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ウェルスナビ for SBI証券の特徴とは?直接との違い&始め方をプロが解説

ウェルスナビ for SBI証券の特徴とは?ウェルスナビとの違い&始め方をプロが解説

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山下 耕太郎

山下 耕太郎

証券外務員1種

一橋大学経済学部卒業。証券会社でマーケットアナリスト・デリバティブディーラーを経て個人投資家に転身。投資歴は20年以上。現在は、日経225先物を中心に、現物株、FX、CFDなど幅広い商品に投資しています。証券会社勤務と実際の投資経験を活かし、初心者の方にもわかりやすい記事作成を心がけています。

WealthNavi(ウェルスナビ) for SBI証券とは、預かり資産・運用者数がロボアドバイザートップのウェルスナビの提携サービスです。

運用方法は通常のウェルスナビと同じですが、サービス内容が異なっている部分があります。今回は、WealthNavi(ウェルスナビ) for SBI証券の特徴や通常のウェルスナビとの違い、始め方について解説します。

WealthNavi(ウェルスナビ)やSBI証券については、以下記事を参考にどうぞ。

 

 

ウェルスナビ for SBI証券とは

ウェルスナビ for SBI証券とは

ウェルスナビ for SBI証券とは、ウェルスナビ株式会社が提供するロボアドバイザー「WealthNavi」をSBI証券の顧客向けにカスタマイズした次世代の資産運用サービスです。

2017年1月からサービスを開始し、2年間で残高が400億円を突破しました。ウェルスナビは、SBI証券以外にも提携している企業が複数あります。

  • ウェルスナビ for 住信SBIネット銀行
  • ウェルスナビ for ANA
  • ウェルスナビ for ソニー銀行
  • ウェルスナビ for イオン銀行
  • ウェルスナビ for 横浜銀行
  • ウェルスナビ for JAL

どこで始めても、運用方法や手数料は同じです。ただし、サービス内容に違いがあります。また、提携企業によってはキャンペーンを行っている場合があります。それでは、ウェルスナビ for SBI証券の特徴について見ていきましょう。

 

ウェルスナビ for SBI証券ならではの違い・特徴

ウェルスナビ for SBI証券の特徴

サービス概要

  • 最低投資金額:10万円
  • 手数料:年率1%(3000万円を超える部分は年率0.5%)
  • GAIAの対面サービスが使える
  • マメタスには対応していない
  • 長期割が使えない

ウェルスナビ for SBI証券は、投資家に代わって資産を管理・運用するサービス。あらかじめ設定した投資方針と入金した金額に基づき、 最適なポートフォリオを自動で設定します。

そして、ウェルスナビ for SBI証券がポートフォリオ(資産配分)構築から投資商品の購入、実際の運用まですべて自動で行います。

さらに顧客一人ひとりの最適な資産運用を実現するため、投資運用会社であるウェルスナビがポートフォリオ状況を毎日チェック。必要に応じてリバランス(資産の再配分)などのメンテナンスを行います。

ウェルスナビ for SBI証券 概要図

 

ウェルスナビ公式サイトとの違い

GAIAコンサルティングサービスの対面サービスが使える

ウェルスナビ for SBI証券独自のサービスとして、GAIAコンサルティングサービスがあります。

GAIAコンサルティングサービスとは、独立系のファイナンシャルプランナー会社である「ガイア」が、ウェルスナビ for SBI証券のセミナーにおいて提供する対面コンサルティングです。

対面で相談する機会が欲しい人には嬉しいサービスで、ウェルスナビ for SBI証券のメリットです。

 

ウェルスナビ for SBI証券はマメタスに対応していない

ウェルスナビ for SBI証券 マメタス

マメタスとは、ウェルスナビが提供するおつり投資サービス。 クレジットカードや電子マネーでの買い物のおつりが、ウェルスナビのロボアドバイザーによって運用されます。

買い物のおつりで投資できるので、まとまった資金がなくても資産運用を続けられるのです。ただし、ウェルスナビ for SBI証券ではマメタスに対応していません。マメタスを利用したい場合は、通常のウェルスナビを選ぶ必要があります。

ウェルスナビ公式HP

 

ウェルスナビ for SBI証券は長期割に対応していない

長期割は、資産運用を長く続けるためのサービス。ウェルスナビを続けた期間と運用期間に応じて、最大0.90%(年率)まで手数料が割り引きされます。

ウェルスナビ for SBI証券 長期割

長期割は時間かかりますが、ウェルスナビを続けている投資家にとっておトクなサービスです。しかし、ウェルスナビ for SBI証券では、長期割に対応していません。長期割を利用するためには、直接ウェルスナビに申し込まなければなりません。これもデメリットの一つです。

ただし、ウェルスナビ for SBI証券はDeTAX(自動税金最適化)には対応しています。DeTAXとは、リバランス時の売却による利益や分配金と、運用の損失を合わせて税金を安くする機能です。

柴山CEOはウェルスナビ for SBI証券とのインタビューで、DeTAXの機能により年間0.4~0.6%程度の負担減になると述べています。

 

 

ウェルスナビ for SBI証券のメリット

ウェルスナビ for SBI証券のメリット

【ウェルスナビ for SBI証券のメリット①】資産運用をすべて任せられる

ノーベル賞受賞者が提唱した理論に基づいた資産運用のプロセスを、テクノロジーの力ですべて自動化。

世界の富裕層や機関投資家など、限られた層だけが利用してきた資産運用アルゴリズムや最先端の機能を、高度な知識や手間なしにスマホで手軽に始められます。

原則平日の20時までに入金すると、その日の夜にETFが自動で購入されます。日本または米国が祝日の場合は、翌営業日の夜にETFが購入されます。

 

【ウェルスナビ for SBI証券のメリット②】中長期での効果的・効率的な資産運用をサポート(最適ポートフォリオの作成)

簡単な質問に答えるだけで、ロボアドバイザーが最適なポートフォリオを作成。相場環境に一喜一憂することなく、適切な資産配分を維持し、合理的な投資行動を実現します。

最適ポートフォリオの作成

効率的なポートフォリオとは、「リスクが同じなら期待リターンはもっとも高いものがいい」ということです。1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコビッツが「現代ポートフォリオ理論」で提唱した理論になります。

個人投資家が、自分で資産を選んで効率的なポートフォリオを組むのは困難です。しかも、市場の状況は時間の経過とともに変化するため、ある時点で最適だったポートフォリオがその後も最適とは限りません。状況に応じてリバランス(資産の入れ替え)を行う必要があるのです。

ロボアドバイザーなら、効率的なポートフォリオの組み合わせからリバランスまで、すべて自動で行ってくれます。中長期での資産運用を自動でサポートしてくれるのです。

 

【ウェルスナビ for SBI証券のメリット③】特集やセミナーが充実

ウェルスナビ for SBI証券 特集やセミナー

ウェルスナビ for SBI証券では、特集コンテンツと動画でわかりやすく解説する動画セミナー、対談コンテンツなどを見ることができます。さらに、WealthNavi会場セミナーの開催情報も確認できます。

WealthNavi for SBI証券とは?(2017/3/6撮影)

  • WealthNavi for SBI証券の特徴
  • 長期投資のメリットなど

 

ウェルスナビ for SBI証券のメリットまとめ

  • 資産運用をすべて任せられる
  • 中長期での効果的・効率的な資産運用をサポート(最適ポートフォリオの作成)
  • 特集やセミナーが充実

 

ウェルスナビ for SBI証券のポートフォリオの投資対象や手数料

ウェルスナビ for SBI証券のポートフォリオの投資対象や手数料

ウェルスナビの投資対象は、海外のETFです。ETFとは、証券取引所に上場している投資信託。ウェルスナビでは、低コストで流動性が高いETFが選ばれています。

資産クラス 銘柄 運用会社名(ブランド名) 信託報酬 運用開始
米国株 VTI Vanguard 0.05% 2001/5/24
日欧株 VEA Vanguard 0.09% 2007/7/20
新興国株 VWO Vanguard 0.15% 2005/3/4
米国債券 AGG BlackRock (iShares) 0.05% 2003/9/22
物価連動債 TIP BlackRock (iShares) 0.20% 2003/12/4
GLD State Street (SPDR) 0.40% 2004/11/18
不動産 IYR BlackRock (iShares) 0.44% 2000/6/12

手数料は、預かり資産の評価額に対して年率1%(3,000万円を超える部分は年率0.5%)で、最低投資金額は10万円です。これらは、通常のウェルスナビと同じです。

 

自動積立サービスが利用できる

自動積立とは、各金融機関の口座から、毎月一定金額を自動で引き落とし、積立投資を行うことです。追加の手数料はかからず、積立金額は1万円から指定できます。積立コースは以下の4つです。

 

①月1回定額

毎月6日・12日・20日・26日・末日の中から1回選んで一定の金額を積立投資します。

 

②月5回定額

毎月6日・12日・20日・26日・末日のすべての日で一定の金額を積立投資します。

 

③複数回定額

毎月6日・12日・20日・26日・末日の中から複数回一定の金額を積立投資します。

 

④カスタム

毎月6日・12日・20日・26日・末日から複数回積立投資。引き落とし日ごとに設定した金額を積み立てます。

 

ウェルスナビ for SBI証券の始め方

ウェルスナビ for SBI証券の始め方

ロボアドバイザー口座で資産運用を始めるには、「ウェルスナビ for SBI証券口座」の開設が必要です。ウェルスナビ for SBI証券口座は最短当日で口座開設が完了し、すぐに取引が可能。口座開設料や口座管理料は無料です。

 

ロボアドバイザー口座への切り替え

SBI証券総合口座を持っていない場合

SBI証券総合口座の開設が必要です。次のリンクより口座開設が可能です。

SBI証券口座開設はこちら

 

SBI証券総合口座を持っている場合

1.SBI証券総合口座にログインした状態で、ロボアドバイザー(ウェルスナビ for SBI証券)口座開設ボタンを押します。

2.「ウェルスナビ for SBI証券」口座開設に関する承認事項画面で次の事項を確認。

  • 個人情報の第三者提供の同意
  • ウェルスナビ株式会社における個人情報の利用目的等

確認後に「同意する」ボタンを押します。

3.ウェルスナビ for SBIの口座開設画面で本人確認書類をアップすれば口座開設終了です。

 

ウェルスナビ for SBI証券の特徴・違いに関するまとめ

今回は、ウェルスナビ for SBI証券と公式のウェルスナビとの違いやはじめ方について解説しました。

◎ウェルスナビ for SBI証券と公式のウェルスナビの同じ点

  • 手数料が年率1%(3000万円を超える部分は年率0.5%)
  • 最低投資金額 10万円
  • 自動積立やDeTAX機能が使える

◎ウェルスナビ for SBI証券と公式のウェルスナビの違う点

  • GAIAの対面サービスが利用可能
  • マメタスや長期割には対応していない

運用方針や投資対象は公式のウェルスナビと同じですが、サービス内容が異なる点もあるので注意しましょう。ただ、SBI証券に総合口座を持っていれば、当日にでもロボアドバイザーサービスを始められます。

SBI証券で株や投資信託を取引している方は、投資の幅を広げるためにもウェルスナビ for SBI証券の口座を開設するところから始めてみてはいかがでしょうか。

ウェルスナビ for SBI証券

 

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