- ワンタップバイは1,000円から日米の優良株に投資できるサービス。
- ETFやCFD、ロボ株など他のサービスも充実。
- スマホで少額から気軽に株式投資できるので、20~30代の若い世代に人気がある。
- ワンタップバイは少額から投資できるが、長期・積立・分散投資を心がけた方がリスクを抑えることができるので、利益が出る可能性が高まる。
公開日:2019年7月21日
One Tap Buy(ワンタップバイ)はスマホ専門の証券会社で、米国株や日本株、ETF(上場投資信託)などを1,000円から購入できます。スマートフォンを利用して少額から株式投資できるので、特に20~30代の投資初心者に人気があるサービスです。
今回は、ワンタップバイの評判やメリット・デメリットについて解説します。
目次
出典:ワンタップバイ
ワンタップバイは、スマートフォンアプリを利用し、日本株や米国株、日米のETF(上場投資信託)を購入できるサービスです。株式投資は通常、1株や10株、100株といった株数単位で購入します。
日本では100株単位での取引になるので、銘柄によっては数百万円の資金が必要です。しかし、ワンタップバイは1,000円から金額単位で購入できます。少額から日米を代表する大企業の株主になれるのです。
利用ユーザー層は20~30代の若い世代が中心で、利用者の約7割が未経験者です。少額から投資できるので、未経験者でも気軽に安心して投資できます。サービス開始から約3年で120万ダウンロードを突破するほどの人気です。
出典:ワンタップバイ
国内の株式だけでも4,000銘柄以上あります。この中から自分に合った銘柄を選ぶのは困難です。しかし、ワンタップバイなら、日本株・米国株それぞれ30社が厳選されています。投資先を選ぶ手間を省けるのです。
日米ともに以下のように名前が知られた優良企業ばかり。しかも誰でも1,000円から株主になれます。
米国株は1株単位ですが、日本株は100株単位です。たとえばキーエンスの場合、株価は65,000円前後(2019年7月時点)。100株購入するためには、650万円前後の資金が必要です。しかし、ワンタップバイを利用すれば1,000円から購入できるのです。
ワンタップバイは、初心者でも簡単に、少額から株式投資を始められるサービスなのです。
出典:ワンタップバイ
ワンタップバイでは銘柄が厳選されていますが、それでも個別銘柄を選ぶのは難しいという方は、 ETFを使って市場をまるごと取引できます。
個別株は一社のみに投資しますが、ETFは指数に投資します。日本株の対象は、国内の代表的な株価指数である日経平均株価です。「まるごと日本株」では、以下の3つのETFが対象で、1,000円から投資できます。
◎日経平均株価が上昇したら儲かるETF
◎日経平均株価が上がったら2倍儲かるETF
◎日経平均株価が下がったら儲かるETF
米国株の対象は、代表的な株価指数であるS&P500指数です。米国を代表する企業500社がたった1,000円で買えます。「まるごと米国株」で取引できるETFは以下の3銘柄です。
◎S&P500が上がったら儲かるETF
◎S&P500が上がったら3倍儲かるETF
◎相場が下がったら3倍儲かるETF
出典:ワンタップバイ
ワンタップバイでは、CFD取引もできます。CFD(Contract For Difference)とは指数に連動する取引で、差金決済取引と呼ばれます。
差金決済取引とは、現物の受け渡しをすることなく、売買の差額部分だけを現金で決済する取引です。代表的な差金決済取引としてFX(外国為替証拠金取引)があります。少ない元手(証拠金)で大きな金額を取引できるので、少額の資金でも大きな利益が狙えます。
対象指数は日経平均株価(日経225)とS&P500指数です。これらの指数はETFを通じて取引できますが、CFDでも取引可能です。
One Tap BUY10倍CFDの特徴は以下の3つです。
証拠金1万円から、1万円単位で差金決済取引を利用できます。少ない資金で大きな金額を取引できます。
One Tap BUY10倍CFDでは、売り・買いどちらでも取引を始められます。そのため相場の下落局面でも利益を狙えます。
One Tap BUY10倍CFDは、ほぼ24時間取引可能です。最長で月曜~金曜の8:00~翌6:00(日本時間)で取引できます。(米国夏時間は月曜~金曜の7:00~翌5:00)
日中忙しい人でも仕事が終わったあとや祝日の売買が可能です。
出典:ワンタップバイ
通常のワンタップバイでは、優良株を保有して値上がり益と配当金を狙います。一方、ロボ貯蓄は米国市場に上場している高利回りの分配金・配当商品だけを厳選しています。
配当も毎月や3カ月ごとなどの銘柄が多いのも特徴です。たとえば、以下のような銘柄あります(2019年6月末現在)。
投資金額は1銘柄につき毎月3万円からで、1万円単位でつみたて可能。つみたて中も配当金や分配金がもらえます。
つみたて金額が高くなっていますが、ロボ貯蓄では、主にシニア層をターゲットにしています。利回りの高い商品をつみたて投資し、分配金や配当金を年金のように受取ることを想定しているのです。
2019年7月時点では、米国株が好調なことからツイッターやブログでは儲かったという口コミが多かったものの、昨年は軟調な展開だったので、始めた時期によっては悪いパフォーマンスの人もいるようです。
ワンタップバイが儲かるか儲からないかで言えばその人次第としか言いようがないんだけど
株式投資参入の助走としては最高なんじゃないかな。
株の勉強しながら低額で運用がインアウト両方できて最高で最高。— むら/mura@うほまる (@daishow_) 2018年10月8日
とりあえず米国株は儲かるだけはこの6ヶ月でわかった、とは言え最近他の株も回復に向かってて、少しハッピーな今日この頃の私であった。 #ワンタップバイ #株 #米国株 #onetapbuy #nisa pic.twitter.com/TRPYsZH6QW
— T.Emi (@punch0509love) 2018年9月19日
今日のワンタップバイ
Appleを一部売却したのですが、Amazonの含み益がどんどん増えてきました
久しぶりに含み益45000円くらいになってる pic.twitter.com/0meVhCPvCq— クラッド 岡山の投資家 (@kura_investment) 2019年7月10日
【現状、マイナス2500円】ワンタップバイは米国株投資を簡単にできるが、簡単には儲からない。 https://t.co/Jd3IkOdZwT pic.twitter.com/ype6VXzfJ1
— エフピーティー (@fptoteacher) 2018年5月6日
ワンタップバイ自体はあちこちで「儲からない」とか
「損した」とか散々言われておりましたが
十分勝負できる環境ですよ。
少し他と違う感覚ですが内職のごとくやっていれば
チリツモで思いのほか利益出てますよ。— 零細 (@reisai2010) 2018年11月13日
ワンタップバイは儲からないという口コミもありますが、実際どうなのでしょうか。まずは、ワンタップバイのデメリットから確認しましょう。
取引できる銘柄数が絞られているというのは、初心者にとっては銘柄選定の手間が省けるので便利ですが、取引に慣れてきたら物足りなく感じるかもしれません。
ワンタップバイで株取引に慣れたら、他の証券会社で本格的な株式投資を始めてもいいでしょう。
株式を保有していると、企業によって「配当金」と「株主優待」を受け取れます。
ワンタップバイでも、保有株に応じて配当金を受け取れます。ただし、単元株(100株)に満たない場合は、株主優待をもらえない企業がほとんどです。また、米国株には株主優待の制度はありません。
ワンタップバイが儲からない理由として、手数料を挙げる人もいます。実際に手数料は他のネット証券などに比べて高いのか確認していきましょう。
ワンタップバイの取引手数料は、次の2つのプランが用意されています。
定額プランの場合、1カ月どれだけ取引しても980円(税込1,058円)です。約定金額が大きい、取引回数が多い人は定額プランを選ぶようにしましょう。
(定額プランは、2019年8月31日をもって終了しました。)
リアルタイムの株価に、0.5%のスプレッドを加減した価格で取引するプランです。最低手数料がないので、少額から株式を取引したい人におすすめです。
ワンタップバイの手数料は、ネット証券最大手のSBI証券と比べてどうなのかを確認します。まず、都度プランから見ていきましょう。
SBI証券の米国株手数料は最低5ドルでしたが、2019年7月22日から最低手数料が無料になりました。米国株に関してはSBI証券の方が約定代金にかかわらず安くなります。
ワンタップバイの日本株手数料も0.5%です。SBI証券の手数料(スタンダードプラン)は以下の通りです。
出典:SBI証券
両者を比較すると、以下のようになります。
1,000円 | 1万円 | 10万円 | |
ワンタップバイ | 5円 | 50円 | 500円 |
SBI証券 | 54円 | 54円 | 97円 |
約定代金が1万円以下はワンタップバイが有利です。都度プランは、SBI証券の最低手数料がなくなったので、米国株はSBI証券、日本株に関しては1万円以下の場合はワンタップバイの方が有利になります。
定額プランは、2019年8月31日をもって終了しました。
SBI証券の定額プラン(アクティブプラン)は以下の通りです。
出典:SBI証券
ただし、これは1日あたりの金額です。しかも、対象は日本株のみです。取引回数や金額にもよりますが、日米の株式が対象で月額一律980円のワンタップバイは有利な手数料体系だといえます。
米国株や外国株ETFの場合は、取引手数料の他に為替手数料がかかります。ワンタップバイは為替レートに1ドル35銭のスプレッドが加減されます。一方、SBI証券の為替スプレッドは25銭です。為替スプレッドに関してはSBI証券の方が有利になります。
1,000円と少額から始められるのがワンタップバイの魅力ですが、利益を出すにはどのようにすればいいのでしょうか。
ワンタップバイに限らず、長期的に利益を出すためには、大きな損失を避けることが必要です。そのために、以下の2点を心がけましょう。
ワンタップバイでは、日米の優良銘柄に少額から投資できます。できれば、1銘柄ではなく複数の銘柄を購入するようにしましょう。1銘柄に集中投資していると、不祥事などがあった場合に大きな損失がでる可能性があるからです。
複数の銘柄に分散投資しておけば、1銘柄で大きな損失がでても他の銘柄でカバーできます。
ワンタップバイなら金額指定で株を買えるので、毎月一定金額を買うなど積立投資もおすすめです。ある程度の資金があっても一度にまとめて買うのはおすすめできません。株価は一定ではなく、常に上下するからです。
買うタイミングが悪い場合、大きなマイナスが出る可能性があります。ですから、毎月一定額を購入するのがおすすめです。しかし通常の証券会社では、株数単位での購入になるので一定金額ずつ購入できません。
ワンタップバイでは一定金額ずつ購入できるので、相場の変動に関わらず購入価格を標準化できます。購入価格を標準化することによって、大幅な損失を回避できるというメリットがあるのです。
積立投資を行う場合、「積み株」を利用すると便利です。日米どの銘柄でも、1銘柄1,000円以上1,000円単位で設定できます。
銀行預金の口座に残高があれば、送金手続きをしなくてもその場で株を買えるサービス「おいたまま買付」なら、銀行預金に残高があれば自動的に決済されます。
日米の優良企業に少額から投資できるということで、若い世代を中心に投資初心者が多いワンタップバイですが、購入した株式などの資産の安全性はどうなのでしょうか。
まず、ワンタップバイは金融庁に登録の届け出を行った証券会社・金融商品取引業者です。ソフトバンクやドコモ・みずほ証券系VCの「MIC」、みずほフィナンシャルグループの「みずほキャピタル」などから出資を受けて経営されています。
また、証券会社の財務の健全性を測る重要な指標として、「自己資本規制比率」があります。
2019年6月末時点のワンタップバイの自己資本規制比率は474.1%。金融商品取引法で証券会社には120%維持が課せられていますが、この水準を大きく上回っているので、安全度は高いと判断できます。
しかも、分別管理(証券会社と顧客の資産を分けて管理すること)が法令で義務付けられているので、ワンタップバイが破綻しても、顧客が預けている資産には影響が及びません。
万が一分別管理がされていない場合でも、投資者保護基金により一人1,000万円までは保護されるので安心です。
今回は、ワンタップバイの評判やメリット・デメリットについて解説しました。日米の厳選された優良株に少額から投資できるワンタップバイは、株初心者でも始めやすいサービスです。
手数料に関しては、これまで大手ネット証券の最低手数料が5ドルだったので、少額取引ではワンタップバイの有利さが目立っていましたが、ほぼ変わらない手数料体系になってしまいました。
ただ、定額プラン(980円)は日米株合わせた手数料プランで、ワンタップバイ独自のサービスです。取引金額によりますが、定額プランはネット証券より有利と考えられます。
銘柄数が絞られていることは株初心者にはうれしいサービスですが、取引に慣れてくると物足りなく感じる人もいるでしょう。その場合は、他のネット証券で取引銘柄の幅を広げるようにしましょう。
(定額プランは、2019年8月31日をもって終了しました。)