- 食費の節約方法は、スーパーごとの個性を見極めるなどさまざまな方法があります。
- 食費節約を継続させるには、家族で節約会議を行うなどのポイントがあります。
- 食費節約は無理しすぎないなどの注意点があります。
公開日:
家計の支出を抑えるには食費の節約が効果的です。食費は買い物方法を工夫するだけで節約ができるため、即効性の高い方法といえます。この記事では数ある食費の節約アイデアの中から、厳選した10の方法を紹介します。ぜひ今日から実践しましょう。
食費削減を意志力に任せると、息切れするケースが多いです。私の知り合いでも節約を宣言しておきながら、翌月にはいつもどおりの生活に戻り、厳しい家計となっている人がいらっしゃいます。
そのようなことにならないよう、効果的で実践しやすい方法をとらなければなりません。簡単ですぐ実践できるアイデアを紹介します。
まずは予算取りのやり方をマスターしましょう。食品を買うときに目安の金額を把握しておかなければ、どんな食品をどれくらい購入してよいかわかりません。
たとえば100グラム300円の肉か、100グラム100円の肉が売っていたときに、どちらが適切か判断できないでしょう。美味しさと金額のバランスの判断、また分量の判断として、あらかじめ予算を決めておきましょう。
予算取りはとても簡単です。たとえば、家計全体から逆算して食費に使ってもよいお金を割り出し、それを1回の買い物単位に分けるのです。
月の食費を4万円とする場合、1週間あたり1万円と予算取りをします。1週間に2回買い物をするのであれば、1回あたりの予算は5,000円となります。これを目安に買い物するとよいでしょう。
スーパーでおいしそうな食材を見ると、つい衝動買いしたくなる人も多いのではないでしょうか。新鮮なお刺身を見て思わず買い物かごに入れてしまったり、買うつもりがなかったお菓子をレジに通してしまったりした経験は誰でもあることでしょう。
しかし、予定外のものを買い続けると食費がいくらあっても足りません。余分なものを買わないように注意が必要です。そのためには「一定期間分の献立を決める」「満腹のときに買い物をする」の2つがおすすめです。
余分な食費を減らすためには、あらかじめ献立を決めておくことが大切です。たとえば1週間分の献立を決め、それに基づいて食材を購入するのです。そして、必要な食材以外は買わずにスーパーを後にする癖をつけておけば、無駄な出費を減らせます。計画的かつ機械的に買い物をしましょう。
満腹時に買い物をすることもおすすめの方法です。お腹が減っているときにスーパーに行くと、美味しそうな食材やお菓子に誘惑されやすいです。しかし、満腹のときに買い物をすると、冷静に必要な食材だけを購入しやすいでしょう。このことはどなたも経験値でご理解いただけるはずです。
また、節約上手な人の中には、飴玉を舐めて買い物をする人もいらっしゃいます。誘惑に負けにくい状態での買い物を心がけましょう。
スーパーには個性があります。お肉が安いスーパー、野菜が新鮮なスーパー、魚の品揃えが豊富なスーパーなどお店によってさまざまです。また、ポイントアップデーや特売日などもお店によって異なります。
これらの個性を把握した上で買い物をすると、効率的かつ合理的な買い物が可能です。同じ買い物をするにしても食費を安く抑えられるでしょう。
スーパーでは、見切り品が販売されていることがあります。賞味期限が近い食材や、形が悪い食材、キズがついてしまった食材など、格安で販売されることがあります。
とはいえ、食べても全く問題がない食材なのですから、買わない手はありません。見切り品を逃さずに購入することで、その分食材費用を削減できます。
閉店時間直前に買い物するのもよいでしょう。閉店時間前は生ものの金額が下がることが多いからです。たとえば刺身のような賞味期限が短い食品は、閉店時間が近づくにつれて割引となります。
スーパーにもよりますが、閉店時間が近づくにつれ、2割引、3割引、半額など段階的に値下がりすることが珍しくありません。買う時間を変えるだけで大幅にお安く買えるわけですから、とてもお得な買い物方法といえるでしょう。
冷凍ストックもおすすめです。スーパーで購入した食材を冷凍しておけば、あまり賞味期限を気にすることなく保存が可能です。結果的に使いたいときに使えるため、食材利用が合理的となります。
また、この方法の場合、安いときに大量買いすることも可能です。もちろん冷蔵庫の大きさにもよりますが、スペースに配慮しながら安い食材を冷凍保存しましょう。
食事の盛りつけで色合いを気にしてしまうと、必要な食材が増えてしまいます。たとえば白身魚のグリルの場合、味だけ考えるとそれだけで十分なのに、彩りのために菜っ葉やプチトマトを盛りつけるケースなどです。
もちろん、栄養バランスへの配慮は必要ですが、見た目だけのために食材を増やすのは経済的ではありません。節約という観点では色合いを無視したほうがよいでしょう。
私の知り合いで節約上手な人は、茶系1色ばかりだといいます。見た目はともかく、おいしくて経済的な食事を楽しんでいるようです。
食材の数は工夫により減らすことができます。先ほど紹介した冷凍保存もその1つですが、「少し残し」のテクニックもおすすめです。少し残しとは、買って来た食材をすべて使い切るのではなく、あえて少しだけ残して保存しておくのです。
少し残した食材の種類が増えると、料理のバリエーションが増えるほか、ジャストタイミングで食材を使いやすくなります。結果的に食事の合理化となり、節約につながるのです。この考え方だと、量が多い食材も購入しやすくなるため、少人数家族の食材選びも楽になります。
どれだけ節約術を実践しても、浪費をゼロにすることは難しいでしょう。あなたご自身が買う予定のない食品を買ってしまったり、連れて行ったお子さんのおねだりに負けて浪費してしまったりすることもあるはずです。
そのようなことを想定し、浪費してもよい枠を設定しておくのもおすすめです。浪費に予算をつけることで、計画的な浪費としてしまうのです。つまり、想定外の浪費をなくし、想定内の浪費だけにしておけば、節約計画が狂うことを防げます。
スーパーでのお買い物はカード払いがおすすめです。スーパーのカードやクレジットカードを利用すればポイントがもらえますので、現金よりもお得なお買い物が可能です。
スーパーが発行しているクレジットカードであれば、ポイント以外にも割引特典がつくケースもありますので、普段利用するスーパーで確認してみましょう。
また、普段使っている電子マネーとの紐づけや、カード利用明細によって家計管理が楽になります。カードによっては付帯保険や空港ラウンジサービスなど、スーパーでの利用以外にもうれしい特典があります。
節約は継続が大切です。たとえば月1万円食費の節約に成功した場合、その月だけだと1万円だけですが、10年続けられればトータル120万円の節約になります。
2万円なら2倍、3万円なら3倍の節約となり、長期継続するほど節約金額は高くなるのです。しかし、節約が継続できなくて悩んでおられる人も多いです。ここでは節約継続のポイントとして以下内容を紹介します。
食費の節約を継続するために、家計簿を毎日つけましょう。家計簿をまとめてつけるのではなく、毎日つけることがコツです。毎日つければ記入項目が溜まらないため、1~2分の作業で済みます。食費の支出は毎日発生しないかも知れませんが、ほかの項目も含めて毎日つけるとよいでしょう。
ものごとを継続させる習慣も身につけられますので、すぐにでもチャレンジしましょう。家計簿によって収支が明確化するだけでも意識が高まり、節約につながるケースは多いです。
節約ブログを作るのもおすすめです。節約ブログを投稿していると、節約に関する情報をリサーチすることから、さまざまな英知が得られます。
そこから得られた知識を実践しブログを投稿して、またブログ投稿のためにリサーチをすることを繰り返せば、節約に関する善循環が生まれるでしょう。読者が増えると節約継続へのモチベーションにもつながります。
SNSで節約の投稿をするのもよいでしょう。節約レシピを紹介したり、あなた流の節約テクニックを投稿したりすることで、節約術の実践が人の役に立つでしょう。
コメントのやり取りで新たな節約アイデアを学べるほか、節約仲間を得ることもできます。SNS投稿もモチベーションアップにつながる方法ですので、継続しやすくなるでしょう。
定期的に家族で節約会議を行いましょう。たとえば1週間単位などで現状を共有すると、家族で頑張っているという励みになるはずです。節約は主婦が1人で頑張ってしまう状況になりがちですが、家族の協力なくして節約は成り立ちません。
せっかく1週間に5,000円の節約ができても、夫が飲みに行って5,000円使えば節約効果はゼロとなります。コツコツ行う節約に対して浪費は一瞬ですので、家族皆で協力しなければなりません。
楽しい目標を設定して、節約の励みを作りましょう。たとえば、いくら貯金が貯まれば家族で遊園地に行く、年間でいくら節約できれば家族で食事に行くなど、張り合いのある目標を作るのです。
節約は我慢という側面があるため、挫折リスクが付きまといます。楽しみを加えることによって励みとなるほか、目標があることで行動指針ともなりますので、具体的で明確な目標を設定しましょう。
食費節約を挫折しないために、いくつか気をつけるべきことがあります。長期継続するための注意点として以下内容を紹介します。
食費節約のテクニックはとても重要ですが、テクニックだけでなくマインドにも重きを置きましょう。マインドをひと言で表現すると「心」なのですが、脳科学的に心の癖が自分の思考や行動を決めるとされています。
浪費マインドの人がいくら節約テクニックを実践しても結局浪費へと向かいますので、節約マインドを持つことが大切です。節約マインドを持つためには「自分はちゃんと節約ができる人だ」と思い込むことです。
そういう人のつもりで生活していれば、自然に節約上手になっていくでしょう。先述した節約アイデア10選の習慣化もマインドを高める方法となります。
支出には消費と浪費と投資があります。投資は将来自分に利益をもたらす支出です。食費という観点でいうと、健康によい食材です。
節約のためとはいえ、添加物だらけの食事や偏った食事をしている不健康となる可能性が生じ、治療費で節約分が吹き飛んでしまいます。そのため、健康に配慮した食材購入は投資となります。
浪費はひと言でいうと無駄遣いです。衝動買いや食品ロスなどがこれにあたります。消費は投資でもなく浪費でもない支出です。買い物するときはその商品がいずれにあたるのかを考え、浪費なら購入を控える、投資なら積極的に購入する、投資する余裕がないときは消費することを前提にしましょう。
無理な節約をしすぎるとさまざまな弊害が生じます。栄養不足や、気持ちが切れて浪費に走ることなどが考えられます。ダイエットと同じで、不健康になったりリバウンドしたりすることがないよう、過度な節約はご法度です。
家計簿と睨めっこしながら、あなたの家計にとって適切な節約金額をシミュレーションするとよいでしょう。
食費の節約方法にはさまざまなアイデアがありますが、ここでは誰でも実践しやすい方法として、スーパーごとの個性を見極めるなどの10選を紹介しました。ここで紹介した内容を参考に、ぜひ実践してみましょう。
しかし、実践するだけでは十分とは言えません。継続も節約の大きなポイントです。食費節約を継続させるには、家族で節約会議を行うなど、いくつかの工夫が必要となります。無理しすぎない程度に節約をし、浪費を確実にカットしましょう。
「保険チャンネル」は、リクルートが運営するサービスで、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に「保険の見直し」「家計」「老後資金」「教育費・子育て費用」について無料で何度でも相談できるサービスです。
大手企業が運営しており安心して利用できますのでぜひご検討ください。