- がん保険の基本的仕組みは、がんに罹患した時の保障と、がんでの入院・通院や手術の保障、セカンドオピニオンなどの付帯サービス、という三本柱で構成されています。
- 最近のがん保険には、放射線治療、抗がん剤治療で支払われるタイプの商品や、女性特有のがんに手厚い保障の商品もあります。
- 自分にピッタリのがん保険を選ぶときには、保障の充実さとともに、保険のカタチをしっかり確認することが大切です。
公開日:2018年10月9日
近年がん保険と呼ばれる商品が数多くラインナップされるようになってきました。
このため、保険の専門家としてお客様とお話をしていると、「どんながん保険がおすすめなのか、よくわからない。教えてほしい。」といったお悩みや「がん保険と他の保険との違いなどが知りたい」という声をよくお聞きします。
多くのがん保険が発売されることで選択肢の幅が広がることはよいことでしょうが、反面、これらのがん保険の保障内容や特徴を的確に捉えて、自分に合った商品を選ぶことがますます重要になっています。
そこで本記事では、自分にピッタリな「おすすめ がん保険」の選び方をわかりやすく紹介していきます。
また、がん保険の必要性については以下記事を読み進めるのもおすすめです。
ではあらためて「がん保険」とはどんな保険なのでしょうか?そもそもの保険の仕組みと併せて確認していきましょう。
よく○○保険という呼び方を聞きますが、この呼び方でどんな保険の内容であるのか、ある程度わかるようになっています。がん保険もその名の通りで、「がん」に罹患したときにお金(保険金・給付金)が受け取れる商品ということです。
その代わりに、あなた(保険契約者、お客様)は毎月や毎年掛け金(保険料)を保険会社に支払わなければなりません。
がん保険に加入することは、あなたが定期的に保険料を支払う代わりに、あなたががんに罹患した時には保険会社からあなたに保険金・給付金が支払われる、という契約関係を結ぶということになります。
したがってあなたの立場からは、保険料はなるべく負担が少ない方がよいですし、保険金・給付金はなるべく多い方がよい、ということになります。
そんな事は当たり前と思われるかもしれませんが、保険料がとても割安で保険金・給付金がとても手厚いという夢のような保険は存在しません。
実際には保険料の負担と保険金・給付金の手厚さとのバランスで商品を検討することになります。これは商品選びの際に重要な視点です。
がん保険の基本的な保障内容ですが、次の3つの分類で理解するとよいでしょう。
上記の1は「がん診断保険金」などと呼ばれることが多いです。保険業界の慣例として、数十万円以上のまとまった金額を「保険金」と表記することが多いです。
上記の2は「がん入院給付金」「がん通院給付金」「がん手術給付金」などと呼ばれます。こちらも慣例として、入院・通院・手術に対する支払いは給付金と表記することが多いです。
上記の3は、近年増えていきている保障内容の一部です。上記1、2がお金での支払いであるのに対して、がん治療に関する電話相談であったり、セカンドオピニオンが取得できたり、といったサービスを享受できる内容となっています。
「がんになった時に保障してくれるのはがん保険だけではない」こんなコメントを聞かれたことがありますか?がん保険以外に、がんになったときに支払われる保険はあるのでしょうか?
死亡した時に保険金が支払われる保険と、がん保険との違いは理解しやすいと思いますが、がん保険に似た商品があるのをご存知でしょうか?
ここでは類似する保険として、医療保険と特定疾病保険を取り上げて、それらとがん保険との比較をしていきましょう。
医療保険とは、病気やケガで入院・通院したり、手術をしたりしたときに給付金が支払われる保険です。したがって、がんで入院・通院したり、手術をしたりした場合にも給付金は支払われます。
医療保険が幅広い病気やケガを対象としているのに対して、がん保険はがんに関する保障のみとなり、この意味ではがん保険の保障範囲は狭いです。
しかし、一方でがんに範囲を限定しているため、一般的に医療保険と比べてがんになった場合の保障額(支払われる給付金)は手厚くなります。
さらに医療保険には、がん保険のような一時的にまとまった保険金が支払われる内容のものはほとんどありません。がん保険はがんに絞った範囲である分、保障としては手厚くなっている、と言うことができます。
特定疾病保険とは、特定の病気になった場合、あるいは死亡した場合に保険金が支払われるという保険です。
特定の病気とは三大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)、あるいは五大疾病(三大疾病に糖尿病、精神疾患をくわえたもの)を対象とするものがほとんどです。
特定疾病保険とがん保険とを比べると、特定疾病の方が対象範囲が広く、かつ死亡時にも保険金が支払われます。がん保険はがん以外が理由で死亡した場合は保険金の支払いがないか、あっても解約時の返戻金相当額を払い戻すだけ、という内容がほとんどです。
しかしながら、特定疾病保険がいずれかの該当疾病で保険金を一度支払ってしまうと保険自体はそこで消滅となってしまうのに対して、がん保険の場合は、がん診断時の保険金を受け取っても、その後も保険は継続する内容のものが多く、入院や手術、その他の治療で給付金が支払いの対象となります。
このように見ていくと、がん保険は特定疾病保険のようにがん診断で一時的に保険金を受け取りつつ、入院や手術でも給付金が支払われるという保障にバリエーションがあることがわかります。
これまでがん保険の基本的な仕組みと類似保険との違いについて理解を深めてきましたが、ここからはそれらに加えて、近年のがん保険の商品のトレンドを見ていきましょう。
冒頭で紹介したがん保険の保障内容の大分類にある保障が、どの程度充実しているかをまず確認しましょう。(名称は商品によって若干異なります。)
これらの保険金・給付金の金額を支払い事由とともに確認しましょう。最近の商品には支払い回数が無制限のものもありますので、支払い限度というのが注目すべきポイントです。
これまでの保険金・給付金に加えて、近年では新型の給付金が付帯した商品も発売されています。
加入を検討している保険に上記の保障を付帯することができるのかどうかを確認しておきましょう。
いずれもがん治療を全面的にバックアップするというコンセプトの保障です。現在のがん治療でも頻度が高いため、検討に値する保障と考えられます。
女性向けの手厚い保障が備わった保険も見逃すことはできません。以下のような保障を付帯できるがん保険がありますので、女性の方は忘れずに検討に加えていただきたいと思います。
がん保険の出発点は、がんに罹患した際のさまざまな経済的負担を軽減することであり、近年は更に一歩進んでがんの治療を積極的に支援する給付金が増えていると言えます。
これまでがん保険について、基本的な仕組みから近年のトレンドである新型の給付内容についても確認してきました。「この中から自分が必要だと思う保障を選べばよいのですね!」となりがちですが、ちょっと待ってください。
もうひとつだけ確認しておくべき大事な視点があるのです。
がん保険の基本的な仕組みについては冒頭ご紹介してきましたが、がん保険の「カタチ」にも注意が必要です。
ここでいう「カタチ」とは以下の項目に分解することができます。
最初の項目は、保険期間がいつまでか、という注意点です。一生涯保障なのか、10年毎に更新なのか、60歳までなのか、ということをしっかり確認しておきましょう。
この保険期間が自分のニーズに合っているのかを確認することが重要です。
一生涯に渡って保障が続く終身タイプのがん保険については、こちらの記事から詳しく知ることができます。
2番目の項目は、あなたはいつまで保険料を支払わなければならないのか、という注意点です。保険期間が一生涯の保険は保険料も一生涯支払い続ける、という商品もあります。70歳まで払い続けるというものもあります。
保険期間が10年のものは次の10年も更新できることがほとんどですが、その時には保険料が高くなります。
こうした保険料負担をいつまで続ける必要があるのかをしっかりと確認しましょう。
3番目は、当初の保障内容が更新した時や所定の年齢で制限を受けて低くなったりすることがあるので、それに対する注意です。
逆にあなたが保障を変更したい時に、どのぐらいの範囲で変更することができるのか、ということもチェックしておくとよいでしょう。
ライフステージが変わって、保障の必要性が変わる前提で考えておいた方が良いということです。
4番目は、保険料支払免除、という制度に関するチェックです。がん保険はがんの診断で保険金を受け取った後も、保険自体は消滅せずに継続となります。
そうすると本来は保険料をその後も支払う必要があるわけですが、この保険料支払免除が付帯している保険は、その後の保険料支払いが免除されるわけです。これはがんに罹患した人にとってはとても有難い制度です。
加入を検討しているがん保険にこの保険料払込免除の制度が付いているか、必ず確認しましょう。
これまではがん保険に絞って話を進めてきたため、それ以外の保険との兼ね合いや組み合わせ方については触れていません。
実際に保険加入をご検討される場合には、がん保険だけではなく、医療保険や貯蓄性の保険も一緒に検討されることもあり得ることだと思います。
そうした際にひとつだけ注意していただきたいのは、保険をトータルで考えるということです。死亡保険は死亡保険、がん保険はがん保険、年金保険は年金保険というように別々にしないことです。
検討しているそれぞれの保険に重複や必要な保障の漏れが出てくる可能性があるからです。
がん保険といっても数多くの商品が発売されています。まずはがん保険の基本的な仕組みと類似商品との違い、最近の新型の保障を理解することで、「おすすめ がん保険」が見つかります。
しかしながら、それだけでは「おすすめ がん保険」は、あなたにとって本当のおすすめにはなりません。
自分にとって必要ながん保険の「カタチ」をしっかりと選び出すことで、他の保険と合わせても過不足ない保障、ムダな出費のない保険料にしていくことが可能になるのです。
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