公開日:2019年9月18日
家計のやりくりについて、日頃から頭を悩ませている方は多いと思いますが、WEBサイトやブログ・本などを通じて、家計のやりくりについての情報を得ている人も多いでしょう。
その中で、自分でできそうな家計のやりくりを参考にして実際にやってみるものの、おそらく長続きしなかったり、効果がなかなか出ない方も多数おられるのではないでしょうか。
そこで本記事では、家計のやりくりがうまくいかない人の特徴と家計のやりくりが成功するための簡単な考え方を紹介します。
また、お金に関するお悩みを抱える方は、以下記事も参考にどうぞ。
家計のやりくりを考える上で、そもそも現在の家計状況が、プラスなのかマイナスなのか知っていなければ何も始まりません。
現在の家計状況を知ることは、家計のやりくりを考えていく上において、基本中の基本であるほか、家計のやりくりがうまくいくための第一歩となりますので、まずは、ここの部分がしっかりとできているのか再確認されることを強くおすすめします。
具体的な方法としては、家計簿の作成があげられますが、実際に家計簿を手書きで記帳する方法のほか、スマートフォンを活用した家計簿アプリの活用などといった方法がオーソドックスな方法と言えるでしょう。
とはいえ、実際のところ、それすら面倒だったり長続きしないといった方もおられると思います。
そのような方は、せめて1ヶ月あたりの収入と支出がどの程度なのか、大まかに把握しておきましょう。
上記、家計収支確認表は、日本FP協会のWEBサイトより無料でダウンロードできますので、これを活用して、ご自身の家計収支状況を大まかに洗い出してみましょう。
なお、サイト内では、筆者自身がファイナンシャルプランニング業務を行っている中での経験則として、節約をしているのに貯金ができない人の共通点と対策方法について紹介しているのもありますので、本記事と併せて読み進めていただくのも良いと思います。
家計のやりくりを考えるということは、少なくとも、収入から支出を差し引いた後の余るお金が足りていない、または自分が思い描いている金額ではないことを表していると考えられます。
このように考えた時、どのようにしたら家計のやりくりがうまくなるのか具体的な方法を知りたい方も多いと思いますが、ざっくり申し上げますと、家計のやりくりがうまくいくためには、今よりも収入を増やすか、支出を減らすかの二者択一でしかありません。
そのため、どちらの方法を選んだとしても、家計のやりくりがうまくいくのは確かですが、期待値を大まかにまとめますと、以下のようになると考えられます。
たとえば、最もわかりやすい例として、専業主婦の方が外に働きにいく場合があげられます。
仮に、パートとして勤務し、1ヶ月あたり5万円の収入を得たとしても、世帯収入は、年間で60万円の増加となりますが、年間を通じて60万円分の支出を減らすことは、なかなか難しいものがあるといったイメージです。
また、子供が小さくて外に働きに行くことがどうしても難しいなどの場合は、クラウドソーシングを活用した収入を増やす方法もおすすめです。
何か専門性のある特技や得意なことをお金に変えられる魅力がクラウドソーシングの醍醐味であるほか、インターネットを通じて行うことができるため、時間に縛られることがなく、どこかの誰かが、みなさんの特技やスキルを必要としている場合も十分考えられます。
たとえ少額であったとしても、クラウドソーシングで収入を増やしながら、家計の支出を減らす方法をどちらも併用することができれば、それなりの期待効果が得られる可能性も高くなることでしょう。
家計のやりくりが下手な方、お金を貯金できない方には、さまざまな理由があるのですが、ここでは、このような方にまずもって共通している特徴を2つ紹介します。
目先の部分に捉われて先のことを考えない事の例として、木を見て森を見ずということわざがありますが、家計のやりくりを考える上でこの考えはとても重要です。
たとえば、家計のやりくりがうまくできていたと仮定し、毎月少しずつでもお金を貯金できていたとします。
しかし、突然のリストラや病気などによって、突発的に予想もしないような大きな問題が生じた場合、少なくともこれからの人生が大きく激変することにつながります。
せっかく家計のやりくりがしっかりできていたとしても、予想もしない一瞬の出来事によってこれまでの努力が無駄にならないようにするためには、目先の部分に捉われるのではなく、先のことを考えたお金のやりくりが必要になります。
具体的には、万が一のためのリスクヘッジ対策として生命保険や損害保険に加入しておく、将来のための備えとして、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった資産運用を賢く活用するなどがあります。
仮に、病気や事故などによって、多くのお金が入り用になったとしても、万が一のためのリスクヘッジ対策として生命保険や損害保険に加入しておくことによって、毎月の家計に大きな影響を与えにくくすることができます。
また、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった資産運用を賢く活用することは、将来必要となる子供の教育資金や住宅のリフォーム資金(修繕費用)のほか、老後の生活資金を準備するために極めて効果的な方法です。
家計のやりくりを考えるということは、現状の目先の部分にだけ捉われてしまいがちですが、将来のことも考えた上でお金をやりくりすることが、本当の意味での家計のやりくりであると筆者は常に感じています。
学生や専業主婦といった低所得の方でも借金が簡単にできる時代となっておりますが、簡単に借金をする方は、家計のやりくりが下手な方であり、お金を貯金できない方が共通して持っている特徴の1つです。
借金をするということは、借りたお金に加えて、利息という名のいわば手数料を支払わなければなりませんが、フリーローンやキャッシングといった借金は、利息が非常に高く、普段の家計のやりくりといった努力をあっという間に帳消しにしてしまうデメリットがあります。
帳消しだけで済めばまだ良いのですが、むしろ家計にとって大きなマイナスの影響を与えてしまい、家計のお金を大きく減らしてしまうのが一般的です。
また、フリーローンやキャッシングは、いつでも簡単にお金を借りることができるため、安易にお金を借りやすいだけでなく、実際にこれらの借金をしている方々を見ますと依存性が高いのも目につきます。
いわば、お金が足りなかったら借りればいいといったその場しのぎの考えを持っている感覚なのかもしれません。
しかし、このような行動や考え方は、家計のやりくりでお金を多く手元に残したい考え方とは真逆の行動であり、やっていることが矛盾しています。
お金に困った時、簡単に借金という楽な方法を選ぶのは誰でもできることですが、お金を手元に多く残すことは簡単なことではありません。
あくまでも、収入から支出を差し引いた余るお金の範囲内で家計のやりくりをするといった、ごくあたり前の金銭感覚を持っておくことはとても重要であることを、人の懐具合を見る業務に携わっているからこそ感じます。
家計のやりくりと見聞きしますと、節約や細かな部分に目がいきがちです。
しかし、家計のやりくりがうまくいくためには、目先の部分に捉われるのではなく、先のことも考えて今よりも収入を増やすか、支出を減らすかの二者択一をご自身で判断することにつきます。
そのためには、ご自身の家計状況を知っていないとそもそも何も始まらないことも確かですので、いま一度、基本的な部分を再度振り返っていただき、今後の家計のやりくりの参考としていただけましたらと思います。
家計の見直しを行うにあたり最も良いのはお金のプロフェッショナルであるFPに相談することです。「ほけんのトータルプロフェッショナル」では保険の見直しだけでなく、家計診断をはじめ長期の貯蓄計画なども作成してもらえます。
もちろん、費用は無料です。相談の有無によってその後の貯蓄に大きな差が出ますのでぜひご活用下さい。