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年収700万円の独身の生活水準とは?手取り・生活費・貯金の実態をFPが解説!

年収700万円の独身の生活水準とは?手取り・生活費・貯金の実態をFPが解説!

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婚活FP山本

婚活FP山本

CFP®、一級FP技能士

山本FPオフィス代表。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年8月、山本FPオフィスを設立し、同代表就任。 現在は日本初の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しながら婚活中の方や結婚直後の方など、主に比較的若い方のご相談を承っています。また「農業FP」としても活動をはじめ、独立10年を機に「後輩育成」にも力を入れています。詳細は「婚活FP」でご検索を。

この記事のポイント

  • 年収700万円の手取り額は530~550万円。
  • 生活費平均は30万円、貯金事情は様々。
  • 年収700万円台の割合は男性6.4%、女性1.5%。

こんにちは、婚活FP山本です。年収700万円の方というのは一般的に高年収な部類に入り、仮に独身なら婚活でも人気が高い存在といえます。しかし、実際の年収700万円の経済水準がどの程度なのかについては、いまいちピンとこない方も多いのが実情です。

ぜひ年収700万円の現実を知り、自分の人生に役立てていきましょう。今回は、年収700万円の手取りや生活費・貯金などの実態をお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。

 

年収700万円の手取り金額は530~550万円

年収700万円の手取り金額は530~550万円

まずは、年収700万円の手取り額についてお伝えします。結論から言えば、年収700万円の手取り額は530~550万円程度です。仮に年2回、1回あたり1.5ヶ月分のボーナスがあるとすれば、手取り月収は35~37万円程度になります。

なお、年収500万円の手取り額は約380~400万円で、ボーナスを同様に考えれば手取り額は月25~27万円です。年収ベースで言えば200万円も上になりますが、月収で考えれば10万円程度しか違いがありません。

「月10万円違えば全然違う」と感じる方も多いですが、考えようによっては簡単に使えてしまう金額でもあります。ひとまず、年収700万円の手取り額について相場観を知っておきましょう。

なお、もっと手取り年収を知りたい方は以下記事も参考にどうぞ。

 

手取り月収はおおむね平均35~37万円だが……

年収700万円の手取り月収はおおむね平均35~37万円ですが、必ずしもそうとは限りません。ボーナス割合が大きいこともありますし、年棒制という可能性もあります。また会社によっては、独身でも様々な名目で差し引かれるお金があることも多いです。

何より「当人の貯金意識」によって、実際の生活水準や金銭感覚は大きく違うのが一般的といえます。少なくとも、年収700万円でも様々な人がいるという点を忘れないようにしましょう。

 

貯金額は平均1570万円、生活費は月30万円?

貯金額は平均1570万円、生活費は月30万円?

今度は、年収700万円の貯金額と生活費についてお伝えします。知るぽると(金融広報中央委員会)の令和元年「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)」によると、年収500~750万円の方の貯金割合は以下の通りです。

  • 15.7%:貯金ゼロ
  • 10.7%:100万円未満
  • 16.3%:100~500万円未満
  • 18.2%:500~1000万円未満
  • 15.2%:1000~2000万円未満
  • 9.6%:2000~3000万円未満
  • 12.7%:3000万円以上
  • 平均額:1570万円
  • 中央値:600万円

1000万円以上の貯金がある人が37.5%、およそ3人に1人いる一方で42.7%、つまり同じくらいの割合の人が500万円も貯金がありません。なお、同じ調査によると24.7%、およそ4人に1人は500~750万円の年収があっても「貯金しなかった」という回答です。

また、この年収の方の平均貯金割合は17%となっていますから、月収36万円と考えれば月の貯金額は約6万円、ひいては平均生活費は約30万円となります。年収500万円の方の手取り額すら上回る水準です。ぜひ、年収700万円の生活費相場も知っておきましょう。

 

家賃を筆頭に誰もが平均水準とは限らない点に注意!

生活ギリギリ水準の年収の方なら、誰もが収入の大半を生活費に使い、中々貯金などできません。しかしなまじ年収に余裕のある方ほど、それを生活費に使うか貯金に回すかは様々です。また使うにしても、日常生活や趣味・異性関係など「何に使うか」は本当に人それぞれといえます。

特に家賃や物価は地域差もありますから、少なくとも誰もが平均水準とは限りません。少なくとも、先入観で考えるのだけは控えましょう。

 

年収700万円台の割合は男性6.4%、女性1.5%

年収700万円台の割合は男性6.4%、女性1.5%

今度は、年収700万円台の方の割合についてお伝えします。国税庁の平成30年「民間給与実態統計調査」によると、年収700万円台の方の割合は男性で6.4%、女性で1.5%という結果です。何とも「狭き門」という印象を持ってしまう結果かもしれません。

なお、「700万円以上の方」という見方をすると、男性は21.3%、女性は3.8%という結果になります。女性は変わらず低い印象がありますが、男性はおよそ5人に1人が該当です。普通とは言えませんが、そこまで珍しい存在ではないと言えるかもしれません。

もっとも、逆に言えば5人中4人は年収700万円未満ですから、年収700万円は男性でも間違いなく勝ち組の部類といえます。こんな年収700万円の大局観も知っておきましょう。

なお、もっと年収の大局観が知りたい方は以下記事も参考にどうぞ。

 

20代・30代・40代と上がるほど割合も増える?

すでに年功序列は崩壊したと言われますが、同調査によると男女ともに「勤続年数が上がるほど年収も高くなる」という結果が出ています。また同調査によると、勤続25年を超えた男性の平均年収が750万円という結果です。

高い年収を得る実力を身に付けるには、やはり相応の時間が必要なのが普通といえます。20代・30代・40代と上がるほど年収700万円の方の割合も増えるでしょうから、諦めず年収アップに励みましょう。

 

年収が高いほど結婚率が高い?

年収が高いほど結婚率が高い?

今度は、年収700万円の方の結婚事情についてお伝えします。労働政策研究・研修機構の2014年「若者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状」によると、年収700万円の男性が結婚している割合は、以下の通りです。

  • 20代後半:54.9%
  • 30代前半:74.5%
  • 30代後半:78.0%

20代後半で約半数の方が結婚し、30代後半頃には8割程度の方が結婚しています。年齢が高くなるほど独身が減るとも言えますから、年収の高い男性と結婚したい女性は婚活を急ぐべきかもしれません。

ちなみに同調査によると、基本的に年収が高い男性のほうが結婚している割合は高い一方、一番割合の高い「年収800~900万円未満」の男性でも、一割程度の方は結婚していません。男性の結婚しない・できない事情も理解しておくことをおすすめします。

なお、結婚しない方の事情が気になる方は以下記事も参考にどうぞ。

 

年収が高いほど離婚しにくいものの……

年収が高い男性ほど結婚しやすい一方、様々なアンケート結果によると年収が高い男性ほど離婚しにくいという結果もあります。しかしその理由を掘り下げると、「お金のため」という理由の女性が多く、少なくとも年収が高い男性と結婚しても幸せになれるかどうかは未知数です。

もっとも、年収が低い男性ほど結婚しにくく離婚しやすいので、年収も確かな判断材料の一つといえます。これから婚活をする方は、相手にいくらの年収を求めるか考えておきましょう。

 

 

年収は簡単に変わるが金銭感覚は中々変わらない!

年収は簡単に変わるが金銭感覚は中々変わらない!

最後に、年収700万円の方へ大切な補足情報をお伝えします。まず大切なのは、やはり「年収は簡単に変わる」という点です。特に上げるのは大変ですが、下がる時は簡単に下がります。今どき大手企業の正社員でも、いつリストラされるか分からない時代です。

また、「金銭感覚は中々変わらない」という点も大切といえます。例えば定年やリストラで年収が下がったとしても、長年の生活習慣からくる生活水準は簡単には落とせません。年収が高いほど生活水準も高い傾向にありますから、より一層の注意が必要です。

そして、年収700万円の方との結婚を望む方は、そういう事情も共有することになる点への理解が必要といえます。そのうえで、豊かな生活を楽しんでいきましょう。

 

「年収が下がった時」を想定しよう

年収700万円の当人も年収700万円の方との結婚を望む方も、「年収が下がった時」を考えておくことをおすすめします。年収が下がっても十分に生活できるのか、年収が下がっても結婚生活を続けたいと思えるのか……。年収ゼロは極端でも、年収300万円になったらどうしますか?

定年やリストラで再就職を果たしたものの、年収が300万円程度になるのは「普通にある事」です。最低限、本当にそうなる可能性も踏まえて日頃は貯金に励んでおきましょう。

 

年収700万円の独身者は人生を選べる!

愛情を除けば、最近の結婚は「生きる手段」とも考えられます。特に年収の低い方なら尚更です。しかし年収700万円で独身の方なら、結婚するかしないかも含めて人生をどう生きるか、自由に選べます。

年収700万円の方は自由を謳歌する一方、それ以下の方は年収700万円を目指してみましょう。

 

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