- ワンタップバイの手数料は、主に「売買手数料」「入出金手数料」「為替手数料(米国株・海外ETF)」の3つ。
- 売買手数料は、「定額プラン」と「都度プラン」の二種類。(定額プランは、2019年8月31日をもって終了しました。)
- 取引回数と約定金額によってプランを使い分けるようにする。
公開日:2019年11月4日
One Tap BUY(ワンタップバイ)は、サービス開始から約3年で120万ダウンロードを突破した人気投資アプリです。1,000円で日米の大企業の株主になれるので、初心者でも気軽に安心して投資ができます。
ただ、手数料などのコストが多くかかっては意味がありません。そこで、今回はワンタップバイの手数料の種類や仕組みついて解説します。
また、ワンタップバイの仕組みやメリット・デメリットについては以下記事を参考にどうぞ。
目次
(定額プランは、2019年8月31日をもって終了しました。)
まず、ワンタップバイの口座開設方法について確認しておきましょう。口座開設の申込は、スマホでの日本株アプリ、米国株アプリの他、公式WEBサイト(PC)から行えます。取引開始までの手順は以下の通りです。
ワンタップバイの口座は「特定口座・源泉徴収あり」のみで、「一般口座」や「特定口座・源泉徴収なし」を選べません。
ただし、「特定口座・源泉徴収あり」なら年間損益と納税をワンタップバイが行ってくれます。わずらわしい確定申告や納税の手間が省けるというメリットがあります。
出典:ワンタップバイ
ワンタップバイには、「定額プラン」と「都度プラン」の2種類があります。自分の取引回数や取引金額によってプランを使い分けることが大切です。
(定額プランは、2019年8月31日をもって終了しました。)
定額プランとは、1カ月の取引回数に関係なく月額料金980円(税込み1058円)で利用できるプランです。米国株・日本株・両市場のETFを、追加の売買手数料なしで売買できます。
2019年7月現在、ワンタップバイで取引できる銘柄数は以下の通りです。
手数料が固定されているので、取引回数が多い人や、毎回かかる手数料が気になる人におすすめです。ただし、定額プランは日割り計算されません。月初めでも月末でも1カ月分の料金が発生します。
たとえば、最終日の31日に申し込んだ場合でも、引き落とされた定額プラン(980円)を利用できるのは同日の31日のみとなります。月末で日にちがない場合は、翌月に申し込むようにしましょう。
(定額プランは、2019年8月31日をもって終了しました。)
都度プランは、取引ごとに売買手数料がかかるプラン。「少額から株取引をしたい」「まずはお試しで売買したい」という方におすすめ。
日本株・米国株ともに、リアルタイム株価に0.5%のスプレッドを加減した価格で取引できます。買いの場合は加算、売りの場合は減算します。
たとえば、日本株を2,000円購入した場合の売買手数料は10円(2,000円×0.5%)なので、買いの場合は2,010円、売りの場合は1,990円が取引価格になります。
ただし、ニューヨーク市場が閉まっているときの売買手数料は0.7%です。
※ニューヨーク市場取引時間(日本時間)…23時30分~翌日6時(サマータイム22時30分~翌日5時)
米国株・海外ETFなど外国証券の売買では、円と外貨(米ドル)を交換する為替レートに、1米ドルあたり35銭のスプレッド(為替手数料)が必要です。国内株式の取引では、為替手数料はかかりません。
出典:ワンタップバイ
ワンタップバイの手数料がかからない取引として「One Tap BUY 10倍CFD」があります。CFDは”Contract for Difference”の略で、「差金決済取引」と訳されます。
現物の受渡しを必要としない、少額の証拠金で大きな金額を取引できるなどのメリットがあります。
日本225(日経平均株価)と米国500(S&P500指数)、どちらからの株価指数の値動きを予想して売買します。証拠金1万円から、1万円単位でCFD取引できます。「手数料なしで取引したい」という方におすすめです。
ワンタップバイでは、売買手数料・為替手数料(スプレッド)の他に、入出金手数料がかかります。
ワンタップバイでは、証券口座に入金する方法として、次の2つが用意されています。
ネットバンキングやATMから、みずほ銀行の専用振込口座に入金します。振込手数料は顧客負担。みずほ銀行に口座を持っている場合、一定の条件を満たしていれば振込手数料は無料ですが、それ以外の銀行では手数料がかかります。
出典:ワンタップバイ
おいたまま買付けとは、銀行口座等に残高があれば、送金手続きをしないでも株が購入できるサービス。2019年7月時点で以下の銀行やサービスに対応しています。※2019年7月12日より「ゆうちょ銀行」と「南都銀行」が利用できるようになりました。
ただし、銀行やサービスによって取り扱い銘柄が異なったり、別途手数料がかかったりするので、必ず内容を確認するようにしましょう。
証券口座から出金する場合、金額や振込銀行によって以下の手数料がかかります。
みずほ銀行の口座を持っていると、出金手数料を抑えられます。
日本株と米国株両方で定額プランが使えるのはワンタップバイのみです。これは、ワンタップバイが証券取引所から仕入れた株を顧客に再販するという、「相対取引」を利用しているので可能になりました。
ただし、ワンタップバイは銘柄の仕入れが必要なので、多くの銘柄を扱えません。そのため、初心者でも取り組みやすい、日米の大企業に銘柄を絞り込んでいるのです。
しかし、日本株ならソニーや任天堂、トヨタ。米国株ならアップルやアマゾン、マイクロソフトなど、多くの人が知っている有名企業に1,000円から投資できるのがワンタップバイの魅力です。
ワンタップバイの手数料は高いのかどうか、ネット証券最大手のSBI証券と比較してみましょう。
SBI証券の最低手数料は5.4米ドルでしたが、2019年7月22日から最低手数料が無料になりました。最低手数料がなくなったことにより、米国株に関してはほとんど変わらない手数料体系です。
ワンタップバイは米国株と同じく0.5%の手数料(都度プラン)です。一方、SBI証券の手数料(スタンダードプラン)は以下の通りです。
出典:SBI証券
日本株の手数料を比較すると、以下の通りです。
1,000円 | 1万円 | 10万円 | |
---|---|---|---|
ワンタップバイ | 5円 | 50円 | 500円 |
SBI証券 | 54円 | 54円 | 97円 |
米国株の手数料体系はほぼ一緒でしたが、日本株では1万円を超えるとSBI証券の方が有利になります。以上をまとめると、約定代金が以下の条件なら、ワンタップバイの方がSBI証券の手数料体系より有利になります。
ワンタップバイで利益を出すためには、取引回数や金額によって「定額プラン」と「都度プラン」を使い分けることが大切です。
取引金額が小さい、取引回数が少ない方は、都度プランを利用するのがいいでしょう。都度プランの往復手数料(買い+売り)は以下のようになります(米国株・海外ETFは市場が開いている時間)。
1,000円 | 5,000円 | 1万円 | 10万円 | |
---|---|---|---|---|
1回 | 10円 | 50円 | 100円 | 1,000円 |
5回 | 50円 | 250円 | 500円 | 5,000円 |
10回 | 100円 | 500円 | 1,000円 | 10,000円 |
50回 | 500円 | 2,500円 | 5,000円 | 50,000円 |
100回 | 1,000円 | 5,000円 | 10,000円 | 100,000円 |
(※縦軸:取引回数、横軸:1注文の約定代金)
定額プランの月額利用料は1,058円(税込)なので、都度プランの売買手数料の合計が1,000円を超えると定額プランの方が有利です。たとえば、1万円の約定代金なら月10回までは手数料が1000円なので、都度プランが有利。11回以上なら定額プランが有利です。
(定額プランは、2019年8月31日をもって終了しました。)
ワンタップバイの手数料に対する評判を見てみましょう。
SBI証券とワンタップバイ(定額コース)、計算してみた。
海外個別株を一括投資で長期ホールドする場合、
・1銘柄のみ買付→SBI証券◎
・2銘柄買付→投資総額20万円以下ならSBI
・3銘柄以上→ワンタップバイ◎
ワンタップバイは為替手数料が高いが、SBIは買付に最低5ドルかかるので複数買うと不利。 https://t.co/eHLDJ0u4al— きーちゃん (@kyyichan) 2019年4月23日
ワンタップバイの手数料が高いというツイートを見たけど、私は許容範囲です。1,000円という少額でアメリカ株を買えるんだから満足度は高いですよ。
— AKI (@akipop2004) 2018年10月1日
One tap buy(ワンタップバイ)は、取引ごとの手数料と定額の手数料が選べるけど、初心者が取引するなら、1万円以内の株の売買ならSBI証券よりも安くなるみたい。 もちろん銘柄数は少なくなるけど、大手の会社しか選んでないから初心者の投資としてはありね。https://t.co/ouj66EK9G4
— ヨリコ@専業主婦兼投資家 (@yorikokabu) 2018年8月16日
今回は、One Tap BUY(ワンタップバイ)の手数料について解説しました。主に次の3つの手数料がかかります。
米国株ではほぼ同じ手数料体系ですが、日本株の少額取引(1万円以下)なら、ワンタップバイの手数料がネット証券より安くなります(都度プランの場合)。
ただし、取引回数や約定金額が大きくなるとネット証券の方が安くなるので、定額プランを利用するようにしましょう。
スマホで気軽に少額から取引できるワンタップバイは、銘柄数が限られていますが日米の有名企業を取引できます。
ワンタップバイを利用して、少額から株取引を始めてみてはいかがでしょうか。
(定額プランは、2019年8月31日をもって終了しました。)