはご紹介したような方法となります。これらの方法で解決することができない場合には、弁護士などへ相談して債務整理をすることを検討しましょう。
一口に債務整理と言っても債務整理には4つの方法があります。4つの方法の詳細について詳しく解説していきたいと思います。
任意整理とは、債務者と債権者が話し合いによって借金の減額や返済条件の緩和などを行うことです。
債権者が「借金を減額してでも回収した方が得になる」と判断すれば任意整理に応じてもらうことができますが、債権者が「任意整理には応じない」と判断すれば任意整理は成功できません。
あくまでも交渉ですので、借金減額が成功するかどうかは不透明なのが任意整理です。
任意整理は、あくまでも債権者と債務者当事者同士の交渉です。特定調停とは、この交渉を裁判所が間に入って行うことです。
裁判所が間に入ることによって、双方が妥協点を見つけ、交渉がうまくいくことがあり、一般的には任意整理が失敗した時に行われる方法になります。ただし、特定調停には裁判所の強制力はないので、交渉が決裂することもあります。
個人再生とは裁判所の許可を得て、借金を3年で返済できるように減額する法廷な手続きです。自宅などの財産を残すことができるので、自宅を手放さずに借金の減額をすることができる方法です。
自宅など処分したくない高額な財産を所有している場合や、自己破産した場合には仕事を続けることができない場合には非常に有効な債務整理の方法です。
自己破産とは、借金と20万円超の資産を全てゼロにする方法です。借金を全てゼロにすることができますが、自宅などの財産も没収されてしまうので、債務整理の最後の方法と言えます。
このように、債務整理は様々な方法がありますが、任意整理や特定調停は交渉ですし、個人再生や自己破産は裁判所の許可が必要ですので、素人が債務整理を行おうとしてもまず不可能です。
そのため、債務整理を成功させるには、債務整理に強いプロへ相談することが必須条件とも言えます。
債務整理に強い弁護士としては、イストワール法律事務所などが有名です。このような債務整理に強い弁護士は無料で相談を行なってくれますので、おまとめやリスケジュールなどで借金問題を解決することができない場合には、気軽に相談するのがよいでしょう。
借金が返済できないからと言っても悩んでいたり、逃げてしまっても何も解決することはできません。まずは、自分でお金を用意する→おまとめを検討する→リスケジュールの相談をするなどの方法で、解決策を検討してください。
それでも解決することができない場合には、相談無料の債務整理に強い法律事務所へ相談し、債務整理をすることを検討してはいかがでしょう。