- ライブスター証券の手数料の安さは業界トップクラス。
- ライブスター証券は、逆指値、OCD、IFD、IFDOと言った注文方法が可能。
- ライブスター証券はIPOに前受金が不要。
- ライブスター証券は海外株式・海外ETF・投資信託の取り扱いが少ない。
公開日:2020年4月25日
ライブスター証券は株式投資の売買手数料がとても安いと評判です。ネット証券はもともと売買手数料が割安ですが、中でもライブスター証券の手数料は安いです。
しかし、ライブスター証券の評判や口コミを調査する内に、手数料の安さだけに収まらないライブスター証券の魅力も発見できました。今回は、ネット上でのライブスター証券の評判や口コミを中心に、ライブスター証券の魅力に迫っていきたいと思います。
まず、ライブスター証券の評判や口コミをネット上で拾ってみると、以下の様な点が挙げられました。
こういった口コミが実際のところどうなのかという点は後にお話させていただくとして、そもそもライブスター証券とはどういう証券会社なのでしょうか。
ライブスター証券は、もともとは昭和23年4月22日に更栄証券株式会社として設立し、途中、新潟大塚証券株式会社・須々木証券株式会社・アクセス証券株式会社と合併したりしながら、平成23年にライブスター証券と商号を変更した長い歴史のある会社です。
金融商品としては、株式だけではなくFXや先物商品等も取り扱っています。横文字の会社名でしたが、長い社歴のある会社という事で一定の信用もあります。
では、実際のライブスター証券のメリットとはどの様なものなのでしょうか。前述した評判・口コミの中から、「わかりにくい」とか「使いやすい」といった主観的なものを除外し、具体的な裏付けのあるメリットを列挙すると以下の様な点が挙げられます。
1つずつ確認してみましょう。
ライブスター証券は、もともと安い他のネット証券と比べても圧倒的に安い売買手数料を誇っています。わかりやすい様に他社の売買手数料と比較した表を作ってみました。まずはご覧ください。
約定代金 | ライブスター証券 | 参考S社 | 参考R社 | 参考M社 |
---|---|---|---|---|
5万円以下 | 55円 | 55円 | 55円 | 110円 |
5万円超10万円以下 | 88円 | 99円 | 99円 | 110円 |
10万円超20万円以下 | 106円 | 115円 | 115円 | 198円 |
20万円超50万円以下 | 198円 | 275円 | 275円 | 275円~495円 |
50万円超100万円以下 | 374円 | 535円 | 535円 | 1100円~1650円 |
100万円超150万円以下 | 440円 | 640円 | 640円 | 約定金額の0.1%~0.15% |
150万円超300万円以下 | 660円 | 1013円 | 1013円 | 約定金額の0.1%~0.15% |
300万円超 | 880円 | 1013円 (3000万円以下迄) |
1013円 (3000万円以下迄) |
約定金額の0.1%~0.15% |
各社値段設定が違うので統一できていない点はご容赦下さい。しかしながら、ライブスター証券が圧倒的に売買手数料が安いという点は一目瞭然かと思います。
また、比較させていただいた証券会社は主要ネット証券3社であり、ライブスター証券より手数料が高い会社を意図的にピックアップしたものではありません。少なくとも書き手である筆者が調べた中では、ライブスター証券は最も売買手数料が安い証券会社でした。
ただ、証券会社にはそれぞれのサービスがあるので、一概に売買手数料だけを比較して良し悪しを判断はできませんが、売買手数料が安いという事はご理解いただけたと思います。
手数料の安さというものは、確実に投資家の利益に直結するものですから、値上り益狙い・配当狙いのどちらだったとしても安いに越した事はありません。
また、ライブスター証券は売買手数料が安いだけでなく、口座開設や各種ツール及びアプリについても無料なので、安心して資産運用できる証券会社と言えるでしょう。
アプリ等に興味がある方はこちらの記事もご覧下さい。
またライブスター証券は多彩な注文方法で有名な証券会社です。通常は株の売買というと指値注文や成行注文等が一般的ですが、それらの注文方法に比べてライブスター証券は、逆指値・OCO・IFD・IFDOといった注文方法があります。以下どの様な注文方法なのか見ていきましょう。
指値注文:1株につき500円で買いたいとか、1000円で売りたいという風に直接値段を指定して注文する方法。500円で買いたいと指定した場合は、実際には500円以下なら買うという注文になり、指定した値段以外での売買になる場合もある。
成行注文:指値注文とは逆に、いくらでも良いから売って欲しい(もしくは買って欲しい)と出す注文。市場が開いている時間帯であれば、注文時点で一番安い株価で売られている株を買う事になり、市場が閉まっている場合には、再度市場が開いた時点で一番安い株価で売られている株を買う事になる(売りはその逆)。
普通の指値注文とは逆で、自分が決めた金額より高くなったら買う(売る場合は決めた金額より安くなったら売る)注文方法です。例えば、1000円で勝った株が900円より下がり、もうこれ以上この株を保持していたくない、といった場合に行います。
仕事など、市場が開いている時間帯は売買注文を全く出せないような場合に、損切の為の注文を出しておくという風に使う事が多いです。
損切:保有している金融資産の価値が下がる事が予想される場合、損害額をこれ以上増やさない為に売却してしまう事。
指値注文または不成注文と、逆指値注文(S)を同時に発注する注文方法。
わかりやすく言えば、1000円で買った株を1100円以上になったら売りたいが、逆に900円になった場合でも、これ以上に損をしないように売ってしまいたいという場合に、株価が上がった場合と下がった場合の両方を想定して出せる注文方式です。
なお、株価が上がった場合と下がった場合、どちらの場合でも逆の注文はキャンセルされます。
買付注文と売却注文予約を同時に発注できる注文方法。例えば、株価1000円の株が950円まで値下がりしたら買いたいが、そのまま900円まで下がってしまうと、もっと株価が下がりそうなのでそのまま売ってしまいたいという場合に、950円で買い900円で売るという指示を出せます。
ちなみに、例では指値注文になっていますが、成行注文等も可能なので、いろんなパターンの組み合わせができる注文方法です。
買付注文と同時に売却OCO注文の発注予約ができる注文方法。上記のOCD注文とIFD注文が組み合わさった様な注文が可能です。
株価1000円の株が900円まで下がったら買いたい。そしてその900円の株価がそのまま800円まで下がってしまったら売り、1050円まで上がったら売りたいという様な時に、この一連の流れを自動でしてくれます。IFD注文同様、指値以外の注文方法も利用可能です。
この様に、ライブスター証券では多彩な注文方法が可能です。いきなり全てをマスターするのは大変かと思いますが、日中取引ができないサラリーマンの方等におすすめのサービスです。
証券会社から受けられるサービスとして、IPOというものがあります。これは新しく上場する株を買う権利を貰えるという様なものです。一般的に言って上場する会社というのは、業績が上がってきている株式会社である事が多いので、大いに有望な株と言えます。
さて、このIPOなのですが、IPOの申込の際に、実際に株を購入できるだけの前受金を入金する事が一般的です。しかしライブスター証券では、この前受金が必要ありません。
ですので、もし既に証券会社の口座を持っているとしても、ライブスター証券の口座を開設しても良いかも知れません。ただし、今までの実績から言いますとIPOの取り扱い件数が他の証券会社よりは少ないので、過度の期待はできません。
多彩な株式注文方法があるライブスター証券なのですが、FXにもiサイクル2取引というサービスがあります。
これは特定の条件を指定すると、その条件に沿って24時間自動的にFXの売買を繰り返すというサービスです。特定の指定幅内の売買を繰り返すというのが特徴で、時間のない人でも自動で売買を繰り返す事によって利益を積み上げていくという事です。
2020年4月21日現在、新規口座開設で取引手数料無料(0円)というキャンペーンを実施中です。もともと売買手数料が安いライブスター証券ですが、さらに口座開設後2か月間は手数料無料との事です。
ライブスター証券のデメリットは以下の2つに集約されると考えています。
それぞれについてご説明します。
文字通り海外株式や海外ETFの取り扱いがありません。海外株式等を取引したい投資家の方には合わない証券会社と言えます。
ネット証券等で海外株式を取り扱っている証券会社ですと、2000銘柄や3000銘柄を超える数を取り扱っています。ライブスター証券でも今後取り扱いがあると嬉しいですね。
ライブスター証券で利用できる投資信託は、ひふみプラスとひふみワールドプラスのみです。取り扱いがあるといっても種類はかなり限られます。
他のネット証券であれば、2000を超える投資信託の取り扱いがあるところもありますから、こちらも今後の取り扱いが増える事を期待して待ちましょう。
ライブスター証券はなんといっても手数料が安いというのが特徴です。手数料は必ず発生する費用ですから安いに越した事はありません。一方で、他の証券会社と比べてサービスの種類が少ないと言えます。ですので、初心者の方にはおすすめの証券会社と言えるでしょう。
もしまだ口座開設していない方がいらっしゃったら、初めての証券会社として検討すべき1つの会社です。
株初心者の方はこちらの記事もご覧下さい。