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楽天銀行のメリット・デメリット

FPが解説!楽天銀行の特徴(メリット・デメリット)とは?

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竹国 弘城

竹国 弘城

RAPPORT Consulting Office 代表、1級ファイナンシャルプランニング技能士、証券外務員一種

証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、お金に関するコンサルティング業務や執筆業務などを行う。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。RAPPORT Consulting Office 代表。1級ファイナンシャルプランニング技能士。

この記事のポイント

  • 全国どこでも利用でき利便性が高い。
  • 一定以上の利用、楽天サービスとの連携によってメリットが得られる。
  • 残高・利用が少ないと恩恵は少ない。

この記事は約8分で読めます。

ネット銀行の中でも人気の高い楽天銀行とはどのような銀行なのか。その特徴とメリット・デメリットについて解説します。

 

楽天銀行とは

楽天銀行とは

楽天銀行は2008年に「イーバンク銀行」を楽天が買収して誕生したネット専業銀行。口座数はネット銀行では国内トップで、2019年3月末時点で732.4万口座(累計口座開設承認数・解約件数を除く)、預金残高は同2兆8,082億円となっています。

楽天銀行の強みは、「楽天市場」のほか「楽天証券」や「楽天カード」といった楽天グループが抱える多くのサービス、いわゆる「楽天経済圏」の一角を担っていること。そして楽天経済圏のサービスとの連携によりさまざまな優遇を受けられることにあります。

 

取扱商品

定期預金 外貨預金 投資信託 カードローン 住宅ローン 公共料金
口座振替

 

楽天銀行の特徴①ハッピープログラム

楽天銀行の特徴①ハッピープログラム

楽天銀行を最大限活用するには、優遇サービス「ハッピープログラム」への登録が欠かせません。ハッピープログラムへ登録すれば、取引ごとに楽天スーパーポイントが貯まるほか、ATM利用手数料や振込手数料の優遇が受けられます。

楽天銀行口座解説はこちら

 

ハッピープログラム優遇内容

ハッピープログラムでは毎月25日終了時点の預かり資産残高、または前月26日~毎月25日の対象商品・サービスの取引件数によってステージが判定され、上位ステージになるほどお得になります。

ハッピープログラム優遇内容

 

ATM利用手数料:最大月7回まで無料

楽天銀行はネット専業銀行のため店舗がありませんが、コンビニやゆうちょ銀行など多くの提携ATMがあり、全国どこでも不自由なく利用できます。

また、ATMの利用手数料はハッピープログラムのステージに応じて、最高月7回(スーパーVIP)まで無料になるメリットがあります(口座開設後6ヵ月目までは、ステージに関わらず最低月5回まで無料)。

【メリット】コンビニ・ゆうちょ銀行ATMが利用でき全国どこでも利用できる!
【メリット】ATM利用手数料が最大月7回まで無料!

ただし手数料無料回数は入出金の合計であり、出金だけでなく、3万円未満の入金でも無料回数を1回使用します。無料回数を使い切ると通常の手数料がかかり、この手数料が他行に比べて割高な点はデメリットといえます。

【デメリット】通常のATM利用手数料が割高になる。

 

楽天銀行 ATM利用手数料

利用可能なATM 楽天銀行 ATM利用手数料
(税込・2019年5月1日時点)
*ステージに応じて月0〜7回無料
入金 出金
3万円以上 3万円未満
イオン銀行
セブン銀行
0円 216円 216円
E-net
(ファミリーマートなど)
ローソン銀行
ゆうちょ銀行
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
270円 270円
VIEW ALTTE
(JR東日本の駅・ビックカメラ・ルミネなど)
利用不可

 

各銀行のATM手数料(通常時)比較表

利用銀行 E-net利用時のATM手数料(通常)
(2019年5月1日時点)
入金 出金
3万円以上 3万円未満
楽天銀行 0円 270円 270円
住信SBIネット銀行 0円 108円
ソニー銀行
三菱UFJ銀行 108円〜216円
ゆうちょ銀行

 

振込手数料:最大月3回まで無料

他行への振込手数料もハッピープログラムによる優遇があり、ステージに応じて最高月3回(VIP・スーパーVIP)まで無料になるメリットがあります。

「給与・賞与・年金」いずれかの受取口座に楽天銀行の口座指定し、実際の受取があれば、ステージに関わらず翌月の他行振込手数料が無料となる特典もあります。

【メリット】振込手数料が最大月3回まで無料

 

楽天銀行 振込手数料

同行宛 他行宛
ゆうちょ銀行本人名義口座 左記以外
*月0〜3回無料
3万円以上 3万円未満
0円 165円 258円 165円

*個人利用・税込・2019年5月1日時点

 

各銀行のATM手数料(通常時)比較表

利用銀行 振込手数料(通常)
(2019年5月1日時点)
他行宛 同行宛
3万円以上 3万円未満
楽天銀行 258円 165円 0円
住信SBIネット銀行 154円
(三井住友信託銀行宛:0円)
ソニー銀行 216円
三菱UFJ銀行
(三菱UFJダイレクト利用)
324円 216円
ゆうちょ銀行
(ゆうちょダイレクト)
(5万円以上)
432円
(5万円未満)
216円

 

取引に応じて楽天スーパーポイントが貯まる

ハッピープログラムに登録して楽天銀行で対象取引を行うと、楽天スーパーポイントが付与されます。ベーシック/アドバンスステージに対して、プレミアムステージでは2倍、VIP・スーパーVIPステージでは3倍のポイントが付与されます。

付与されたポイントは買い物に使えるほか、楽天カードやデビットカード、振込手数料の支払い、楽天証券での投資信託の購入など幅広く利用できます。

【メリット】取引に応じて楽天ポイントが付与されるステージに応じて最大3倍!

 

主なハッピープログラム対象取引/獲得ポイント

サービス 条件 獲得楽天スーパーポイント
ベーシック アドバンス プレミアム VIP スーパーVIP
振込・入金/支払い
他行口座からの振込 振込日ごと 1pt 2pt 3pt
他行口座への振込 1件ごと
ATM入出金
給与・年金等受取
口座振替(自動引落)
Pay-easy
楽天銀行コンビニ支払サービス 10pt
宝くじ
宝くじ購入(ナンバーズ・ロト) 1口ごと 1pt
楽天証券
らくらく入金 入金日ごと 1pt 2pt 3pt
自動入金 1件ごと
楽天証券での取引 獲得ポイント・条件詳細
楽天edy
楽天銀行口座チャージ 1件ごと 1pt 2pt 3pt
楽天カード
口座振替(自動引落) 1件ごと 3pt 6pt 9pt

参考:ハッピープログラム対象の取引(楽天銀行)

 

 

楽天銀行の特徴②楽天証券との連携

楽天銀行の特徴②楽天証券との連携

楽天証券と楽天銀行との連携によって、預金金利アップ楽天スーパーポイントが付与されるメリットがあります。

楽天証券との連携

楽天銀行口座解説はこちら

 

預金金利アップ

楽天銀行では、楽天証券と口座を連動させる「マネーブリッジ」の利用で普通預金金利が年0.10%(税引前)にアップします。

この優遇は楽天証券に口座を開設し、マネーブリッジの登録だけで、実際に投資するかに関わらず適用されます。楽天証券を利用する予定の方はもちろん、その予定はない方でもメリットを考えれば口座を開設して損はないでしょう。

楽天カードの引き落としがあれば普通預金金利が年0.04%(税引前)にアップする特典もありますが、金利面でのメリットは小さくなります。

【メリット】楽天証券との連携で普通預金金利が5倍(0.02%→0.10%)にアップ!

 

楽天銀行 預入金利

普通預金金利 定期預金金利
【預入金額100万円】
7日 1年 2年 3年
通常 0.02% 0.02% 0.03% 0.14% 0.03%
楽天カード引落あり 0.04%
マネーブリッジ利用 0.10%

*年率・税引前・2019年5月1日時点

(参考:楽天銀行

 

楽天銀行の定期預金

定期預金金利については特筆すべき点はなく、マネーブリッジを利用すると、多くの場合で普通預金金利が定期預金金利を上回ります

預入期間やボーナス時期などに行われるキャンペーン時には高めの金利が設定される場合もあり、そのようなタイミングであれば定期預金を検討する余地がありますが、それを除けばメリットは少ないといえます。

【デメリット】通常時には定期預金を利用するメリットが少ない。

 

楽天証券への入金・取引で楽天ポイント獲得

楽天銀行から楽天証券への入金(らくらく入金(手動入金)では入金日ごと、自動入金では1件ごと)や楽天証券での取引に応じて楽天スーパーポイントが貯まります。

入金や取引はステージを判定する際の取引件数にカウントされるため、ステージアップにもつながります。

(参考:楽天証券での取引時の付与ポイント・取引件数

【メリット】楽天証券への入金・取引で楽天スーパーポイント獲得!

 

楽天銀行の特徴③楽天カードと連携

楽天銀行の特徴③楽天カードと連携

楽天カードは還元率の高さなどから人気のクレジットカードですが、楽天カードの引落口座を楽天銀行に設定すれば、さらに効率よくポイントが貯まります。

 

楽天市場での支払い時

楽天市場での支払いに楽天カードを利用すると、購入代金の3%の楽天スーパーポイントが付与されます(通常分1%+楽天カード利用加算分2%)

このとき楽天カードの引落口座を楽天銀行に指定しておけば、さらに1%加算され、還元率は4%にアップするメリットがあります(楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードであれば2%加算されて6%)。

 

口座振替時

さらに、カード利用代金の口座振替の度に3〜9ポイントの楽天スーパーポイントが付与されます。

【メリット】楽天カードの引落口座指定で楽天市場でのポイント還元率が1%アップ!(口座振替に対してもポイント付与)

 

楽天銀行の特徴④外貨預金

楽天銀行の特徴④外貨預金

楽天銀行の外貨預金は「円普通預金から預入時」には金利が優遇されますが、「外貨からの預入時」や「外貨普通預金」の金利はいいとはいえませ

外貨預金であれば住信SBIネット銀行など他行を利用したほうが条件はよく、あえて楽天銀行を利用する必要はありません。

【デメリット】外貨預金の条件がいいとはいえない

 

楽天銀行 外貨預金金利

米ドル(2019年5月1日時点)
外貨普通預金金利 外貨定期預金金利
預入期間 7日 14日 1ヵ月 2ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 1年 2年
0.01% 円から預入時 8.00% 4.00% 2.00% 1.00% 0.60% 0.60% 0.80% 1.00%
外貨から預入時 0.03% 0.03% 0.10% 0.05% 0.06% 0.07% 0.10% 0.20%

 

外貨預金金利・為替手数料の比較

米ドル(預入金額:1万米ドル未満・2019年5月1日時点)
為替手数料
(片道)
外貨普通預金金利 外貨定期預金金利
預入期間 14日 1ヵ月 2ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 1年 2年
楽天銀行 25銭 0.01% 円から預入時 4.00% 2.00% 1.00% 0.60% 0.60% 0.80% 1.00%
外貨から預入時 0.03% 0.10% 0.05% 0.06% 0.07% 0.10% 0.20%
住信SBIネット銀行 4銭 0.70% 1.60% 1.60% 2.10% 2.10% 2.30% 2.20%
三菱UFJ銀行 25銭 0.20% 0.32% 0.44% 0.47% 0.51%

*三菱UFJダイレクト利用

 

楽天銀行の特徴(メリット・デメリット)に関するまとめ

楽天銀行の主なメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。

 

メリット

  • コンビニ・ゆうちょ銀行ATMが利用でき全国どこでも利用できる!
  • ATM利用手数料が最大月7回まで無料
  • 振込手数料が最大月3回まで無料
  • 取引に応じて楽天ポイントが付与される
  • 楽天証券との連携で普通預金金利が5倍(0.02%→0.10%)にアップ!
  • 楽天証券への入金・取引で楽天スーパーポイント獲得!
  • 楽天カードの引落口座指定で楽天市場でのポイント還元率が1%アップ!

 

デメリット

  • 通常のATM利用手数料が割高
  • 通常時には定期預金を利用するメリットが少ない
  • 外貨預金の条件がいいとはいえない

一定以上の残高や利用が見込め、ハッピープログラムや楽天経済圏とうまく連携できる方は、楽天銀行を利用するメリットは大きいといえます。

しかし利用が少ない場合や連携がうまくできなければあまり恩恵が受けられないため、その点をよく考えて利用するかを判断するようにしましょう。

楽天銀行口座解説はこちら

 

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