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特色ある「がん保険」を徹底比較してみました

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岩崎真明

岩崎真明

独立系ファイナンシャルプランナー、CFP歴20年の資格保持者です。現在は独立系FP会社の代表として、外資系金融機関に勤務した経験も活かしつつ、幅広い金融知識を簡単にわかりやすくお伝えし、ご相談者の生活に役立てていただく相談業務を中心に活動しています。保険のセールスを一切行わないという真にお客様の立場での保険相談業務にも定評があります。

この記事のポイント

  • がん保険には数多くの商品がありますが、保障を絞ったシンプルな商品から、がん治療を幅広く保障するフルスペックな商品まで販売されています。
  • シンプルな商品ほど保険料は割安であり、範囲が広く保障額が高い商品ほど保険料は割高になります。
  • 各商品を比較するポイントとして、保障範囲、保障額、保障期間、付帯サービスが挙げられます。これらをチェックして、自分に合った商品を選択しましょう。

がん保険の世帯加入率は62.8%(注)となり、現在がん保険と一口にいっても様々な商品が販売されています。

そこで本記事では、ご自分に合った商品を探すためのヒントとなるように、特色ある2つの具体的な商品を取り上げて、それらの特徴をわかりやすく解説していきます。

なお念のため申し添えますが、本記事ではこれら2商品の優劣を論じることが目的ではなく、これらの商品を通じて、がん保険の特徴を理解していただくことを目的としています。

注:生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する実態調査」

 

がん保険についての基礎知識はこちらの記事を御覧ください。

 

特色ある商品の紹介

それでは今回比較する商品を紹介していきましょう。

まず1つ目の商品は、がん保険といえば多くの方がご存知の「アメリカンファミリー生命の生きるためのがん保険Days1スタンダードプラン(以下、アフラックDaysと表記)」(URL:https://www.af-direct.jp/days/)です。

アメリカンファミリー生命が日本で最初にがん保険を発売してから40年が経過していますが、アフラックDaysは2018年4月に発売されており、同社がその40年間にわたって進化させてきた最新の商品です。

次に紹介する2つ目の商品は「アクサダイレクト生命のアクサダイレクトがん定期(アクサDがん定期)」(URL:
https://www.axa-direct-life.co.jp/products/cancer_term/index.html)です。

アクサダイレクト生命は世界最大級の保険グループの日本法人の一社であり、アクサDがん定期は、「2017オリコン顧客満足度 定期型がん保険 保険料 評価ランキング」にて第1位となった商品です。

 

保障に関する比較

ではこれら2つの商品の特徴を比較しながら、自分に合うがん保険を選ぶ視点やヒントをご説明していきましょう。

 

診断給付金に関する比較

まずがん保険といえば、がんと診断された時に支払われる一時金の保障が挙げられます。

この一時金は「がん診断給付金」と呼ばれることが多いです。(商品によって名称は若干異なります。)

アフラックDaysは、この診断給付金が50万円で、上皮内がん以外の場合には特定診断給付金として、さらに50万円が上乗せで支払われます。

一方アクサDがん定期は、上皮内がんかどうかに関わらず診断給付金は100万円となっています。

 

その他の給付金に関する比較

続いて、入院・通院やその他の給付金について確認していきましょう。

アフラックDaysの保障を列記しますと以下の通りで幅広い保障であることがわかります。

  • 入院給付金 1日につき1万円
  • 通院給付金 1日につき1万円
  • 手術治療給付金/放射線治療給付金 1回につき20万円
  • 抗がん剤治療給付金/ホルモン剤治療給付金 治療を受けた月ごと10万円
  • 乳がん・前立腺がんのホルモン剤治療のとき 5万円
  • がん先進医療給付金 先進医療にかかる技術料のうち自己負担額と同額
  • がん先進医療一時金 1回につき15万円
  • 複数回診断給付金 1回につき50万円(がん)、5万円(上皮内がん)

これに対して、アクサDがん定期の給付金は、先程の診断給付金100万円と、がん入院給付金1日につき1万円という保障のみです。非常にシンプルな保障になっていることがお分かりになると思います。

 

保険のカタチに関する比較

これまでは保障の内容(範囲)や保障金額について比較をしてきましたが、比較するポイントはそれらだけではありません。

ここからは、保険のカタチについて2つの商品を比較していきましょう。

 

保険期間による比較

まずは保険のカタチの中で一番重要なポイントである「保険期間」です。

保険期間とはその名の通り保険が続く期間であり、あなたが保険で保障される期間ということです。

アフラックDaysは保険期間が「終身」とあります。これは一生涯保障ということで、あなたが亡くなられるまで保障しますよ、ということになります。

生きている間はずっと保障が欲しい、必要だ、という方に適した保険期間ということになります。(ただし一部の給付金は10年更新となっています。)

 

これに対してアクサDがん定期の保険期間は10年です。加入してから10年間だけ保障します、ということになります。

ただしこの10年間で保険が満了となって終わる前に、更新(または自動更新)という制度で、保険料は変わりますが、保険期間をさらに10年間続けることができます。

この更新はほとんどの保険会社で取り扱っています。ただし更新期間は最長90歳までというように、終身ではなく最後は期限がありますので注意してください。

 

ここで紹介した終身という保険期間が一番長く、10年というのが保険期間が短い方の部類に入ります。(一部の保険商品や共済には1年更新というものもあります。)

この終身と10年の間に、80歳までとか、60歳まで、あるいは15年や20年といった保険期間が設定されている商品があるのです。

どんなに手厚い保障範囲や保障額であったとしても、自分にとって長すぎたり短すぎたりする保険期間では、自分に合った商品とはいえません。

保険商品を比較する際には、こうした「保険期間」を必ずチェックするようにしましょう。

 

払込期間による比較

保険期間とともにチェックしておきたいのが保険料の「払込期間」です。

保険料とは、保険会社があなたを保障するかわりに、あなたが保険会社に支払うお金のことです。掛け金と呼ばれることもあります。

この保険料の払込期間は、通常「保険期間」と一致しています。

つまりアフラックDaysであれば、保険期間は終身ですから、払込期間も終身となります。

一生涯保障してもらうかわりに、一生涯保険料の払い込みを続ける、ということになります。

ただし特定保険料払込免除が付加されているため、がん罹患などの免除事由に該当した時には以後の保険料を支払わずに保険を継続することができる保障があります。

なお、終身の払込はここ10年ぐらいで主流となりました。それまでは保険期間は終身であっても払込期間は65歳や70歳といった商品が多かったのです。

またアクサDがん定期の場合は、こちらも払込期間は10年と保険期間と一致しています。

自分は保険料をいつまで支払うのかということは大事なチェックポイントなのです。

 

付帯サービスに関する比較

もう一つ忘れてはいけない比較ポイントが残っています。

それは、商品を購入した人(加入した人)が受けられる「付帯サービス」と言われるものです。

アフラックDaysに加入すると、以下の付帯サービスを受けることができます。

  1. がん専門相談サービス プレミアサポート
  2. がん治療の伴う生活情報サービス

 

一方アクサDがん定期に加入すると、以下の付帯サービスを受けることができます。

  1. 日本の名医(総合相談医)のセカンドオピニオンや優秀専門臨床医の紹介
  2. 医師・看護師などに24時間365日電話で健康相談

 

上記のように、現在では付帯サービスを受けられる商品も増えてきました。

実際にがんに罹患した場合には、金銭的な負担だけではなく、どのように治療していけばいいのか等、専門家に相談したかったり、セカンドオピニオンが欲しいといったりした思いは多くの人が抱くと思われます。

そうした理由から、商品を比較する際には、こうした付帯サービスの有無や自分にとって有益だと思われるサービスを見極めることも重要です。

 

保険料の比較

最後は保険料の比較です。

同じがん保険という種類といっても、これまで比較してきたことからおわかりのように、2つの商品の保障や保険のカタチは大きく異なり、それぞれ特徴があることがお分かり頂けたものと思います。

そしてそれらの保障や保険のカタチから、あなたが月々負担する保険料が決まってくるのです。

アフラックDaysの月払保険料は、35歳女性で4,247円であり、アクサDがん定期は、790円となっています。

保障や保険のカタチが異なれば当然保険料は異なります。

保障範囲が手厚く、保障額が高く、保険期間が長い商品は保険料が高く、逆の商品性ものは保険料が低くなります。

保障、カタチ、保険料の総合的な観点から自分にとってどういう商品が良いのかを考えることが最終的な判断となります。

 

まとめ

本記事では、具体的な2つの商品の内容を比較していくことで、現在のがん保険の商品特徴について理解を深めていただきました。

単に保険料が安いとか高いとかだけではなく、また、こちらの方が何となく充実していそうという理由だけではなく、保障の内容(範囲)、保障金額、保険期間、付帯サービスといったチェックポイントを押さえて自分にとってどれがいいのかという視点で比較することが重要です。

 

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