- 結婚適齢期の年収統計と年収が低い時の対処法。
- 将来性のある狙い目男性と女性が求められる年収。
- 年収よりも低いと困ることは「労働意欲」。
公開日:2019年10月25日
こんにちは、婚活FP山本です。女性としては、やっぱり結婚相手には高い年収を求めたいところですが、最近では男性でも稼ぎにくい時代ですから、現実の結婚相手の年収は低いかもしれません。
ただ、年収が低いだけで結婚相手として対象外とするのは勿体ない話です。それに年収が低いのなら、あなたが育て上げるのもアリかもしれませんよ。
そこで今回は、結婚相手の年収が低い時の対処法をお伝えします。あなたの結婚にお役立て下さいませ。
結婚相手に必要な年収については、こちらの記事を読み進めるのもおすすめです。
目次
まずは統計で、大局観をお伝えします。国税庁の平成28年「民間給与実態調査」によると、結婚適齢期である20代後半の男性の平均年収は383万円、30代前半で457万円です。ちなみに30代後半になって、ようやく512万円となっているのが結果になります。
この結果はあくまで「平均年収」ですし、年収が高い男性から順番に売れていきますから、実際に一般的な女性が婚活で出会う男性は、これを下回っている可能性が高いでしょう。
すると、やはり高めであっても400万円台の可能性が高いといえるかもしれません。
さらに、一般的な婚活女性の感覚では「希望する男性の年収は500万円から」ということが多いので、どうしても年収は低いと感じがちです。
このため、足りるかどうかという観点はともかく、結婚相手の年収は低いことを前提に考えておいたほうが無難かもしれません。
最近では30代後半、あるいは40代の独身婚活女性を見かけることも増えました。すると、やはり女性は40代以上の男性を狙うことが多いのですが、男性は年収が高い人から売れていくので、さらに男性の年収は低いことが多いです。なんともシビアな現実ですね……。
40代でも残っている独身男性は、そもそも結婚願望がない男性を除けば、派遣社員やアルバイトで年収300万円にも満たないこともザラです。ひとまず覚えておきましょう。
次は結婚相手の年収が低い時の対処法です。一概には言えませんが、おおよそ結婚相手の年収が低い時には、以下のいずれかの考え方と実践がお勧めといえます。
中でも試して欲しいのは、やはり「結婚相手の年収を上げる」という方法です。男性の中には、身近な女性の影響で大幅に年収を上げるような方もいます。奥さんが好きすぎて、少しでもラクを、満足のいく生活をさせてあげたい一心で、ひたすらがんばる訳です。
また大人の女性の中には、本人も仕事をがんばり、その姿を旦那に見せることで努力を促すような方もいます。
さらに賢い女性なら、二人の未来を明確にライフプランとして形にして、具体的な数字で努力目標を掲げる方もいますね。あなたなら、どんな方法が考えられますか。
残念ながら現状の経済環境は、ただ仕事を普通にがんばるだけでは中々年収は上がりません。そして残念ながらお相手は、今まで何らかの年収を上げる手段を考えられなかった男性です。このため、ただ「がんばれ」と言うだけでは不十分なことが多いでしょう。
あなたも一緒になって必死に知恵を絞り、相手に「これならいつか年収上がりそう」と思わせられるようなアイデアを考え、そして努力を促していくような方法をお勧めします。
そして、結婚後に年収が上がりそうな男性についてです。男性の中には、結婚当時は年収が低かったのに、気づいたら年収が高くなっていたような方もいます。そんな男性は、おおよそ以下のいずれかでしょうか。
まず自営業者は、やはり当たれば天井知らずに稼ぎますから、お勧めかもしれません。当たるかどうかは分かりませんが、当面を支えられれば、それだけ当たる確率も高まるでしょう。
またベンチャー社員は、ある意味で「ライト版の自営業者」です。最低限の給料がもらえ、当たれば時には一部上場企業を上回るような年収になることも十分にありえますからね。
さらに投資家とは、「投資をしている」だけで十分です。投資は長い目で見れば稼げることも多く、しかもある金額を超えれば、あとは増える一方となることもありますよ。
一般的な女性は不確かな将来性を買うことは少なく、目の前のすでにある現金を好みます。このため、先ほどのような「将来性のある男性」は、ハッキリいって不人気です。ただ、だからこそ落としやすいという特徴もあるので、欲するなら買うのは簡単といえます。
先ほどの投資は「安いうちに、低いうちに買ってこそ」が醍醐味です。あなたの考え方にもよりますが、そんな「青田買い婚活」も十分に狙ってみるのもアリではないでしょうか。
さらに結婚する女性に必要な年収についてです。もしかしたら、初めて考える女性もいるかもしれませんね。一昔前なら、女性は結婚で年収を問われることはありませんでした。しかし最近の男性は共働きを希望しており、女性にも最低限の年収を求めているのが実情です。
希望年収に関する明確な調査などはありませんが、総務省の平成30年「家計調査」によると、世帯年収としての平均は20代で548万円、30代で635万円となっています。先ほどの国税庁の統計と比べれば、男性年収との差額は20代で165万円、30代で178~123万円です。
この辺りを踏まえると、男性と同水準とまではいかなくても、おおむね女性も年収150~200万円近くは求められているといえます。ちなみに女性の平均年収は約300万円ですから、人と同じようには働けなくても、働く意欲とともにパート程度は求められるでしょう。
少し余談ですが、結婚した暁には個人の年収以上に「世帯年収」が重要になります。仮に結婚相手の年収が800万円でも、あなたが専業主婦になるのなら、年収400万円の共働き夫婦と同じ水準です。このため、結婚にあたっては女性の年収も極めて大切といえます。
相手の年収が400万円でも、あなたも年収400万円なら、年収800万円の男性と結婚したのに等しい訳ですからね。ぜひ世帯年収を考えながら、結婚相手を考えてみましょう。
最後に、結婚で年収以上に低いと困ることについてです。これは筆者の見解になりますが、年収以上に低いと困ることとは、一言でいえば「労働意欲」になります。ここでいう労働意欲とは、現在どうこうという話ではありません。未来の、定年後の話になります。
そもそも大抵の男性は、現在の年収に関わらず「定年後のその先」までは何も考えていません。
定年目前の男性であっても、「まずは定年まで働き、その後も必要ならどこか探す」という程度です。つまり、元から「定年後も働く」という意欲がないことが多いといえます。
しかし残念ながら、現代は「生涯現役社会」を国が推奨している時代です。この時代に定年後は働く気のない男性と結婚すると、高確率で「老後破産」を迎えるでしょう。
どのみち定年を迎えれば高年収は期待できませんから、年収の高低より労働意欲を見ておきましょう。
「定年後の労働意欲」は、一見すると見極めは難しいと思われがちですが、意外とそんな事もありません。素直に「定年したら仕事どうするつもり?」と聞いてみましょう。曖昧な希望しか返ってこなかったら、高確率で何も考えていません。働く気がないなら尚更です。
逆に、たとえアルバイトであっても「〇歳まで働く」と言える男性は極めて立派といえます。現在の少々の年収の高低より、そんな労働意欲の高低で、男性を選んでいきましょう。
最近の年収というのは、簡単に上がるものではありません。そして、ただ不満をいうだけでは問題は解決しません。まずは婚活市場にいる男性の基本を理解し、それを受け入れ、それに合わせる形であなたの結婚をイメージして、幸せを掴み取っていきましょう。
結婚における妥協(年収etc.)について知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
女性のためのマネーセミナー「スクロールマネーセミナー」はプロのファイナンシャルプランナーが無料でお金の基礎知識から増やし方や資産運用まで丁寧に教えてくれますので、貯金ができない方や経済力を養いたい方、結婚資金を貯めたい方にはおすすめです。
以下の動画でセミナー風景や参加者の声が聞けますので気になる方はチェックしてみてください。