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独立系FPが経験則を紹介!節約をしているのに貯金ができない人の共通点と対策方法☆

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佐藤 元宣

佐藤 元宣

佐藤元宣FP事務所代表、日本FP協会CFP(R)認定者、1級ファイナンシャルプランニング技能士。 税理士や社会保険労務士といった士業事務所経験と保険代理店を行った経験などを活かし、生活する上で避けて通れない「お金」の相談に幅広く応じている独立系FP。家計の収支状況と専門性を融合したプランニングを提供しています。

お金の不安は多くの世帯が抱えている問題の1つだと思いますが、コツコツ節約しているのに貯金ができないといった方も多いのではないでしょうか。

これには何かしらの理由が必ずあるのですが、節約をしているのに貯金ができない人には、必ずと言って良いほど、いくつか共通していることがあります。

そのため、これから紹介する理由に自分はあてはまっていないか、確認されてみることをおすすめします。

1ヶ月の収入と支出の大まかなイメージがわからない

家計における1ヶ月の収入と支出の大まかなイメージがわからなければ、いくら節約をしていたとしても貯金ができるわけはありません。

家計簿をつけている方であればこの部分はクリアできていると思われますが、家計簿をつけていない方や1ヶ月の収入と支出の大まかなイメージがわからない方は、まずは、この部分から改善していく必要があります。

 

家計の収支確認表

日本FP協会のWEBサイトでは、上記のような家計収支確認表を無料でダウンロードできますので、まずは、1ヶ月の収入と支出の大まかなイメージを確認するところから始めてみましょう。

ダウンロードはこちら

なお、家計収支確認表は「年ベース」となっておりますが、「毎月ベース」に直して、ご自身の家計収支状況を大まかに洗い出してみることをおすすめします。

 

節約額以上に支出が多い

節約額以上に支出が多い場合は、理想としている貯金をすることは残念ながらできません。

たとえば、毎月3,000円の節約ができていたとしますと、年間で36,000円のお金を貯金することができます。

しかし、突発的な支出が生じた時、子どもの誕生日などのお祝い事、ゴールデンウィークなどの長期休暇で大きな支出をしたとしますと、これまで節約で貯金したお金を多く支出することにつながります。

この結果、時には節約額以上に支出が多くなってしまうことも考えられ、結果としてお金を貯金することができません。

そのため、節約しながら貯金をするためには、節約額以上に支出が多くなってしまうことを避ける必要があり、具体的には、以下のような対策方法を検討し、1ヶ月に貯金することができるお金を増やす必要があります。

  • 外食をなるべく減らし食費の支出を削減
  • 生命保険を見直しすることで、無駄な保障や特約保険料を削減
  • 生命保険料を「月払い」から「年払い」に変更することで保険料の削減
  • NHK受信料を「月払い」から「年払い」に変更することで受信料の削減
  • 自営業などは、国民年金保険料を「月払い」から「年払い」にすることで保険料の削減
  • 任意加入の自動車保険を「年払い」にすることで保険料の削減
  • 固定電話や携帯電話をはじめ、プロバイダー料金など通信費の見直し
  • 電気料など水道光熱費にかかるプランの見直しやLED電球などの採用
  • クレジットカードは「一括払い」のみで「分割払い」や「リボ払い」を利用しない
  • 住宅ローンの見直しと借り換えの検討
  • 住宅ローンの繰り上げ返済を検討
  • エコ家電への買い替え
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)へ加入し、老後の生活資金を貯めながら納めるべき税金を減らす(還付金が多くなる)

まだまだ考えられる節約方法はありますが、参考例として、上記のような対策を行うことによって、節約をしながら貯金をすることができる効果が期待できます。

参考例の中には、一時的に出費がかさんでしまう対策方法もありますが、長い目で見た時、トータルでお金を多く残せる効果が期待できるものから、節約金額に個人差が生じるものの、節約効果が即時期待できるものまでさまざまです。

そのため、ご自身に合っている方法やできそうな方法から順番に行ってみることをおすすめします。

 

貯金の明確な目標金額が定まっていない

貯金の明確な目標金額が定まっていない場合は、節約をいくら頑張っても貯金ができないことにつながる傾向にあります。

そのため、まずは、貯金の明確な目標金額を決め、その金額を貯金するためにはどのようにしたら目標を達成することができるのか考えることが大切です。

たとえば、1年間で30万円の貯金をしたいという目標金額があるのであれば、単純計算で1ヶ月あたり25,000円ずつ貯められれば良いことになります。

最もシンプルでわかりやすい方法は、「先取りの貯金」で、たとえば、給料が入ったら25,000円を先に貯金に回してしまう方法です。

これを具体的に行うには、勤務先の財形貯蓄や積立預金といった方法があり、半ば強制的、自動的に引き落とされて積立する方法が、より確実にお金を貯金できる方法であると思われます。

 

節約をしているのに貯金ができない人の共通点

ここからは私個人の経験則となりますが、節約をしているのに貯金ができない人の共通点をいくつか紹介させていただきますので、参考にしていただければと思います。

 

基本的に世帯収入が低い

節約をしているのに貯金ができない人の1つ目として、「基本的に世帯収入が低い」ことがあげられます。

特に、ご主人が会社員や公務員などで配偶者が専業主婦などの場合は、共働き世帯に比べて世帯収入が低い傾向が多く、そのため、1ヶ月あたりに残すことができる金額は全体的に低くなっています。

ちなみに、平成30年4月から施行された「配偶者控除」の法改正によって、これまで以上に多くの収入を得たとしても配偶者控除を引き続き適用できるようになりました。(従来の年収103万円から年収150万円までに変更)

そのため、これを機に、配偶者がパート勤務などをすることによって、世帯収入の増加を検討されるのも良いでしょう。

なお、税法上の扶養と社会保険の扶養は年収基準が異なり、年収130万円未満であれば、配偶者控除を適用しながら社会保険の扶養にも該当することになりますので、この辺の年収基準には特に注意をしながら対策する必要があります。

 

本当に必要なものなのかわからないものにお金をかけている

節約をしているのに貯金ができない人の2つ目として、「本当に必要なものなのかわからないものにお金をかけている」ことがあげられます。

たとえば、ウォーターサーバー代金や多チャンネルデジタル衛星放送代金などがあげられ、節約をしながら、これらの代金にお金を支出していることがはたして本当に良いことなのか首をかしげたくなる時があります。

本当に必要なものやあくまでも余剰資金の範囲内であれば決して悪いことではないと思いますが、節約して捻出したお金が、本当に必要なものなのかわからないものにお金をかけているのは節約しながら貯金をすることとは矛盾した非合理的なことであると私は感じてしまいます。

 

タンス預金をしている

節約をしているのに貯金ができない人の3つ目として、「タンス預金をしている」ことがあげられます。

せっかく節約して貯金をすることができたお金をそのままタンス預金にしていることは、それ以上お金が増えることは絶対になく非効率です。

そのため、積立預金のほかにも、「つみたてNISA」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)」を活用した将来の資産形成のためにお金に働いてもらう対策を取ることをおすすめします。

 

クレジットカードを大量に保有、または、夫婦でキャッシングをしている

節約をしているのに貯金ができない人の4つ目として、「クレジットカードを大量に保有、または、夫婦でキャッシングをしている」ことがあげられます。

クレジットカードは、買い物をする際の「ショッピング機能」と一時的に借入を行う「キャッシング機能」の2つの機能が付いていることが一般的ですが、たとえば、ショッピングで「分割払い」や「リボ払い」を選んだ場合、高い手数料が発生することになり、これまでの節約で形成したお金があっという間に吹き飛んでしまいます。

キャッシングも同じように、高い利息を借入元金と共に返済しなければならず、同じ結果を招くことにつながります。

また、家計のお金が足りずに夫婦でキャッシングをすることによって、自転車操業に陥っている場合も見受けられ、この状態は、節約して貯金をするどころか、まさに「家計の末期状態」です。

このような最悪の事態を招かないためにも、借入に依存せず、1ヶ月あたりにいくらのお金があまるのか、1ヶ月の収入と支出の大まかなイメージをしっかりと把握しておくことが大切です。

 

まとめ

貯金をするということは、1ヶ月あたりの家計の収入から支出を差し引いた金額が多くなければならず、そのためには、「収入を増やす」か「支出を減らす」かのどちらを実践する必要があります。

節約をするということは、「支出を減らす」方法にあたりますが、貯金をするためには、「収入を増やす」方法もありますので、ご自身にとって最適な方法を見つけながら、1つずつ確実に実践されることをおすすめします。

 

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