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FP厳選!松井証券のiDeCo(イデコ)おすすめ商品&組み合わせを徹底解説!

FP厳選!松井証券のiDeCo(イデコ)おすすめ商品&組み合わせを徹底解説!

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佐々木 裕平

佐々木 裕平

1級ファイナンシャルプランニング技能士

中立・公正な立場から金融リテラシーを発信します。お金の疑問を「なるほど!」に変えます。書籍「入門お金持ち生活のつくり方」(こう書房)にてAmazon kindle全体1位達成。【所属・学会・協会:金融教育研究所代表/行動経済学会/NPO法人日本FP協会】

この記事のポイント

  • iDeCo(イデコ)では、何を選ぶかも大事だが、どう組み合わせるか(積み立てるか)も重要。
  • iDeCo(イデコ)で長期投資ができる人は、株式主体の投資信託も考慮する。
  • iDeCo(イデコ)のおすすめ商品は基本的に、年齢や働き方では変わらない、リスク許容度が重要。

本記事では、松井証券でiDeCo(イデコ)口座を開いた場合、どのような金融商品がおすすめなのかについて考察します。

※本記事での「おすすめ商品」とは「理論上、合理的・効率的だと考えられるもの」を指しています。

※本記事は特定の金融商品の販売・勧誘・斡旋を推奨するのもではありません。また、数値や名称などは、記事執筆時点のものです。

 

iDeCo(イデコ)を松井証券で買うなら、おすすめ商品はどれ?

iDeCo(イデコ)を松井証券で買うなら、どれがおすすめ商品?

それでは、松井証券でiDeCo(イデコ)口座を開くなら、どれがおすすめ商品なのかを見ていきましょう。ちなみにiDeCo(イデコ)でのリスク商品は投資信託です。どのような投資信託であっても、基本的に元本割れ(損をする)を起こすものだと考えておくと良いでしょう。

モノによっては、買った時の値段の半分以下になることもあります。これはどこの金融機関のおすすめ商品であっても、同様です。

リスク商品:リスクとは値動きの幅・ばらつきのこと。投資のリスクとは、リターン(プラスもマイナスもリターン)のばらつきを表す。
リスク商品は良くも悪くも、値動きにばらつきがある。また、基本的には長期の投資ではプラスのリターンが期待できる可能性があるが、私たちが生きている間に長期投資をすれば必ずしも黒字になるとは限らない
(一例:1989年のバブル絶頂期の日経平均株価に対して、執筆時点の30年後の日経平均株価は(単純比較はできないが)上回っていない)

投資信託:複数の金融商品をパッケージ化した金融商品。中に入れられる金融商品は、国内外の株式・債券・不動産・金(Gold)など多岐にわたる。また、これら複数の資産クラスを組み合わせたバランス型もある。

松井証券のiDeCo(イデコ)申し込みはこちら

 

松井証券のiDeCo(イデコ)ラインナップを参考に考える

松井証券のiDeCo(イデコ)ラインナップを参考に考える

それでは、松井証券のiDeCo(イデコ)ラインナップを見ていきましょう。

まず、元本確保型のものが1種類あります。これは投資信託ではありません。文字通り、基本的に損をする可能性(リスク)がありません。それ以外の元本割れのリスクのある投資信託は、全部で11本です。

個人的な感想を先に言いますと「よくできている」と感じます。その理由は、iDeCo(イデコ)に関しても、どの投資に対してもそうですが、選択肢は「マシな投資信託だけが少ない種類ある方が良い」からです。選択肢は少ない方が初心者の方でも迷いが少なく、選びやすくなります。

それでは、全11本を見てみましょう。※表は松井証券HPを参考に、筆者作成

DIAM DC 国内株式インデックスファンド
ひふみ年金
三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)
たわらノーロード国内リート
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド
たわらノーロード先進国リート
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

これだけです。ろうきんの7種類よりは多いですが、非常にスッキリしており、何に投資をしているのかも、名前から読み取りやすいです。ちなみに、投資の基本は「よく分からないものを買わない」です。

よく分からないものは買わない:たいていの金融商品は売り手側が儲かるように設計されているので、何に投資しているのか、よく分からないものは無視するだけでよい
服を買う時には、誰でもこれを実行(自分に似合うか、高すぎないか判断)しているが、不思議なことに、投資ではよく分からないものであっても選ぶことがある

 

 

簡単!iDeCo(イデコ)おすすめ商品の2つの見分け方

iDeCo(イデコ)でおすすめ商品の簡単な2つの見分け方

それではここで、iDeCo(イデコ) のおすすめ商品の見分け方をおさらいします。

  1. 信託報酬が0.5%以下であること(0.5%より低い分にはより良い)
  2. インデックス型投資信託であること

これが「なぜ」重要なのか、詳しくは以下記事に記していますのでご確認いただければ幸いです。

重要なのは、どれがおすすめ商品なのかを知ることではなく、「なぜ」そうなのか?を理解することではないでしょうか。きちんと理解していないと、価格が大きく下落した時に以下のような、不思議な行為に及ぶことがあります。

  1. 「これは変なものを買ってしまった!」と感じる
  2. 「選び方で失敗した!」と誤解する
  3. 「これ以上損をしないように、売ってしまおう!」と誤った判断を下す
  4. 「そして高く上がっているものに乗り換えよう!」さらに不可思議な行為に走る

などと損をする方法である「高く買って、安く売る」を大真面目に行ってしまう要因になり得ます。

 

価格が大きく下落しても「何もしない」ことが多くの人にとっては良い結果となる

当然ですが、大きく下がった時期に売れば損をします。また、高く上がっているものを買っていけば、大きく下がった時期にはやはり大きく損をします。

また、どのような投資信託でも、その資産クラスのリスク(値動きの幅)によりますが、大きく値下がりする時期はあります。結果だけ見れば、真面目に考えた(ように思えますが)挙句に「安値で売って、小さくなったお金で、高値づかみをしている」ことになります。

このように頻繁な売買は、積み立て投資では運用成績を悪化させる原因になります。意外かもしれませんが、積み立て投資に徹して「何もしない」ことが多くの人にとっては良い結果となります。

ちなみに、この選び方はiDeCo(イデコ)のみならず、通常の税制優遇のない証券口座での投資信託選びにおいても基本的に共通です。知っておくといろいろと役に立つと思います。

 

F松井証券のiDeCo(イデコ)で理論上おすすめの商品

iDeCo(イデコ)松井証券ラインナップで著者が理論上おすすめする商品

松井証券のiDeCo(イデコ)の理論上のおすすめ商品はこちら

上記チェックポイントをふまえた上での理論上のおすすめ商品はこちらです。

※くどいですが、損をしないわけでも、運用成績が市場平均より良いわけでもありません。理論上、マシな投資信託、というだけです。金融危機などが起これば暴落します。

市場平均:株式市場や債券市場などのいわゆる平均のこと
世界中の投資家や金融機関は「おりこうさん」だという前提に立つと、皮肉なことに、市場平均に連動するだけのコストの安いインデックス型投資信託こそが「マシな投資信託」になってしまう。世界中の投資家や金融機関が頑張るほどに、理論上はそうなってしまう。

DIAM DC 国内株式インデックスファンド
三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)
たわらノーロード国内リート
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
たわらノーロード先進国リート
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

11本中9本がおすすめ商品として残りました。ほぼおすすめ商品ばかりでした。

 

【注意ポイント】長期で投資ができる人は株式主体で考える

さて、ここで新しいポイントです。それは、株式クラスが重要かもしれないという考え方です。

株式クラス:国内株式・先進国株式などの、株式のチームを指すことが一般的。

投資というと、値動きの幅(リスク)がありますので、多くの初心者の方は「ローリスクで行いたい」と思うのではないでしょうか。なぜなら、ローリスクなら、あまり損をしないからです。その結果として、iDeCo(イデコ)でも、もちろん他の金融機関の投資でも、

  1. 元本確保型商品(預貯金)
  2. リスクの低そうな債券主体の投資信託

これらを重視しがちかもしれません。

もちろん、損を許せる許容度(リスク許容度)は人それぞれです。ですから、正解は人それぞれ異なります。また、60歳以降の方で、資金を来年減らさずに取り出したい方などにとっては、元本確保型の預貯金タイプなどは重要です。

ただ、iDeCo(イデコ)では、以下の人は少し状況が異なる可能性があります。

  1. 原則として60歳まで取り出せない(原則として全員に共通)
  2. 20年などの長期間投資ができる人(人により異なる)

この両方の状況に当てはまる人の場合、株式主体の投資信託を重視することも選択肢としては重要だと考えられます。

 

ハイリスクだからこそ、長期で見るとリターンが付いてくる

株式主体の投資信託は、ハイリスクだからです。悪い年には価格が半分より下がり、表面上、大損をします。しかしそれは、少し難しい話ですが、長期で見るとリターンが付いてくる、ということなのです。

また、考え方によっては、60歳になるまでの現役時代にどれだけ金融ショックなどで値下がりをしようとも、最終的に資産が大きくなっていれば、それでいい(あるいはどれだけ金融ショックが起こっても、引き出せないのだから短期的な値下がりはどうでもいい)と考えることもできます。

一方で、ローリスクなモノばかりを重視するということは理論上の価格の減り幅が少ないですが、長期的に見て、資産が大きくならない可能性をも示しています。

なぜこのようになるかと申しますと、投資では基本的にリスクとリターンはおおむね比例する、と考えられるからです。正確にはより複雑ですが、初歩的にはこの認識でまずは考えていただければよいかと思います。

 

「リスクとリターンはおおむね比例する」とは?

基本的に人はリスク(値動きの幅)は嫌いなので、世界中の「おりこうさん」はリスクの高いものほど割安な価格を付けると考えられます。そのため、将来的には、ハイリスクなモノにはハイリターンが付くと考えられます。

反対に、ローリスクなモノにはローリターンしかつかないと考えられます。

例えば、株式はハイリスク・ハイリターンで預貯金はローリスク・ローリターン。ただし、あくまでも理論上であり、いつも比例するとは限りません。背負っても無意味と思われるリスクもあります。

より重要なのは、組み合わせによりリスクを下げ、その中でも期待リターンの高い組み合わせを目指すことです。つまり、組み合わせも重要なのです。

そうでなければ、誰も株式主体の投資をしませんし、iDeCo(イデコ)にも株式主体の投資信託を入れている場合ではありません。ただ、いたずらに株式主体の投資信託だけで組んだ場合、運用の知識がないと、単純に大きく下がったところで慌てて売却し、大損だけをすることがあります

iDeCo(イデコ)は老後の資産形成のための制度です。預貯金だけでは100歳まで生きる可能性のある長寿化に対応できない可能性があります。

そして、選び、組み合わせ、運用をするのは私たち一人ひとりの自由意思です。「知らなかった」で困るのは、私たち一人ひとりの生活者かもしれません。

とはいえ、日々の生活で忙しくて、それどころでないのも現実です。今後も重要なポイントを折に触れ示していきたいと思いますので、都度ご覧いただければ幸いです。

 

松井証券でおすすめのiDeCo(イデコ)商品は、年齢や働き方などで変わる?

以上の理由から、どの金融商品・資産クラスを選ぶかは、年齢や公務員・会社員などの働き方ではなく、あくまでも純粋にリスク許容度(損しても良い幅)から選び、その中で期待リターンが高まるであろう組み合わせを探すことが重要だと考えられます。

注意点として、往々にして、年齢別や働き方別などの「魅力的な商品」は効率的でないことがあります。選ぶ際には、合理的な選び方に即して「マシか・そうでないか」で判断し、よく分からないものは無視することが重要です。

組み合わせによる期待リターンや運用については、またの機会に記したいと思います。

 

 

FPが松井証券のiDeCo(イデコ)商品で選ぶ組み合わせ

筆者がiDeCo(イデコ)松井証券の商品で選ぶ組み合わせはこちら

松井証券でiDeCo(イデコ)口座を開いたとしたら、筆者が選ぶ組み合わせはこちらです。

資産クラス 名称 積み立て比率例① 積み立て比率例②
国内株式 DIAM DC 国内株式インデックスファンド 40% 35%
国内債券 三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) 0% 5%
先進国株式 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 60% 55%
先進国債券 eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0% 5%

先ほどの記述と併せてごらんいただくと、「なぜ」株式主体になっているのかが、少しだけお分かりいただけるかと思います。ただ、人によって正解は異なりますし、筆者の組み合わせも、各種環境・考え方により異なっていきます。

松井証券のiDeCo(イデコ)申し込みはこちら

 

松井証券のiDeCo(イデコ)のおすすめ商品に関するまとめ

  • iDeCo(イデコ)では、何を選ぶかも大事だが、どう組み合わせるか(積み立てるか)も重要
  • iDeCo(イデコ)で長期投資ができる人は、株式主体の投資信託も考慮する
  • iDeCo(イデコ)のおすすめ商品は基本的に、年齢や働き方では変わらない、リスク許容度が重要

本記事では、松井証券でのiDeCo(イデコ)のラインナップから理論上、マシであると思われる金融商品を考察しました。

また、iDeCo(イデコ)で投資を行う際は、

  • そもそも60歳までにいくらくらいの資産形成が必要なのか?
  • 60歳から100歳まで、いくらお金がかかるものなのか?
  • 自分は何年間投資ができるのか?
  • 自分は何歳まで働きたいのか?
  • 何歳から何歳までの間で、投資した資金を取り崩すのか?

などを暇な時に少し考えてみると、少しだけ自分のすべきことが見えてくるかもしれません。

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