- 保険は比較して検討するのがおすすめ。
- 最近ではネットを活用した加入方法もある。
- 幅広く取り扱っている保険会社をチョイスしよう。
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長くお付き合いすることになる生命保険ですが、皆さんはどのような経緯で加入されていますか?お知り合いの方、紹介、来店ショップ、ネット型など加入チャネルは多岐に渡ります。勧められるがままの保険なのかもしれませんし、1社しか見ていなければ比べようもありません。
そこで今回は、FPの視点から見たおすすめの保険をランキング形式で発表していきたいと思います。今生命保険でお悩みの方、切り替えや見直しをご検討の方は最後までご一読ください。
ランキングの発表を行う前に、なぜ生命保険に加入するのかということについて触れておきたいと思います。生命保険の役割は経済的な損失を補てんする無形の金融商品です。誰も触ることができない商品ですが日本人の約9割もの方が加入しています。
世界的に見てもこの加入率は高く、保険への信頼は高いようです。加入の際に独身か、家族世帯か、男性か、女性によって選び方、備え方も変わってきます。おすすめの保険会社をご紹介する前に、少しだけ生命保険の役割について解説しておきますので、参考にしてみてください。
まず、生命保険を構成している4つの保険から解説します。生命保険は死亡保険、医療・がん保険、介護保険、年金保険の4つに分かれています。それぞれがどんな保険となっているのか見てみましょう。
1つ目は死亡保険です。死亡保険は万が一亡くなった際に、受取人に保険金を支払う保険となっており、加入して1カ月後に亡くなっても契約が有効に成立していれば支払いの対象となります。
どういうときに役に立つかと言いますと、遺されたご家族の生活に必要なお金を遺してあげる、葬儀費用を遺族に負担させないために遺す、借金などあれば相殺するために加入しておくなどです。
近年では死亡率が下がってきていることもあり、保険会社では安く設定された死亡保険が販売されています。家計の負担を軽減するなら安い保険を選びましょう。
2つ目は医療・がん保険です。4つある保険の中でも、ダントツで加入率が一番高い保険になります。主な特徴として、病気や怪我で入院した場合は給付金が支払われます。また手術を伴ったとき、退院後に通院したとき、先進医療と呼ばれる高度な治療を受けたときにも給付金が支払われます。
がん保険の場合も同様ですが、入院の原因である病気ががんに限られます。最近はがん保険にとって代わり、3大疾病保険、7大疾病、8大疾病保険と病気の範囲を拡大した保険が登場しています。
医療保険にはさまざまな特約(オプション)を付けることができ、保障を充実させることも、シンプルにすることもできます。がん保険は、診断一時金と呼ばれる高額な保障がウリで、長引くがん治療にはうってつけの保障となっています。
病気や怪我の治療による金銭的な損失を軽減するために加入する保険となりますので、一番イメージしやすく加入しやすいのが特徴です。選び方のポイントとしては高額療養費制度を把握した上で必要な保障を考えることです。
高額療養費に関する記事を過去に執筆していますので、そちらを参考にしてみてください。
3つ目は介護保険です。国の介護保険をイメージしていただければと思いますが、寝たきりの状態や、要支援、要介護認定されると保険会社から給付金が支払われます。
約15年前に登場した新しい保険ですが、最近の高齢化社会への注目とともに介護ニーズが高まってくると同時に、販売も堅調に推移しているようです。
しかし、30代40代の世代では自分自身が介護状態になることがイメージしにくいのか、販売対象は50代が中心となってきているようです。介護状態の程度により負担すべき金額が変動するので、大きすぎず小さすぎず備えることが選ぶ際のポイントになってきます。
4つ目は年金保険です。読んで字のごとく、ご自身の年金を補てんするために預貯金ではなく保険で積立を行うというものです。大きな違いは増える金額と控除の有無です。預貯金であればお分かりのように増える要素はありません。
しかし年金保険であれば、契約時に約束された金額がしっかりと支払われることになり、支払った金額よりも受け取る金額のほうが増えるのが一般的です。また生命保険料控除の対象商品になっていますので、契約内容さえ条件を満たせば生命保険料控除の対象となります。
生命保険料控除に関する記事はこちらをご覧ください。
加入理由の詳細をまとめたアンケートデータが生命保険文化センターより出ていますので見てみましょう。
商品要因 | 営業職員要因 | 加入機関(会社)要因 | その他 | 不明 | |
---|---|---|---|---|---|
平成30年調査 | 57.6% | 47.0% | 17.7% | 16.6% | 0.8% |
上記のまとめで分かるように、加入を決める場合、商品の要因が大きな割合を占めていることが分かりました。商品要因の内容として次の回答をいただいています。
このように商品に対して求める内容が多く、安さ、目新しさ、希望に合致しているという結果となりました。
各保険会社は4つないし3つの保険を準備していて、加入する方のリスクに合わせて保険を提供しています。シンプルに考えれば、保険はどこも同じに見えるかもしれませんが、細かく比較してみると違いがいくつもあったりします。掛け金や保障内容の違いなどです。
今では比較できるサイトや相談窓口、代理店などがあります。1つの保険会社に絞る前に同じ商品でも違いを比較しておきましょう。
では、ここからは私の独断で選んだ生命保険会社ランキングを発表していきます。選考の基準として、商品のラインナップ、安さ、加入しやすさといったトータルバランスで選びました。皆さんの保険会社選びの参考にしていただければと思います。
第1位はオリックス生命とさせていただきました。掛け金の安さには定評があり、口コミも多い人気ある保険会社です。保険会社のコンセプトは分かりやすさで、死亡保険、医療保険、がん保険どれをとっても保障内容が分かりやすいのが特徴です。
直販も近年解禁し、保険代理店での加入も普及しており、取扱いがない代理店がないくらい人気の保険会社です。
また、ネットを通じた加入も受け付けており、対面の時間が取れないという方にはおすすめの保険会社です。加入後も自分の契約はネットで管理することができ、住所変更などはネットで完了しますので担当者や保険会社へ連絡しなくても済みます。
オリックス生命が安い理由の1つに、掛け捨てタイプを中心に揃えている点が挙げられます。他社と比較してもシンプルな保険に加え、安さが際立っています。
また、終身型の医療保険は雑誌などで毎年人気No1を獲得しているほど分かりやすい構成になっていて、保険がよく分からない方、抵抗がある方にとっては、スムーズに理解できるパンフレットの作り込みも魅力の1つでしょう。
実際私もパンフレットの出来や商品内容を見ても、非常に分かりやすくできていますので入門編としてはおすすめの保険会社です。
第2位はCMでもお馴染みのライフネット生命とさせていただきました。これまで対面重視だった保険業界に風穴を開ける保険会社として誕生し、加入はすべてネットで完結します。
スマホが普及し、誰でも気軽に見積もりを取ることができ、保険料も人件費が抑えられているため、安い設定となっています。掛け捨てタイプのみの取扱いとなっているので、保険料を抑えたい方は一度見積もりを取ってみるのもよいでしょう。
逆に貯蓄型は取り扱っていないので、今後のリリースに期待したいところですね。安さの評判は高いですが、加入する際は相談相手になる担当者がいませんので、事前に保険に関する知識を持った上で加入に臨んでください。
ライフネット生命の特徴としてはいつでもどこでも、スマホやパソコンがあれば簡単な見積もりを取ることができます。CMでもお馴染みになってきましたが、自分の年齢だったらいくらするのか、という疑問にすぐに答えてくれるシステムは画期的だと言えます。
最近ではこの見積もりシステムを他社も導入し始めていて、ライフネット生命特有とまでは言えなくなりましたが、キャッチフレーズが耳に残りますので思い出しやすく、馴染みやすい保険会社ですね。
3位はチューリッヒ生命とさせていただきました。外資系でライフネット生命同様、ネットを通じた加入形態となっていまして、医療保険、死亡保険、がん保険と網羅しています。
特にがん保険は目を見張るものがあり、掛け金の安さだけでなく、保障内容も通院に特化した内容で最近の治療事情にマッチしています。
タバコを吸わない方向けの安くなる死亡保険もラインナップに含まれており、通常の死亡保険と比較しても同じ保障内容であれば、掛け金が約18%近く安くなります。
健康志向が高まっている昨今、タバコを吸わない方向けの保険商品の開発は各社進められていて、チューリッヒ生命はネット型で実現させました。評判、口コミも高く、誰でもアクセスできる点で3位とさせていただきました。
元々チューリッヒ保険会社として、1986年に日本支店として東京に損害保険事業を開設。その後1996年に生命保険事業に参入しました。「ハローチューリッヒ」でCMを流し、耳に残るフレーズで認知を高め、今では自動車保険、生命保険ともにネット型を代表する会社にまでなっています。
同じネット型のソニー損保と比べると生命保険取扱いの商品数が多く、業界内でも抜群の保障内容と噂されているがん保険はまさに看板商品といったところです。
4位にメットライフ生命がランクインとなりました。メットライフは外資系の保険会社ですが、何度か社名が変わっており、アリコジャパンからメットライフアリコ、そして今のメットライフ生命になっています。日本での操業は古く1954年には日本に支店がありました。
今ではスヌーピーを使ったCMを展開し、昼間のTVCMではお馴染みとなっている保険会社です。とにかく商品のラインナップが豊富で4つの保険はもちろん、外貨建て商品も取り扱うマルチな保険会社となります。
貯蓄タイプの保険も多数取り扱っており、かなり広いニーズに応えられる保険会社です。他社と比較すると、掛け金が若干高いということで僅差ではありますが、第4位とさせていただきました。
メットライフの主な特徴は、貯蓄タイプの保険が多数あることです。医療保険にしても貯蓄タイプ、掛け捨てタイプとあり、円建て、外貨建て商品も多数取り扱っています。
外資系だけあって外貨建て(米ドル建て)保険の開発は得意なようで、外貨建て保険を取り扱う少ない保険会社の1つです。
ドルに抵抗がない方は、一度見積もりをご覧になってみるのがよいでしょう。外貨建ては死亡保障を大きく持つことができる保険でもあります。また、ドルでお金が貯まっていく仕組みもあるので、海外にご縁のある方はお考えになってもよいのではないでしょうか。
アヒルのCMで有名なアフラックを5位にしました。アフラックはがん保険NO.1と謳っていますが、なにもがん保険だけでなく、医療保険、死亡保険、個人年金も取り扱っている保険会社です。
取扱い窓口も多数あり、通販でも保険に加入することができます。誰もが知っていてラインナップも豊富なので、比較の際には一度検討してみるのもよいでしょう。
最近CMでもやっていますが、医療保険やがん保険に加入した際、先々で特約を付けたり外したりすることで、見直しの自在性のある保険をリリースしています。
加入者にとっては他社への切り替えなどしなくてもいいですし、家族構成や環境が変わったときに自由に見直せるのもポイントです。がん保険に目が行きがちですが、医療保険も充実していますので一度ご覧いただければと思います。
今回は生命保険のおすすめランキングということで、私の独断のランキングで解説してきました。ランキングに入ったのはネットに強い会社となりましたが、いずれも会社の規模もしっかりとしているのでおすすめです。
加入チャネルは違ってもご自身の知識がしっかりとあれば担当者の言いなりにはなることはないでしょう。今回の記事をご覧になってものさしを持った上で保険を選んでくださいね。
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