- 節約を上手く行うには、節約をする項目を全て洗い出すことと、目標を定めることが重要。
- Fintechの進展により、お金やポイントが得られて直接貯金につながる手段が拡大中。
- 食費を抑えるには、外食をせずなるべく自分で食事を作ることがポイント。
- その他にも、生活コストを引き下げる方法は数多く存在する。
公開日:2020年1月4日
「毎月毎月、カツカツの生活をしていて余裕がない。貯金も全くない。こんな生活をなんとか変えたい」などと考えている方、いらっしゃらないでしょうか?収入はこれ以上上げられないとすると、その生活を変えるには節約をするしかありません。
でも、「何か大変そう。続けられる自信もない」などと悩んでしまいますよね。実は、しっかりと意識を持って、ちょっとしたことを工夫すれば、1年後には驚くほど成果のあがるものなんです!
そこで、この記事では節約に対する心構えと具体的な方法について解説していきます。
なお、貯金の平均額が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
でも、現在何もしていない状態であれば、ちょっと何から始めていいやら、よくわかりませんよね。かといって、「とにかくやろう」と闇雲に自己流で節約を開始してしまっても、非効率かつやり方に無理があったりして、続かないことが多いものです。
そこで、ここでは上手に生活コストを抑えていくための心がけややり方について、説明していきます。
まず第一に行うべきことは、「節約をする項目を全て洗い出すことと、目標を定めること」です。こうすることによって、行動の方向や目安が定まり、自分が今何のために何をしてるのかを意識して、正しい方向に進んでいるかをチェックできます。
行動の項目は、これから述べていく方法や自分で考えたアイデア、または自分で調べた方法などから「これならできそう。ぜひやってみたい」というものをピックアップします。できれば、その時になぜ自分がその項目を選んだのか、理由を記しておいた方がよいでしょう。
また、節約をして浮いたお金をどうするのかについて、決めておきましょう。「貯金」や「投資」になるとは思いますが、具体的にどこへ貯金する、何に投資するのかまで決めておいた方がいいでしょう。
ここで「普通に使ってしまう」では節約する意味がありません。節約にあなたなりの価値をつけていくのです。これは非常に大事なことですので、必ず行ってください。
次に、自分で決めた項目につき、実行していきます。ここで気づいていただきたいのは、これは日々行うこととして習慣にするのであって、決して「計画」ではないということです。
もしこれを計画にしてしまい、月別や日別の行動として決めてしまうと、絶対にさぼってしまい、それが苦になって挫折、ということになります。
そうではなく、この項目は「いつもやること」として歯磨きのように習慣化することをおすすめします。なので、1日や2日、できなくても気にしないようにしましょう。
ただ、実行した後ログとして残しておくことは、もし面倒でなければした方がいいでしょう。成果を正確に測ることができるからです。
また、やってみたが辛い、または効果を感じない方法については、場合に応じて見直しをしていきましょう。そのようなストレスを感じることはやらない方がいいです。
それから、1年なり半年がたったら、節約の効果を評価しましょう。ただし、あまり厳密に効果を計算しようとはしない方がいいでしょう。「残ったお金=成果」のようにざっくりと考えましょう。
また、「思ったよりもお金が残らなかった」時には、次の行動や目標について、見直しましょう。
そうはいっても、「毎日節約の日々で、苦しい」という気分になってしまう時もあります。そんな時には、月に1日程度、自分に贅沢を許してあげましょう。
また、どうしてもお金が使いたい時には、目標を「自分へのご褒美」にして、節約で浮いた分を旅行や娯楽に充てることにしてもかまいません。ただし、なんとなくダラダラ使うのではなく、これを「自己投資」だと考えてメリハリをもって使いましょう。
こんなふうに講釈を垂れていますが、実は私は会社に就職後、毎日遅くまで残業で食事はコンビニで大量に弁当・おやつ・炭酸飲料を買い込み摂取し、またはお酒を浴びるように飲み、休日になると繁華街へ出かけて浪費を重ねていました。生活費を抑えるなどということは頭の片隅にもなかったです。
ただ、社員寮を出て一人暮らしを始めてから、「もっとちゃんと生活したいな。お金も貯めたいし」と思い始めていたころ、図書館で節約術の本をなんとなく手に取り、驚かされました。いままで考えもしなかったアイディアが満載で、著者の方は節約してマンションの一室を購入していたんです。
それからは節約本を読みまくり、少しずつ自分でも実行し始めました。ということで、この後説明する方法は、全て実際に自分で実行しているものです。
そして、そうした本の著者の中には、自分のやっていないことを「やめてください」とスパッと切ってしまう人がいて、内容に反感を覚えることもありました。あなたがそうならないよう、そのあたりのことについても述べていきます。
具体的には、下記となります。
「節約」というと、普通は出ていくお金を少なくする、いうイメージを持ちますよね?ですが、ここでは工夫をすることによって、お金やポイントが得られて直接貯蓄につながる行動について説明します。
特にこの分野は、Fintechの進展によって、日々その手段が拡大中です。これまで考えられなかったようなことも、今後起こりえます。さっそく見ていきましょう。
就職した時に会社に作らされた都市銀行の口座しか持っていない方、いらっしゃいませんか?
その銀行のATMでお金を引き出す場合には手数料が不要な場合もありますが、コンビニATMで引き出す時にはたいてい手数料がかかるものです。でも、これってまったく価値のない、無駄な出費ですよね。
ただし、一部の銀行、特にネット銀行には、引き出し手数料がほぼ不要(預入残高等条件はありますが)の場合があります。このような銀行に口座を作り、給与振り込み口座などもこちらにしてしまい、都市銀行の口座は予備に使うようにしましょう。
ここまでなら手数料の節約だけですが、実はネット銀行は、利息が都市銀行より高い場合が多いです。なので、口座を作るだけで、利息分の金額を得ることができるわけです。
最近はスーパーのレジなどでも、クレジットカードの使える店が増えています。使える店では、現金払いはせず、なるべくクレジットカードで支払うようにしましょう。カードで支払うことによって、ポイントを貯めることができます。
ただし、クレジットカードは基本後払いでお金を使ったような気がせずつい使い過ぎてしまう場合もあります。それが気になる方は、デビットカードやチャージ型のクレジットカードを使うようにしましょう。
こちらは、今話題の○○ペイのようなサービスです。これを使うと、一般にはクレジットカードよりもポイント還元率が高いです。
また、競争も激しいので、お得なキャンペーンが頻繁に行われています。そして、いちいち現金のやり取りをしなくていいので、支払いの手間も省けます。
ただ、オートチャージの設定をするとつい使い過ぎてしまうので、手動でチャージをしてお金を使う痛みを感じるようにしましょう。
これまで述べた方法を実践すると、ポイントがどんどん貯まっていくことになります。これを、そのままにしておいても何の意味もありません。どんどん使っていきましょう。電子マネーに交換したり、お得なお買い物をしたり、最近では投資にポイントが使えたりします。
ただし、現金への交換はレートが悪いので、なるべくしないようにしましょう。
続いて、食費を低く抑える方法を紹介します。これも工夫をすることによって費用をかけないようにすることはできます。しかし、「食べ物の恨みは恐ろしい」ではありませんが、人により「これだけはゆずれない」というものもあります。
そこを節約本でバッサリ切られると、カチンと来ることも多いです。そのあたりは気を付けてご覧ください。
食事を外で取る、売っているものを買う、となると、どうしても高くついてしまいます。これは、食事の材料費に加え、調理のための人件費や販売費、利益などが上乗せされるためです。
ということで、食事を内製化する、つまり自分で作ることが食費を節約するコツです。具体的には以下の通りです。
みなさんはもうお気づきとは思いますが、外食は高くつきます。また、味付けが濃く、カロリーも高いものが多いので、健康にもよくありません。なるべく自炊に切り替えるようにしましょう。
家庭の主婦でない場合には自炊は難しいかもしれませんが、スーパーで小分けのお惣菜を1~2品だけ買って、ごはんとみそ汁は自分で作るだけでも安くなります。
都心の会社にお勤めの場合、ランチを500円以内に収めるのも大変です。できるだけ弁当を持って行くようにしましょう。作る時間がなければ、前日の残りや冷凍食品でもかまいません。
ペットボトルを自販機で買うのはコスパが悪いです。好きな飲み物を水筒に入れていけば、安く抑えられます。そして、飲み物にこだわりがなければ、水道水を飲むようにしましょう。
お酒は自分で作ったら犯罪になりますので、内製化はできません。お酒を飲まない人は節約本で「お酒はやめましょう」と一刀両断にしています。でも、お酒が好きな人は「お酒がなくて人生なにが楽しい」と反発しますよね。
ただ、お酒は酒税が高く、睡眠の質も低下するので、確かによくはありません。なるべく飲まないようにしておきましょう。そして、やむを得ない飲み会以外には出席しないようにすると、交際費もカットできます。
これまでに挙げてきたもの以外に、生活のコストを引き下げる方法は数多く存在しています。このうち、私が現在実践しているものをいくつか紹介しましょう。
もう不要になった本やCDは、思い切ってブックオフ等に売却してしまうと、少額ながらお金になります。それから、パソコンなども数年単位で買い替えていくと、ソフマップなどに売るとお金になります。
また、マニアに人気が出そうなものはオークションサイト、フリマアプリで販売すると、もっと多くのお金を手に入れることができます。
新入社員の時にわけもわからず職場にやってきた保険の外交員に勧められるまま保険に入ってしまった、という方もいるでしょう。独身一人暮らしが長く、結婚もしない予定でしたら解約したり保険を見直したりすればコストを下げられます。
ただし、自転車保険など加入が義務になっている保険には加入しておきましょう。
散髪やカットはしないわけにはいきませんが、なるべく安い所へ行きましょう。会社員の人は無理ですが、平日特定の時間に割安のところがあったりしますので、ネットなどで探してみましょう。
衣類で、普段着でお金がかかるのが冬の防寒着ですね。コートやブルゾンなど、何万円もするものもあります。特にこだわりがなければ、普段着の防寒着は今話題の「ワークマン」で揃えてしまいましょう。
大変に安く、かつ機能も元作業着だけあって抜群です。ただ、現在大人気ですので品切れが多いです。セールや新規開店の時を狙いましょう。
節約の方法に関して解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
生活のコストを抑えるには、ただ我慢を重ねるだけではダメで、正しい心がけとやり方に沿って行う必要があります。また、新しい技術の進展により、お金やポイントを得る手段が拡大しています。
さらに、食事はなるべく材料から自分で作ることによって、食費を抑えることができます。これまで挙げてきた12個の方法を全て実行すれば、「年平均2.5万円(1つの方法あたり)×12(方法の数)=30万円」くらいは楽に浮かせることができるでしょう。
あなたも、自分なりの方法で節約にトライしてみましょう!
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