マネタス

100万円貯金するコツとは?無理なく節約できるおすすめの方法をFPが解説!

100万円貯金するコツとは?無理なく節約できるおすすめの方法をFPが解説!

カテゴリー:

著者名

大野 翠

大野 翠

芙蓉宅建FPオフィス代表、宅地建物取引士、2級FP技能士(きんざいFPセンター正会員)

芙蓉宅建FPオフィス代表。金融業界歴10年目(2020年現在)。お金と不動産の専門家。生命保険、損害保険、各種金融商品の販売を一切行わない「完全独立系FP」として、プロの立場から公平かつ根拠のしっかりしたコンサルティングを行っています。一般消費者の金融に関する苦手意識を払拭すべく、ライフワークとして「超・初心者向けマネー勉強会」を毎月テーマを変えて開催しています。

この記事のポイント

  • 毎月約8400円ずつ貯金すれば10年で100万円貯金ができる。
  • ボーナス時期に少しでも上乗せ貯金すると良い。
  • 元本の保証性の高い金融商品も取り入れよう。
  • 節約も貯金もストレスを減らして継続しよう。

貯金を苦手に感じている方や、まとまった額の貯金をしたことがない方は、思い切って是非100万円貯金にチャレンジしてみませんか?100万円というと、かなり大きな額ですが、決して無理な目標ではありません。貯金とは、まさに「千里の道も一歩より」です。コツコツと積み立てていくことと並行して、少しテクニックも加えながら最短距離で100万円貯金を達成しましょう。

今回は、その100万円貯金を達成するためのコツと、無理なく節約できるおすすめの方法を紹介していきます。

貯金や節約が苦手な方は、まず以下の記事からご一読いただくことをオススメします。

 

 

100万円貯める3つのコツ

100万円貯める3つのコツ

100万円貯めよう!と目標を決めても、何から手を付けるべきか解らないと思います。むやみやらたに貯金をスタートしても、逆に効率が悪く途中で投げ出してしまう場合も少なくありません。ここからは、100万円貯めるために今から簡単にできるコツを3つご紹介します。

  1. いつまでに貯めるか期間を決める
  2. 逆算して毎月の貯蓄額を割り出す
  3. 貯金の手段を複数取り入れる

 

1. いつまでに貯めるか期間を決める

100万円を貯める、といっても、いつまでの間に達成するか決めることは重要ポイントです。10年かけて100万円た貯めるのか、2年で100万円貯めるのか…などなど、貯金の大原則として「目標達成までの期間を決める」ことは非常に大切です。

 

2. 逆算して毎年・毎月の貯蓄額を割り出す

コツ1でいつまでに100万円貯めるか決めた後は、その期間から逆算して毎月必要な貯蓄額を割り出します。

参考までに2年から10年までの貯蓄額をまとめておきます。ボーナス時の上乗せ貯金額は含んでいませんので、毎月コツコツ貯める場合の目安にされてみてください。

100万円貯めるまでの年数 毎年の貯蓄額 毎月の貯蓄額
2年 50万円 約41,667円
3年 約34万円 約28,333円
4年 25万円 約20,834円
5年 20万円 約16,667円
6年 約16.7万円 約13,917円
7年 約14.3万円 約11,917円
8年 12.5万円 約10,417円
9年 約11.2万円 約9,300円
10年 10万円 約8,400円

※おおよその数字になっているものは四捨五入しています。

 

3. 貯金の手段を複数取り入れる

コツ2のように逆算して、目標の期間内に100万円貯めには毎月いくら貯金しなければならないかを割り出しますが、どうしてもコツ2の表のようにコツコツ貯める期間が足りないという方もいらっしゃるかもしれません。(例えば、毎月2万円程度の貯金なら可能だが、3年で100万円貯めたいので資金や期間が足りない、等)

そのような時には「少しでも増やしながら貯める」ことを意識しなければいけません。コツコツと毎月定額の現金積立だけでは、決めた期間内に到底目標額に届かない場合などは積極的に複数の貯金手段を取り入れるべきです。

この際の注意点は「あくまでも貯金目的であり、資産運用が目的ではない」ということです。簡単に言うと「元本保証のしっかりした金融商品を選ぶ」ということです。元本の保証性の高い資産運用商品は以下の通りです。

  • 個人向け国債
  • 銀行定期預金
  • 財形貯蓄

上記3つは、元本の保証性の高い資産運用商品ですが、金利は他の資産運用商品よりもかなり低いものとなっています。しかし、100万円貯めるということが第一目標ですので、ここは「元本の保証」を最優先して「少しでも増やす」という守りのスタンスで行く方が賢明です。

投資や株は元本保証がないので、貯金をするための手段としては少し不安定です。「元本保証」という安心感をもって、目標の時期までにきっちり100万円を貯めることを優先していきましょう。

 

個人向け国債についてはコチラ

個人向け国債は、資産運用の初心者でも積極的に取り入れるべき資産運用商品です。手軽に購入でき、購入後の煩雑な手続きは一切不要ですし、何よりも個人向け国債の最大のメリットは元本保証です。現金貯金の延長として取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

他の資産運用商品についてはコチラ

元本の保証性の高い資産運用商品について、ご自身の目的達成のためにより望ましい金融商品を取り入れてみるのも一つの方法です。こちらの記事にて個人向け国債以外の資産運用についても詳しく説明してあります。どうぞご参考まで。

 

年間・月間の収支を把握して対策を打つ

年間・月間の収支を把握して対策を打つ

これまでに紹介した方法は「毎月コツコツ貯める」ことを前提としていましたが、できれば「毎月コツコツ+ボーナスで上乗せ貯金」という方法をオススメします。おおまかな流れでも良いので、貯金を始める際に年間収支を把握することで、ボーナスの使い道に余裕があれば、是非ボーナスの一部を少しでも貯金に回しましょう。もちろん月間収支を把握して微調整していくことも重要です。

そうすることで目標までの期間を随分短縮できることになります。月間の貯金額プラス、ボーナスで年に1回~2回一定の金額を貯金に回すことが出来れば、100万円までの道のりもショートカットでゴールすることができます。

 

 

おすすめの節約方法

おすすめの節約方法

ここまでで、貯金の目標を明確にすることや資産運用を取り入れることについて紹介してきましたが、並行して「節約する」ということも重要です。貯金も節約もいきなり無理しては長続きしませんので、ここからは気軽にチャレンジできる節約をいくつか紹介していきます。

 

無理なく節約するコツとは?

貯金を成功させるには、自ずと節約も同時進行する必要が出てきます。ただ、節約というと「貧乏くさい」「楽しくない」というイメージが大きく、ましてや貯金も節約もなるべくなら他人様に知られることなく秘かに行いたい方が多いようです。簡単にスタートできる節約方法としていくつか挙げますので是非お試しください。

  • 財布を小さくし毎日財布の整理をする。レシートを溜めない。
  • コンビニに行かないと決める。
  • 飲み物はマイボトルで持参する。
  • 家計簿アプリを利用し、収支を把握することで無駄遣いを抑制する。

それぞれのライフスタイルによって家計の中で大きなウエイトを占めている出費項目の違いもありますが、上記3つはどなたにでも当てはまる簡単な節約方法です。

無理なく節約するコツのひとつとして「自分に嬉しいご褒美を与える」ことは有効です。例えばマイボトルを3日続けて持ち歩くことが出来たら、4日目には好きなドリンクを一杯飲む、など一定の期間継続できたら小休止をいれると良いでしょう。絶対にストレスを溜めず、貯金も節約も継続が命です。

 

家計節約のポイント

家計節約のポイントについては、こちらの記事をご参照ください。

 

ひとり暮らしの貯金・節約

一人暮らしの方の貯金や節約については、こちらの記事で詳細にまとめてあります。是非ご参考になさってください。

 

達成感を持つと次に繋がる

筆者はファイナンシャルプランナーという仕事柄、毎月多くの方と関わりコンサルティングを実施していますが、これまでに貯金がなかなかうまくいかなかった方に、貯金をしようと思ったきっかけを質問してみると「ただ何となく貯金をしていた」「大人だからお金くらい貯めないといけないと思って、なんとなく」という回答が多いことに驚きます。「ただなんとなく」というのは、実は非常に大きく立ちはだかる「壁」です。

この「なんとなくの壁」を打ち破り、期間を決めて目標を定めて貯金を始めれば、きっと貯金が楽しくなります。なんとなくでも自然とお金が貯まる方は、きっと普段から節約を心がけナチュラルに貯金体質が身についている方か、もしくは年収が高く日常生活で多少贅沢をしても毎月お金が余ってしまう人かもしれません。いずれにしても、このような方は非常に稀であり、多くの人が「貯金するぞ!」と決めて意識付けなければ成功できません。

一度貯金を達成すると、その満足感・達成感は次の貯金への原動力となり、貯金達成を繰り返すことで間違いなく「貯金体質」を身に付けることが可能です。

 

100万円貯金と節約方法のまとめ

いかがでしたか。100万円貯金、と聞くと「到底自分には無理だ」と思っていた方も、そう遠くない将来に目標達成できそうな気持になったのではないでしょうか。節約も貯金も、一日だけの意志では達成できません。適度に休憩やご褒美を挟みながら、長期的かつ計画的にチャレンジしてみましょう。

節約に関する以下記事もおすすめ☆