- 死亡保険は万一の時に死亡保険金を、医療保険は病気やケガで入院・手術をしたときに保険金を受け取れる。
- 死亡保険の受取人は加入者の家族、医療保険の受取人は加入者本人。
- 生命保険が必要なのは将来必要な資金を用意できない方。
公開日:2019年2月28日
生命保険と一言で言っても、幅広い保障をカバーする生命保険にはたくさんの種類があります。入院に備える医療保険、死亡に備える死亡保険、老後に備える個人年金保険などすべて生命保険です。
今回は生命保険の中で一般的に加入する割合が高い死亡保険と医療保険を比較し、生命保険の必要性を検討します。
なお、生命保険の基礎知識については以下記事を参考にどうぞ。
目次
生命保険は大きく3つに分けられます。
以下が生命保険の種類と代表的な保険です。
代表的な保険 | |
---|---|
死亡保険 | 終身死亡保険 / 定期死亡保険 / 収入保障保険 |
医療保険 | 医療保険 / ガン保険 / 緩和型医療保険 |
貯蓄性の高い保険 | 学資保険 / 個人年金保険 / 養老保険 |
死亡保険と医療保険の大きな違いは、死亡保険が死亡に関する保障で、医療保険が入院/手術に関する保障という点です。以下に生命保険の死亡保険と医療保険の特徴を紹介し、それらを比較します。
死亡保険とは、万一のときに死亡保険金を受け取れる生命保険です。保険期間には保障が一生続く「終身」と、一定期間で保障が終わる「定期」があります。最近では毎月決まった金額を受け取れる収入保障保険に人気があります。
また、死亡保険には「特約」といわれるさまざまなオプションをつけることができます。
死亡保険の特徴 |
---|
万一の時に死亡保険金が受け取れる。 |
定期死亡保険は一定期間死亡保障があり、保険料が割安。 |
終身死亡保険は一生保障が続くが、保険料が高い。 |
収入保障保険は保険金を毎月受け取れ、保険料が安い。 |
医療特約やガン特約などさまざまな特約をつけることができる。 |
医療保険とは、病気やケガで入院/手術をした時に保険金を受け取れる生命保険です。保険期間も定期と終身があり、定期医療保険は保険料が安く、終身医療保険は保険料が割高に設定されています。
医療保険には「特約」といわれるさまざまなオプションをつけることができます。特約には、通院特約や先進医療特約、女性疾病特約、ガン特約などがあります。
医療保険の特徴 |
---|
病気やケガで入院/手術の際に保険金を受け取れる。 |
定期医療保険は一定期間保障が続き、保険料が安い。 |
終身医療保険は一生保障が続くが保険料が割高。 |
通院特約や、先進医療特約、女性疾病特約、ガン特約などの特約をつけて保障を上乗せできる。 |
死亡保険と医療保険の大きな違いは、保障内容です。死亡保険は死亡したときに保険金が支払われ、医療保険は病気やケガで入院/手術をした際に保険金が支払われます。また、受取人も異なっており、死亡保険の受取人は加入者の家族、医療保険の受取人は加入者本人です。
それぞれ特約をつけて、死亡保険に医療特約、医療保険に死亡特約を上乗せし、死亡保障と医療保障をセットで用意できます。
死亡保険 | 医療保険 | |
---|---|---|
保障内容 | 万一の時に死亡保険金を受け取れる | 病気やケガで入院/手術のとき保険金を受け取れる |
保険金受取人 | 加入者の家族 | 加入者本人 |
特約 | ◯ | ◯ |
保険期間 | 終身/定期 | 終身/定期 |
生命保険が必要なのは、将来必要な資金を用意できない方です。今、将来必要な資金を用意できている方は生命保険に加入する必要はありません。
生命保険は万一のときにまとまった資金を用意するために入り、死亡保障や医療保障などの保障を用意するのが主な目的です。万一の保障が必要ない方は生命保険に加入する必要はありません。
生命保険に入るべきケースは3パターンあります。
将来必要な資金が準備できない方は、生命保険が必要です。生命保険は少ないお金で大きな保障を用意できる制度です。将来必要な資金の準備ができない方は、必要最低限の死亡保障と医療保険に加入してください。
保険は高いというイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、月々の保険料は数千円で済む場合もあります。まずはご自身にいくらの保障が必要なのか考えることから始めてください。
子どもがいる方は、子どもが独立するまでの期間、生命保険が必要なが多いです。子どもの小学校から大学までの教育は平均1,283万円です(すべて公立、大学は下宿の場合)。1000万円以上の資金を子どもが小さいうちに用意できる家庭は限られています。
将来必要な資金が用意できたとしても、それらを緊急資金で使うことも考慮し、一部だけでも生命保険で用意しておくのが現実的です。
将来が不安な方は生命保険に入るべきです。「生命保険はお守り」と表現されることもありますが、生命保険に入っていると非常に安心できます。万一のことは起きないかもしれませんが、起きてしまったときに今の生活を維持するために安心を買っていると考えてください。
生命保険は必要最低限の保障を用意すれば十分ですが、この場合はご自身が安心できる金額の生命保険に加入されてください。
生命保険に入る必要がないケースは3パターンあります。
将来必要な資金が準備できている方は生命保険に入る必要はありません。生命保険は万一のときに今の生活を維持するために入るので、万一の場合に今の生活を維持できる環境にある方は生命保険は必要ないといえるでしょう。
資金があるのに生命保険に入ると、保険料が無駄になってしまう場合が多いです。将来必要な資金が用意できている場合にどうしても加入したい方は、ご自身に必要な保障を選びましょう。
万一のときに困らない方は生命保険に加入する必要はありません。お勤めの会社の福利厚生に手厚い保障がある場合や、親族に頼れる場合などは万一のときでも困りません。ですが、お勤めの会社が倒産したり転職したりした場合や、親族の経済状況が変わることも考えられます。
今困らなくても将来的にそういったリスクが考えられる場合は、生命保険への加入を検討しましょう。
生命保険が嫌いな方は、生命保険に入る必要はありません。毎月高い保険料を支払うことが嫌いだったり、もらえるかわからない保険にお金を払うのが嫌だったり、生命保険が嫌いな理由はたくさんあります。
マイナスのイメージを持ったまま生命保険に加入するのは精神的に良くないので、将来必要な資金の確保は生命保険以外の方法で行うほうがいいです。ただし、生命保険は万一のときに今の生活を維持するためのベストな方法です。
一度生命保険が嫌いな理由と生命保険のメリットを比較検討してから、入らないという選択するのがよいでしょう。
生命保険に対する考え方は以下の記事でも説明しておりますので、よろしければご覧下さい。
生命保険の死亡保険と医療保険はどちらも個別に入ると効率がいいです。その理由は2つあります。
生命保険の医療保険と死亡保険を単体で加入することにはメリットがあります。保険の基礎となる部分を主契約といいますが、主契約である死亡保険に医療特約をつけた場合や、主契約である医療保険に死亡特約をつけた場合は、主契約を解約すると特約もなくなります。
生命保険は10年以上の長期契約が前提ですので、その間に経済状況が変わり、保険料を支払えなくなるかもしれません。医療保険と死亡保険を単体で用意していれば、どちらか一方を残すことができます。
生命保険は各生命保険会社で特色のある死亡保険や医療保険が販売されています。医療保険と死亡保険を個別で用意すると、もっともよい条件で保障を用意できます。
そのために生命保険は、一つの生命保険会社で死亡保険と医療保険を用意するのではなく、ご自身に合った保障を用意できる生命保険会社を選択する必要があります。別会社の生命保険を組み合わせることでより厚い保障を用意できます。
生命保険が必要な方は、死亡保険と医療保険は個別に加入する必要がありました。個別に加入することでより厚い保障が用意でき、将来のリスクに備えることができます。
大切なことはとりあえず生命保険に加入するのではなく、将来必要な資金を十分検討し、その資金を用意する手段の一つとして生命保険を活用することです。
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