- バイトでも年末調整なければ確定申告が必要。
- 副業でのバイトなら、ほぼ確定申告が必須!
- 原則必要と考え、分からない時は相談しよう!
公開日:2019年11月17日
こんにちは、婚活FP山本です。最近では随分とアルバイトの方からの相談も増えましたが、中には確定申告の必要性を知らない方も沢山おられました。知っていても書き方や申告方法がイマイチ分からず、あとで大事になってしまった方もいたのが実情です。
副業の方も含めて、アルバイトであっても確定申告には注意しましょう。そこで今回は、アルバイトと確定申告に関することについてお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。
なお、無職の方の確定申告については以下記事をご覧ください。
目次
まずは、アルバイトの確定申告の必要性についてお伝えします。結論からいえば、基本的にアルバイトであっても年末調整がなければ確定申告が必要です。
全ての国民には勤労と納税の義務がありますからね。年末調整があるなら、それで納税手続きは完了しますから確定申告は不要です。
なお、パートやアルバイトの場合、年末調整があるかどうかは勤め先次第となっています。また仮に年末調整があったとしても、例えば何度か病院に行ったなどで、確定申告したほうが得なことも多いです。このため、ぜひ前向きに確定申告と向き合うことをおすすめします。
つい不慣れな方は、税金や確定申告と聞くと「難しい」と感じがちですが、誰もがやっている、やれている事です。最初は面倒かもですが、色々調べながらでも取り組んでみましょう。
そもそも確定申告や年末調整というのは、「期間中に納税した所得税を精算する行為」です。言い換えれば、「払いすぎた所得税を取り戻せる可能性がある行為」と言えます。きっとあなたも毎月、すでに給料から源泉徴収という形で所得税を納めてきたのではないでしょうか?
その所得税は「払いすぎ」であることが多いので、むしろ確定申告などをしないのは損に繋がります。しっかり確定申告をして、払いすぎた所得税を返してもらいましょう。
なお、年末調整の還付金が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。
次は、確定申告の例外についてお伝えします。原則、アルバイトでも年末調整がなければ確定申告が必要ですが、以下の両方を満たす場合は例外的に不要です。
年収が103万円以下なら、「給与所得控除(65万円)」と「基礎控除(38万円)」で、税金が発生しません。また年収が103万円以下の場合、勤め先も所得税を源泉徴収しなくても良いとされています。払う税金がなく、すでに払った税金もないなら、確定申告は不要です。
なお、アルバイトは勤務日数や毎月の給料が変動しやすく、年収103万円以下でも所得税を源泉徴収されていることもあります。その場合は確定申告すれば全額取り戻せる訳ですから、しっかり源泉徴収票で控除や税金状況を確認しましょう。
年末調整なら、相応に会社がするように後押ししてくれます。しかし確定申告は、個人が自分で自主的にしなければなりません。また基本的に第三者が監視・指導してくれるものでもありませんから、ついつい中にはサボってしまう方もいるのが現実です。
そして、そういう方への対処として考えられたのが源泉徴収という前払い制度になります。サボった人は税金も取られっぱなしになりますから、しっかり対処していきましょう。
次は、さらに別角度の例外についてお伝えします。最近では本業の他に、副業としてアルバイトをしている方も多いですね。そのような場合、以下のいずれかに該当するなら確定申告が必要になりますから注意しましょう。
ほとんどの方が該当するのではないでしょうか。年20万円とは月1万7千円で達成しますし、アルバイトの多くは給与所得に該当します。副業がブログによる些細な広告収入(雑所得に該当)などならともかく、そうでないなら確定申告が必要です。
なお、中には「本業が二つ」という方もいますが、年末調整は一ヶ所でしかできません。そんな場合にも確定申告が必要になります。自分の場合は確定申告が必要か分からない方は、間違うと危険なので「原則必要」と考えましょう。
なお、もっと副業の場合を知りたい方は以下記事も参考にどうぞ。
副業でアルバイトをしている方の中には、「会社にはナイショで」ということも多いですね。そういう方が確定申告を怠ると、それが元で会社バレする可能性が出てきます。税務署からの税金に関する確認の連絡が会社に来ることもあるためです。
むしろちゃんと確定申告をした方が、会社バレ防止にも繋がります。自分の身を守るためにも、しっかり確定申告は行いましょう。
次は、確定申告の申告方法についてお伝えします。初めて確定申告をするのであれば、最近なら国税庁のHP「確定申告書等作成コーナー」で作成するのが一般的で簡単です。何らかの会計ソフトを使う方法もあります。また書類の提出については、以下のいずれかの方法を取りましょう。
ちなみに、会社にナイショでアルバイトをしている場合は、最低限の防衛策として住民税について以下のように申告しましょう。
ただし、アルバイトは給与所得であることも多く、役所の応対次第では会社バレする可能性が残ります。まだアルバイトする前であるなら、できれば事前に役所で応対について確認しておいたほうが無難です。ぜひ覚えておきましょう。
なお、年末調整の書き方が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。
初めて確定申告をする時、特に書類に記入する時は、自分が何をしているかも分からないことも多いですね。それでも最近なら調べながら書くことができますが、やはり少しずつでも税金について学んでいったほうが無難といえます。その方が節税もしやすくなりますからね。
むしろ確定申告は、税金のことを知るほどに簡単にできるようになります。そして確定申告ができるようになれば、行動の幅を広げることも可能です。確定申告と並行して、まずは税金の計算方法あたりから覚えていきましょう。
今度は、確定申告についての補足をお伝えします。まず、確定申告の申告期間は毎年、翌年の「2月16日~3月15日」です。毎年、土日などで多少の前後はありますが、基本的にこの期間中に確定申告をします。できれば、余裕を持って提出できるよう準備しましょう。
また所得税を返してもらう確定申告(還付申告という)の場合、翌年1月1日から5年間提出できます。年の途中で退職してアルバイトになったような場合は、特に還付申告したほうが得なことが多いです。年末調整がないなら、しっかり確定申告しましょう。
なお、年末調整があったとしても、以下の場合は年末調整で処理できませんから、確定申告したほうが得です。
中でも医療費控除に該当する場合、相応の年齢になれば毎年のことになることも多いといえます。つまり毎年、確定申告したほうが得になる訳ですから、ぜひ早いうちに確定申告に慣れていきましょう。
初めて確定申告をする場合、やはり色々と分からないことも出てくるでしょう。計算方法、申告方法、書き方……。パソコンやスマホで検索したとしても、なお分からない方も極めて多いのが現実です。そんな時は、税務署に直接行って相談する方法もおすすめといえます。
特に確定申告の期間中は、税務署が専用のコーナーを設けていることも多いので尚更です。税務署は、決して怖いところではありませんから、安心して行ってみましょう。
最後に、アルバイトの場合の注意点をお伝えします。一般的なアルバイトの場合、どうしても収入金額が低いので、納税義務を無視・軽視しがちです。しかし確定申告が必要なのに申告しなかった場合、以下のようなペナルティが課される可能性があります。
この通り、かなりのペナルティです。ちなみに上記を超えた場合は、「脱税」として刑事罰を受けることになります。特にアルバイトが副業の場合、意図的に確定申告を無視する方もいますが、会社バレに加えてペナルティまで負う可能性があるので強めに注意しましょう。
なお、「お金がなくて支払えない」ような場合は、ちゃんと話せば税務署は事情を聴いてくれます。逆に税金から逃げる人には容赦がありませんから、誠実な対応を心掛けましょう。
人間は、不慣れなことや苦手意識のあることは、なるべく避けようとするものです。それは税金や確定申告であっても同じといえます。このため、「きっと自分には不要、しなくても大丈夫」などと考えがちです。しかし、税金については社会のルールが許してくれません。
たとえアルバイトであっても、例外はありますが原則的に納税はしなければなりません。あくまで原則必要と考えて、年末調整がないならしっかり確定申告しましょう。
例外もありますが、基本的に年末調整や確定申告は「払いすぎた所得税を取り戻す行為」です。このため、やらないのはむしろ損に繋がります。
必要なのにしなかった場合のペナルティも極めて重いものです。あくまで原則必要と考えて、たとえアルバイトであっても確定申告に挑みましょう。
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